俳優・小川菜摘とアサヌマ理紗が中心となり、「愉快な人たちと楽しい舞台を作りたい!」という思いのもと、”熟年世代“の演出家・俳優らと結成した「熟年団」。その第2弾公演『いやですわ』が、3月11日(水)〜3月15日(日)までの5日間、東京・新宿シアタートップスで開催されます。今回は、緊張感がありつつもなごやかで、早くもチームワークが生まれていた稽古初日の顔合わせと本読み、そしてその後に収録されたインスタライブの模様をレポートします!

新作は“熟年団流ドタバタコメディ”
2024年12月に上演され、大好評だった第1弾の『チェリー・ホープを知ってるかい。』に続き、待望の第2弾となる今回の公演では、前作に引き続いての出演となる千葉雅子に加え、新たなメンバーとして陰山泰、多和田任益、津村知与支、馬場園梓、渡辺裕太が出演。前作に引き続き演出を務める村上大樹は、今回は脚本も担当してオリジナルの新作を書き下ろします。
そんな今作は、小川をはじめとする経験豊かな“熟年世代”に、フレッシュさと実力を兼ね備えた“若年世代”の俳優が加わった、世代を超えた“熟年団流ドタバタコメディ”です。
緊張感漂う初日の顔合わせ――。まずは小川が「お客さまに喜んでいただける作品を全力で作りたいと思います」と意気込みを語ると、2週間前に古希になったばかりという陰山は「振り幅の大きい役ですが、地でやりたいと思います」とニッコリ。

馬場園は「ふだんはお笑い芸人なもんで、『コイツ全然わかってないな』と思ったら怒ってください」と話し、笑いを誘います。また、現在36歳の渡辺は「ハタチの役ということで、気だけでなく体も引き締めていきたいと思います」と意気込みを見せました。
「第2弾はぶっ飛んだことをやりたいと思った」という村上が「台本がまだ半分しか書けていなくて申し訳ないんですけど、今回、ドリームチームになったと思っているので、みなさんでやりながら面白くしていければと思っています」と挨拶したあとは、いよいよ本読みのスタートです!
初めての本読みで爆笑!
小川が演じるのは、とある田舎の病院に入院している70歳の猿渡典子という女性。かたわらにアサヌマ演じる倉持さや佳を従え、散歩がてら神社に来たところから物語は始まります。
冒頭から息ピッタリの小川とアサヌマの2人。そこにあやしい医師役の津村、看護師役の馬場園も加わり、ぶっ飛んだ世界観のもと物語が展開していきます。
初めての本読みにもかかわらず、ところどころで笑いが起こるなか、パン屋を営む夏樹麻子役の千葉が最初のセリフを一言発しただけで爆笑が! 現場の空気を一瞬で変える存在感はさすがの一言です。
猿渡が入院している病院にやってきた飯山公平役の渡辺は、“特に何も考えていない大学生”を熱演。ときおり発せられる大声のセリフにも笑いが起こります。
影のある紳士・乗松風彦役を演じる陰山は、ダンディな一面もありつつ別の顔も持ち、シーンごとに雰囲気が変わるような難しい役柄の風彦をさらりと演じます。謎の美青年・希望ひかり役の多和田は、前半では出番こそ少ないものの、歌うシーンがあるなど印象的な場面が多く、ひときわ存在感を放っていました。
いったん前半の台本を通しで読み終えたあとは、少しの休憩を挟んでもう1回、読み合わせることに。村上が「このあと(台本の続き)は、典子と麻子がケンカを繰り広げてどうなるのかなって感じで……まぁ、どうなってもいいんですけど(笑)」と笑わせます。

また、「いま菜摘さんは70歳の病人ということでゆっくり話してくれたんだと思いますけど、ふだんの菜摘さんぐらいのスピードでもいいかも」「(自称医者役の)津村さんは、もうちょっとデキるお医者さんぽい喋り方のほうがいいかな」「麻子はもう少し女子力が高い、栗原はるみみたいな感じ。コンプレックスはあるけど、モテる女のイメージで」など、2回目の本読みに向けて指示を出していく村上。
続いて行われた2回目の本読みでは、1回目とは違う話し方で面白さが増していたり、早くも台本をあまり見ず、相手を見ながらセリフを言っていたりと、確実にグレードアップした本読みとなっていました。
久しぶりすぎて「脚本の書き方がよくわからない…」
少しの休憩とPR動画撮影を挟んで、続いて行われたのはインスタライブ配信。馬場園の進行のもと、熟年団の成り立ちを簡単に説明したあと、話題は“熟年の定義”に。“熟年”には明確な定義があり、45〜70歳が“熟年”なんだとか。
すかさず、45歳の馬場園が「私は新人熟年です」と“若さ”をアピールすると、50歳の津村は中堅熟年だ、70歳の陰山は大熟年だなどと話が盛り上がります。すると渡辺が「いいな、熟年がうらやましいです」とポツリ。多和田が「僕は○年ですか?」と尋ねると、みんなから「半熟だね」と言われていました。
今回、オリジナルの脚本を書き下ろすことになった村上は、新作を書くのが久しぶりだったそうで「書き方がよくわかんなくて、どうやって書いてたんだろう?って、そうとう悩みながら書いてました」と心境を明かします。
物語については、「大きく言うと、女の人同士がずっとケンカしている話。ずっと仲が悪い女性同士が、70歳になってもまだケンカしていて、そのまわりのいろんな“おかしな人々”を巻き込んで騒動が起きるコメディ」とのこと。
小川が「バチバチにケンカするのは私と千葉さんなんですけど、楽しいです(笑)」と明かすと、千葉も「楽しいね」とニッコリ。村上も「やっぱ仲悪いのって、はたから見ると楽しいですよね。そんな大人ならではの駆け引きや隠し合いの“ヤな感じ”を笑いにできたらいいなと思っています」と力を込めました。

多和田「本番で笑わってしまわないか心配」
最後に全員が、改めて舞台への意気込みを語りました。
「こんなにクセのある方ぞろいの夢みたいなキャスティングってすごいな、と。本読みしただけでもめちゃくちゃ楽しかったので、これが完成したらと思うと想像するだけで楽しみです。たくさんの方に観ていただきたいというのが、いちばんの思いです」(アサヌマ)
「本読みしただけで光景が目に浮かんでクスクス笑っちゃいました。後半がどうなっていくのかも楽しみですし、とにかくここから熟年の私たちは本番に向けてがんばってセリフを入れていかないといけないので(笑)、とっとと入れていきます。がんばります!」(小川)
「何年か前に菜摘さんと共演したとき、会話も舞台もすごく楽しくて。今日も親友に会うような気持ちで来ました。今回、あて書きと聞いていたわりにはものすごく振り幅のある役だったんですけど、本読みしたら『あ、全然大丈夫だな』と感じて楽しかったです」(陰山)
「菜摘さん以外のみなさんは初めましての方ばかりで、大先輩ばかりなので緊張してたんですけど、自分のセリフでも笑ってくださって。こんなに本読みでみなさんが笑ってる現場ってなかなか珍しいと思いました。ただ僕、けっこうゲラなんで、本番で笑ってしまわないか心配で。稽古中にいっぱい笑って慣れておこうと思います」(多和田)

「今日、本読みして本当に盛りだくさんだな、と。笑いもあって、ちょっと毒も混じってて。最近はあっさりとした美しい世界のお芝居が多いと思うんですけど、こういうお芝居も楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。村上さんの演出のスピーディーな感じと、台本からどんどん飛躍していく感じが、これからまた変わっていくんだろうなと思えて楽しみです」(千葉)
「みんなの芝居から発想をもらっていく」
「こんなにクセの強い人たちばかりなのに、初の読み合わせで早くも一体感みたいなものが生まれていて。キュッといい感じでまとまりながらも躍動感も感じられて、それはなかなかないなと思いました。これからどういう作品になるのか僕らもすごく楽しみだし、とにかく腹を抱えて笑えるような素晴らしい作品になると思いますので、ぜひ見に来てください!」(津村)
「初めて参加させていただくので、本当に緊張してたんですけど、台本が本当に面白くて、読むたびにクスクスどころじゃなくて、けっこうデカめの声で笑っちゃいました。ヘンなことを真顔でやってる感じというか。ここからどんどん深く濃くなって、コクが出てくるんだろうなと思ったら、すごく楽しみです。ストレス発散になると思うので、ぜひ見に来ていただきたいです」(馬場園)
「今回は初めましての方が多くて、事前にいただいた台本はもちろん読んでイメージしてたんですが、個性豊かな皆さんたちがもう本当に“じゅくじゅく”の芝居をしてくださって、それが僕の想像を一瞬で超えるようなキャラクターばかりだったので、ここからまた稽古が続いてどんなふうになるのか楽しみです」(渡辺)
「昨年末ごろから『どうしたら面白くなるかな?』と、けっこう悩みながら脚本を書いていて、書いているときは孤独なんで、『これ面白いのかな? これ何が面白いんだろう?』ってだんだんわかんなくなってきて。でも、今日の読み合わせでみなさんが僕のイメージを飛び越えてくださったので、『ああ、なるほど』って感じました。頭で考えるより、みなさんのお芝居のほうが面白かったんで、そこから発想やアイデアをちょっともらったりしながら作っていけたらいいなと思いました」(村上)
『熟年団』インスタライブ・アーカイブ:https://www.instagram.com/natsumi1230/reels/
公演概要
熟年団 第2弾 『いやですわ』
日程:2026年3月11日(水)~3月15日(日)(全7公演)
3月11日(水)19:00 開演
3月12日(木)19:00 開演
3月13日(金)14:00 開演/19:00 開演
3月14日(土)14:00 開演/19:00 開演
3月15日(日)14:00 開演
会場:新宿シアタートップス(東京都新宿区新宿3-20-8 WaMall TOPS HOUSE ビル4階)
脚本・演出:村上大樹
出演:アサヌマ理紗、小川菜摘、陰山泰、多和田任益(梅棒)、千葉雅子(猫のホテル)、津村知与支(モダンスイマーズ)、馬場園梓、渡辺裕太(ポップンマッシュルームチキン野郎) ※50音順
<チケット情報>
料金:前売 7,900円/当日 8,200円(全席指定席・税込)
チケット取り扱い:FANYチケット・チケットぴあ・ローソンチケット
※未就学児は入場不可
※車椅子席をご利用の方は、チケットご購入前にFANYチケットお問合せダイヤル 0570(550)100(10:00~19:00/年中無休)までお問合せください。
FANYチケット:https://r.ticket.fany.lol/iyadesuwa
