『ダブルインパクト』ファイナリスト3組のコントユニットが5年ぶりカムバック「お客さんのこと忘れるくらい楽しかった」【マンゲキ10周年Premium Live第10弾】

大阪・よしもと漫才劇場(マンゲキ)では、過去に好評を博した企画ライブを復活させるリバイバル公演「マンゲキ10周年Premium Live」を月に1回開催中。9月26 日(金)には第10弾として、「関西コント保安協会」が開催されました。ロングコートダディ(堂前透、兎)、セルライトスパ(肥後裕之、大須賀健剛)、ニッポンの社長(辻皓平、ケツ)の3組で2019年に結成したコントユニットによるライブで、今回もユニットならではのネタ満載の90分となりました。

出典: FANY マガジン
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コント三昧の濃密な90分

「関西コント保安協会」は、過去にABCテレビで番組にもなった人気公演。今年7月に開催された新たな賞レース『ダブルインパクト~漫才&コント二刀流No.1決定戦~』では、3組そろってファイナリストとなったこともあり、注目度は急上昇です。

2020年以来、5年ぶりの開催となった公演はコーナーやトークなしで、各コンビのオリジナルコント、3組によるユニットコント、そして、3組がお互いのネタをカバーし合うカバーコントを全10本、ここでしか見られないコント三昧の内容となりました。

オープニングのユニットコントは、巨乳の作業員が段ボールを運ぶ「引っ越し」。TVでも放送された人気ネタとあって、舞台に段ボールが積まれたセッティングだけで、客席からクスクスと笑い声が。終盤、曲に合わせたラインダンスとポーズが決まると、爆笑のなかで本編がスタート!

出典: FANY マガジン
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この6人ならではの空気感が絶妙なユニットコント

各コンビのコントは、いずれもシンプルなセットで、個性的なキャラクターが際立つネタが中心。まさかの展開やじわじわくる会話劇で、観客はそれぞれの世界観にひたりました。

そして、1本目のユニットコントは、グループ面接の会場が舞台。就活生5人のおかしな繋がりに、面接官の辻が困惑します。面接会場特有の緊張感が笑いを増幅させ、ありそうでない人間関係が次々に笑いを生みました。

2本目はストーリーテラーの大須賀が、日常にある“なんと言ったらいいかわからない出来事”を紹介するショートネタ3本。身近な風景を描いたシチュエーションのなか、6人にしか出せない絶妙な空気感と、大須賀のおとぼけキャラがクセになるコントでした。

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いつもとは違った笑いを生んだカバーコント

今回のライブの見どころのひとつが、過去の賞レースでも披露された“代表ネタ”を互いにカバーし合うカバーコント。ニッポンの社長は『セルライトスパ/夜行バス』、ロングコートダディは『ニッポンの社長/ゴルフセンター』、セルライトスパは『ロングコートダディ/花屋』をそれぞれ披露しました。馴染みのあるネタも、ほかのコンビが演じることで違った笑いを生んで味わい深いものに。ファンにはたまらない時間となりました。

ラストは、エキストラも交えた賑やかなユニットコント。誘拐犯の肥後が、被害者である兎のありえない行動に翻弄されます。身代金を持って現れた兎にツッコみまくる肥後の会心のオチ台詞がイベントを締めくくりました。

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幻となったユニットコントは次の東京公演で披露!?

公演終了後、3組が囲み取材に応じました。

5年ぶりのマンゲキ公演を終えて、開口一番に「エモかったですね!」と語ったケツは、「久しぶりで練習中も楽しかったです。単独ライブくらい覚えることがありました」と振り返ります。

一方、辻は「いい意味で、何でも笑ってくれないお客さんがよかった」とコメント。大須賀も「相変わらずナマイキなお客さんでした」と続け、目の肥えたマンゲキのお客さんの洗礼を浴びた様子です。

堂前は「めっちゃ楽しかった。達成感がすごい!」と充実した表情。しかし全組多忙のため、リモートでしかネタ合わせできなかったそうで、「次はもっと時間をかけてやりたい」と意気込みました。

出典: FANY マガジン
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そして、実は今回、時間切れで披露できなかったユニットコントが1本あったとのこと。「最後のネタは、劇場の外でオチるコントだったんです。特にカメラが追いかけることもないという……」と明かした辻。すると大須賀も続けて、「どこまでお客さんがついてくるか……」。

気になるこのコントについて、兎は「見せたかった! 六本木でできたら」と次回の東京公演(10月31日、YOSHIMOTO ROPPONGI THEATER)での再演をにおわせました。

セルスパ・大須賀「ずっとユニットをやるなら、僕ら東京行っても…」

さらに、3組の中で唯一の大阪所属となるセルライトスパの大須賀からは、こんな発言が。

「これを機に、『関西コント保安協会』をずっとやっていくなら、僕ら東京行ってもいいな、と。でも(東京に)行ったら行ったで、あんまりやらなさそうやん!?」

これに辻が「セルスパさんが東京にいたら、自然と(ユニットライブを)やろうって話になります!」と後押し。「セルスパさんが(東京にいないことが)ネック!」と兎も応じると、「それぐらい言われたほうが一歩前に出やすい!」と肥後。肥後は、兵庫県在住で打ち上げにも参加できないことが歯がゆかったそうで、東京でのユニット活動に期待大といった様子です。

出典: FANY マガジン
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そして、「みんな忙しいけど、しっかり時間をかけて新作ユニットコントもやりたい」と、誰より意欲を見せたのは兎。

「コント中は、お客さんのこと忘れるくらい楽しかった。いつもの楽しい場所に戻ってきたというか」「みんなの顔を見たら自然にセリフが出るんです。台本通りじゃなくても、全員がフォローしてくれるし、ついてきてくれる」とメンバーをアツくリスペクト! しかし、みんなからは、「(記事に)書かれようとしてるやん」とツッコミがとまりませんでした。

出典: FANY マガジン
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この秋には、ロングコートダディ、セルライトスパ、ニッポンの社長、蛙亭が出演する新番組『コント・デ・ンガナ』(ABC)のスタートが決定! 3組のコント師たちは、ますます勢いに乗っています!

マンゲキ10周年Premium Live「関西コント保安協会」の模様は10月3日(金)23:59までオンラインで見逃し視聴ができます(チケット販売は同日正午まで)。その期間の好きなタイミングでFANYIDメンバーは24時間/プレミアムメンバーは72時間、見逃し視聴をお楽しみいただけます。

FANYオンラインチケット(配信):https://online-ticket.yoshimoto.co.jp/products/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B2%E3%82%AD10%E5%91%A8%E5%B9%B4premium-live-%E9%96%A2%E8%A5%BF%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E4%BF%9D%E5%AE%89%E5%8D%94%E4%BC%9A-9-26-20-30

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