千原ジュニア・板尾創路も登壇! 窪塚洋介×松田龍平W主演映画『次元を超える』公開記念舞台挨拶

窪塚洋介×松田龍平W主演、豊田利晃監督最新作『次元を超える』が、10月17日(金)よりユーロスペース他にて順次公開中です。10月18日(土)には、本作の公開を記念して、窪塚洋介、千原ジュニア、芋生悠、板尾創路、祷キララ、飯田団紅、豊田利晃監督が登壇する、公開記念舞台挨拶が実施されました。

時間も空間も超越した壮大な人間の物語

出典: FANY マガジン
©次元超越体/DIMENSIONS

時代と社会に迅速に呼応し、揺るぎない信念と祈りをもって、世界と映画館を震わせ続ける唯一無二の映画監督・豊田利晃。『泣き虫しょったんの奇跡』以来、7年ぶりの長編フィクション作品となる本作は、混沌の時代に挑む、映画人生を懸けた集大成にして、新境地に到達した衝撃作!

『破壊の日』以来、5年ぶりの共演となる窪塚洋介×松田龍平がW主演を務め、千原ジュニア、芋生悠、渋川清彦、東出昌大の他、板尾創路、祷キララ、窪塚愛流、飯田団紅、マメ山田など、豊田組を代表する常連キャストが集結しています。

また、『I’M FLASH!』以来、13年ぶりのコラボレーションとなるチバユウスケ率いるThe Birthdayがエンディングテーマを手掛け、YOSHIROTTEN、マイケル・アリアス、樋口真嗣など、各業界を代表する豪華スタッフも参加しています。

『第54回ロッテルダム国際映画祭』を始め、ヨーロッパ、アメリカ、アジアなど、世界中の映画祭で絶賛された、時間も空間も超越した壮大な人間の物語をぜひ劇場でご覧ください!

公開記念舞台挨拶を実施!

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満席の観客のもとに団吉を演じた切腹ピストルズの隊長・飯田団紅がMCとして登場。2018年から豊田組に参加した経緯を話し、“次元を超えた”観客を盛り上げると、飯田の呼び込みで監督・キャストが登壇。

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孤高の修行者・山中狼介を演じた窪塚は「とうとう、この日が来ました。昨日からなんですけれども、豊田版『火の鳥』、『狼蘇山』シリーズの完結編を見ていただいた直後なので、まだこっち側に戻ってきていない方がたくさんいらっしゃるようにお見受けしますけれども、この舞台挨拶の間に皆さんの意識が戻ってくるといいなと思っております。今日はありがとうございます。よろしくお願いします」とコメント。

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本作を鑑賞してから「次元を超えていた」と感想を言い合ったことについては「脚本を読んで、言うは易し、書くは易しで。銃口から宇宙に飛んでいくとか、惑星ケルマンとか、どうやって撮るの? どんな仕上がりになるの?っていう、台本では分からないことが沢山あったので。そういうのを試写会で目の当たりにしたときに、演者みんなで終わった後に喫煙所で、誰も喋らないんですよ。皆さんのような状態になっていて。『いやあ、次元を超えてましたね』って俺が一言言ったら、『ね! 超えてたよね!』『超えてた! 超えてた!』みたいな感じで話が収束するというか、盛り上がるというような。演者みんなも置いていかれるくらいのロケットに乗る体験をしたなという感じでしたね」と笑顔で振り返りました。

ジュニア、豊田監督とのケンカを回顧

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危険な宗教家・阿闍梨を演じた千原は、本作を豊田監督の作品で1位と絶賛していたことについて「台本を読んだときに『あ、これは大すべりするな』と思ったんですけど、映像で見たら『こんなことになってたんか! 音楽が付くとこんなに素晴らしいのか!』みたいな。僕は最初に皆さんが見られた試写会には行けなかったので、一人遅れて後で見たんですけど、なんか素晴らしいものに仕上がっているんですよ。これが脳内でちゃんと映像として浮かび上がって撮ってたら、そりゃ豊田監督面白かったやろなあと思いました」と豊田監督の手腕を称賛。

そして「21歳~22歳ぐらいの時に、居酒屋で大げんかした日があって。僕が『俺は100人いたらお客さん100人全員笑かすと思ってコントを作ってるけど、お前は100人いたら100人が面白いと思えるような映画を撮ってるつもりあるのか』って言ったら、『100人が見て100人が面白いって思えるような映画が面白いわけないやろ。俺は100人見たら10人痺れる映画を撮んねや!』って監督は言って、『それはエンターテイナーとしてどうなんだ』みたいな喧嘩を、若い時にしたなっていうのを思い出して。『俺、100人見たら10人痺れてる内の一人に入ってる』と思って。非常に感慨深いものを感じましたね」と明かしました。

最先端の研究者・高嶋博士を演じた板尾が「どついたん?」と確認すると、千原は「どついてないです(笑)。2人とも非常に、文科系なので。手は出さない。お口ばっかりです」と笑顔を見せて「時間だけはあったので、毎日のように遊んでいたので、その日のことを思い出して。『ああ、あの頃からもうここを志していたんだな、豊田利晃監督は』っていうのを、2~30年ぶりに思い出した感じがあって。素晴らしいなと思いましたね」とも語っていました。

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狼介の彼女・野々花を演じた芋生は、先日のDolby Atmos®完成披露試写会で本作の立体音響を体感したことについて「音がすごいんですよね。音響がすごくて。音の迫力が凄まじいのと、久々に見たら、途中で宇宙に飛ばされるところ、宇宙の映像がバーッて出るところを見ているうちに、段々吸い込まれるような感覚になって。危ない体験をしました(笑)。あと、ストーリーとしては見ていて難しいみたいな、一見するとそう思いがちなんですけど、私的にはすごくシンプルな話だなって思ってて。すごくシンプルな、愛の話なのかなって、自分的には思いました。でも、それぞれの感想があると思うので、皆さんの思うままに感じてほしいなって思っています」と話していました。

当日の会場となったシネマート新宿では、10月頭から「豊田利晃レトロスペクティブ 2025」と称して、豊田監督の過去作を上映し、「⻘い春」はほぼ満席の大盛況となりました。

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改めて本作への道のりについて聞かれた豊田監督は「振り返らないので、あっという間でした」と語り、「シネマートはこんなに良い劇場で、でかいスクリーンで、でかい音で、キャパも300くらいで、でかいので、ちょうど見やすい劇場ですよね。毎日、社員のように舞台挨拶をしていたんですけど、楽しかったです」と自身の特集上映を楽しんだ様子でした。

板尾、“特殊な”出演の経緯を明かす

この日が本作の舞台挨拶に初参加となった板尾は「今回は、豊田組のオールキャストみたいな感じで。やばい役者ばっかりで。(豊田監督を指しながら)これが一番やばいですけどね。こんなやんちゃな監督いませんから」と発言。豊田監督は「制作発表があった時に、板尾さんからメールが来て。『次、俺出るで』って来たんですよ。そのまま、ずっと進んでて、ジュニアの衣装合わせをしている時に、吉本の偉い人が来てて。『板尾さん、出るって言ってましたけど』って言ったら大慌てして。『ちょっと確認します!』って。ちゃんと言ってください。会社に(笑)」と出演の経緯を明かしました。

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また板尾は「豊田組に関しては、昔から出る言うたら出れるので大丈夫ですよ(笑)。でもね、今日のお客さんがやばいなと思って。こんな作品を見に来た。かなりやばいですからね。今日来たお客さん。自覚してください(笑)」と観客をいじり「キャストもやばいですけど。ジュニアと、窪塚洋介なんて一回死にかけてますから(笑)。おかしな奴ですからね。監督もやんちゃですけど! まあ、マメ(山田)さんもやばいですけどね。やばい奴だらけで、僕が一番普通かなって」と語って会場を沸かせ、千原は「どこがなんですか(笑)」とツッコミを入れていました。

さらに板尾は「ジュニアなんて、宗教家というか。兄貴の方がえげつないからね。あれの弟ですよ。ぴったりやんと思いながら見てました」といじりつつ「昔、リバイバルの映画館で『七人の侍』を見たときに感じたような感覚を思い出したなあって。もっと続き見たいなあっていう思いが、すごくあります」と感慨深げ。

「キー(渋川清彦)と話してたんですけど、『七人の侍』も黒澤明さんがお金を使い果たして散々撮って、予算なくなって。映画会社が『お前なんぼ金使うねん。どんな映画撮ってんねん。見してみい』って言うて。前編見せて『この続きどうなんねん』って役員が唸って、そこからまた製作が続いたっていう話も聞いたことがあるんですけど、それに匹敵するくらい本当にやばい映画で。久しぶりに、スクリーンをはみ出す映画を見たかなっていう気がするという、良い言葉で終わります(笑)」と本作の魅力を力説していました。

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高嶋博士の助手・渡邊助手を演じた祷は「豊田組は、オファーをもらったときはすごく痺れましたね。正直恥ずかしいですけど、現場ではすごく気張ってたなって、今思うと感じます。(笑)」と照れ笑いを見せて「板尾さん(高嶋博士)と研究できるキャラクターとして、静かだけど胆力があるキャラクターにしたいなと思ったのと、あとはこのパワフルな物語とかキャラクターがいっぱい出てくる映画の中で、何か1つインパクトが欲しいなと思って、前髪をV字に切って現場に行きました(笑)」と役作りを回想。

そして「撮影前日に現場を見て、窪塚さんとか監督と会ったりして、まだV字が足りない気がすると思って、また切って(笑)。最終的に、撮影当日もちょっと時間があったので、V字を足していって、あの髪型になって。豊田さんにその状態で、現場で会ったときに、豊田さんが『攻めてるね』とか『おお』とか何も言わずに、『うん』って頷いて『じゃあやろう』って現場が始まったのが、私はすごく嬉しかったです」と明かしました。

さらに祷は「他の現場にないなって思うのは、豊田組って豊田さんの映画をやりたいっていう愛がある人たちが集まっていますよね。それに加えて、豊田さんがキャストとかスタッフとか、どういう人と一緒にやるかをすごく選んで作り上げているチームっていう感じがして。私は初めてで、共演するのもほとんど初めての方ばっかりだったんですが、でも私のことを『豊田さんが選んだキャストなんだ。じゃあ、ウェルカム』みたいに、スタッフの方もキャストの方も、みんな他の現場よりもっとオープンな姿勢で迎え入れてくれるような感覚がありました。言葉にすると伝わりづらいかもしれないんですけど、豊田組の特別感というか、この組でしかない距離の近さだなと思いました」と振り返っていました。

満足げに頷いていた豊田監督は、お寿司をおごると約束していたそうで、祷は「頑張って喋りました」と笑顔を見せて、窪塚は「リハ通りなの?」と笑っていました。

窪塚、豊田監督とのさらなる共作に意欲

最後にキャストを代表してマイクを持った窪塚は「さっきキララちゃんも言ってましたが、本当に豊田さんのことが好きな人間が集まって、スタッフもキャストも、特濃な感じでやっております。この1個前の『全員切腹』っていう短編の映画も、その前の『破壊の日』も、そして『狼煙が呼ぶ』を含めて、『狼蘇山』シリーズ4作の、一応は完結編だけど、さっきの板尾さんの言葉を借りれば、まだまだ先が観たいし、まだまだ先に一緒に行きたいなという風に思える。ライフワークと呼んでもいいような感じで、豊田さんと仕事をさせてもらってて」とコメント。

「豊田さんがくれる役っていうのは、すごくぶっ飛んだ役なんだけど、パラレルワールドの自分みたいな。現実と虚構の境目がすごく曖昧になるような、そういう役をずっとやらせてもらっています。『あれ? これ豊田さんに話したことあったかな?』とか、『これいつも自分が言ってることだな』とか、そういう言葉を役を通して言ってます。でもそれは、豊田さんの言葉でもあるし、自分の言葉でもあって。豊田さんの言葉を伝えるスタンドみたいな立ち位置で自分がいるんだなと思うと、これからもこの道を邁進していきたいなという風に、尻を叩かれて、かつ、肩も抱かれるみたいな感じの思いになって一緒にやってます。皆もきっとそんな気持ちがあるんじゃないかなと思います」とさらなる共作に意欲を示しました。

板尾「ジュニアと監督は“仲良し”ってこと」

そして、千原について窪塚は「インの前に前乗りされてたので、『よかったらお食事しませんか』っていう感じでお誘いしたら、ジュニアさんが快く来ていただいて、結構長いこと飲んだんですよね。そしたらお疲れだったから、途中で寝ちゃって。『じゃあ、そろそろ開きましょう』って感じで帰ったんですけど、『ジュニアさん、台詞大丈夫ですか?』って言ったら、『これから入れるんで』って言うんですよ。べろべろで寝てて、まあまあ長い文量で、ちょっと明日大変かもなって思ってたんですね」と回想。

「翌日起きて、豊田さんに『豊田さん、昨日ジュニアさんを結構飲ませてしまって、疲れてらしたから寝ちゃってて。台詞が入ってないって言ってたんですよね』って言ったら、『あ、大丈夫。ジュニアは絶対に入れてくるから大丈夫』って言った通り、本番ノーミスで、あの存在感で芝居されてて、本当にすごいなと思って。でも本当は入れてたんですよね?(笑)」と称賛し、千原は「えらいもんで、ほんまに子どもの時から遊んでるから、あの訳の分からん文章がすっと入ってくる(笑)」と明かして会場を沸かせ、板尾は「仲良しってことやな(笑)」とまとめ、最後まで豊田組の結束ばっちりにイベントは幕を閉じました。

STORY

孤高の修行者・山中狼介(窪塚洋介)は、危険な宗教家・阿闍梨(千原ジュニア)の家で行方不明になる。一方、謎の暗殺者・新野風(松田龍平)は、狼介の彼女・野々花(芋生 悠)から捜索を依頼される。やがて、狼介と新野は法螺貝に導かれて狼蘇山で対面し、次元を超えて鏡の洞窟で対峙する。過去から現在、そして未来を駆け巡り、日本から地球、さらに宇宙に辿り着いた、彼らが見たものとは……?

イベント概要

映画『次元を超える』公開記念舞台挨拶
日時:10月18日(土)13:20~13:50
会場:シネマート新宿 スクリーン1
(新宿区新宿3丁目13番3号 新宿文化ビル6階)
登壇者(敬称略):窪塚洋介、千原ジュニア、芋生悠、板尾創路、祷キララ、飯田団紅、豊田利晃監督

作品概要

『次元を超える』
窪塚洋介 松田龍平
千原ジュニア 芋生 悠 / 渋川清彦 東出昌大
板尾創路 祷キララ 窪塚愛流(声の出演) 飯田団紅 マメ山田
監督・脚本・エグゼクティブプロデューサー:豊田利晃
エンディングテーマ:「抱きしめたい」The Birthday (UNIVERSAL SIGMA)
音楽:Sons of Kemet Mars89 中込健太(鼓童) 住吉佑太(鼓童) ヤマジカズヒデ
プロデューサー:村岡伸一郎 行実 良 
アソシエイトプロデューサー:市山尚三 長井 龍 
撮影:槇 憲治 
照明:野村直樹 
美術:佐々木 尚 
録音:島津未来介 小松将人
衣装デザイン・キャラクターデザイン:澤田石和寛 
編集:村上雅樹 
音響演出:北田雅也 
VFXスーパーバイザー:道木伸隆
惑星ケルマンデザイン:YOSHIROTTEN 
惑星ケルマンCG:敷山未来(YAR) 
宇宙船デザイン:マイケル・アリアス 
特殊相談役:樋口真嗣
エグゼクティブカンパニー:ヤニス・ムチャキス ヒロセ Third Window Films ピアッツァホテル奈良 ベイス ユニバーサルミュージック合同会社
デザイン:サムエム 
スチール:菊池 修 名越啓介 
宣伝プロデューサー:上阪 優 
宣伝統括:青木基晃 
宣伝協力:石山成人
協賛:元気リゾート yugyo レスイズデザイン アスマキナ 塩入孔志 サンクチュアリ DAIHI ネネム
製作:豊田組 
配給:スターサンズ 
©次元超越体/DIMENSIONS
2025年/日本/96分/ビスタサイズ/5.1ch/PG12
#次元を超える
10月17日(金)よりユーロスペース他にて全国順次公開

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