『よしもとクリエイティブアカデミー(YCA)東京校のエンタメプロデューサーコース学生たちが企画・制作の卒業公演が3月7日(土)、中野 Studio twlで開催されました。今回は、YCA東京5期生の繁永柚葉さんが自らレポートを担当。「現役生ならではの斬新な企画ライブ」をテーマに、学生たちが芸人と向き合い、試行錯誤して作り上げたステージの模様を、制作の舞台裏とともに詳しくお届けします。

公式プロフィールを更新!? 学生が狙った「素」の魅力
狛犬(坂口トラック、櫛野駿太郎)が出演した第2公演(第1公演はカラタチ。ライブレポートは下記参照)は、キャパシティ44席という近さを活かしたアットホームな雰囲気でスタートしました。企画した学生たちが目指したのは「狛犬のいま」を丸裸にすること。 坂口の元自宅が会場の最寄り駅という縁も、学生たちのリサーチによってオープニングトークの絶好のネタとなりました。
1つ目のコーナー『最新版! 狛犬の生態クイズ~今日で公式プロフィール、アップデートしちゃうかも!? ~』は、ふたりの「今」を理解しているかを確かめる企画です。「今なりたい職業」という問いに対し、ふたりが揃って “ティックトッカー” と回答。事前アンケートの内容とは異なる回答をしたため不正解となりましたが、実際の事前回答では、ふたりとも “パイロット” で一致していたというミラクルが発覚しました。二度も回答が一致し、思わぬミラクルにびっくりした様子でした。

シャッターチャンスを演出! 制作陣が仕掛けた二人三脚
続く「狛犬の阿吽度チェックテスト」では、足ツボマットの上を二人三脚で渡るという過酷な試練を用意。このコーナーをあえて「撮影可能」としたのは、学生たちの「ファンに一番近い距離での思い出を持って帰ってほしい」という願いからです。必死に耐える二人の姿を、観客は笑顔で見守りながら一斉にシャッターを切っていました。
最後は、学生たちが熱望したラジオ企画『狛犬の遠吠え』の番外編。伝説の旧コンビ『渚ラボ』の解散理由まで引き出すなど、学生たちの「狛犬のすべてを詰め込みたい」というこだわりが、芸人と観客の心をひとつにしました。

絆を深める企画のはずが……笑いの勢いでブロマンスが消失!?
卒業公演の大トリ、第3公演の主役はくらげ(杉昇、渡辺翔太)です。 芸人さんの間でも全くブロマンス(「Brother」と「Romance」を掛け合わせた造語で、男性同士の親密な友情や絆を指す言葉)を感じないと話題のおふたりに、“ブロマンス” を学んでもらうという、非常に挑戦的なコンセプトを掲げました。
1つ目のコーナーは、『絆を確かめろ! ブロマンスジェスチャーゲーム』。ふたりで1つのものを表すジェスチャーを通して距離を縮めていきます。思うように正解できず、罰ゲームとして “抱き合っての風船割り” を行うことに。アツいハグが見られるかと思いきや、風船の割れる音が大きすぎたため、ブロマンスの雰囲気は一気に吹き飛んでしまいました。

続く『呼んで探して、love so sweet! 』では、目隠しをしたふたりが声だけを頼りにハグを目指します。必死に相方を探す姿に絆を感じさせたのもつかの間、成功後のダンスが面白すぎて会場は大爆笑。さらに、童謡に合わせてハイタッチをする『一心同体で喰らいつけ、倍速ゲーム! 』では、「老人ホームのリハビリじゃない……?」という鋭いツッコミが飛び出し、またしても笑いがブロマンスを上回る展開となりました。
黒スーツで再登場! 同じネタを “ブロマンス仕様” で披露
ライブ後半では、前半と同じネタをブロマンス要素を加えて再度披露するという大胆な試みが行われました。暗転が明けると、漫才衣装から黒スーツに着替えたふたりが登場。杉が渡辺の襟を直したり、杉のボケに渡辺がいつも以上に大爆笑したりと、随所に仲の良さがうかがえます。
さらに、ネタ中に下ネタを言おうとする杉を必死で止め、代わりに自分が言うことで相方のイメージを守ろうとする渡辺の姿に、客席からもブロマンスを感じるという声が。しかし、ネタ終了後にMCのえびちゃんから「お葬式に参列する姿にしか見えない」と指摘されると、会場のボルテージは最高潮に。最後まで笑いによってブロマンスを吹き飛ばしてしまう、くらげらしい唯一無二のライブとなりました。

芸人愛が爆発! 現役制作陣が明かす「一番のこだわり」
今回の公演を成功させたYCA現役生たちに、制作の舞台裏に込めた熱い想いを聞きました。
狛犬の公演を担当したYCA生は、「私たちは卒業公演に狛犬さんをお迎えすると決まる前から、おふたりのライブに足を運んでいました」と、並々ならぬ愛を明かします。「おふたりの魅力である『仲の良さ』と『トークの面白さ』を最大限に伝えられるよう、ラジオ企画の小道具ひとつひとつまで徹底的にこだわりました。前から応援していた私たちらしい、情熱の詰まった公演になったと思います」と語りました。

一方、くらげの公演では「同じネタを2回披露し、2回目はサプライズで黒スーツ姿にする」という大胆な試みが話題に。制作する際、「ネタ以外は全編撮影可能にし、ブロミッションという一本筋を通すことで、コンセプトであるブロマンスを節々に感じてもらえるよう工夫しました。おふたりの新しい魅力を引き出すために、細かな仕掛けまで散りばめたのが一番のこだわりです」と、プロの視点でライブを振り返りました。

カラタチが出演した第1公演のレポート:https://magazine.fany.lol/269919/
国内最大規模のお笑い養成所「NSC(吉本総合芸能学院)」、即戦力のエンタメスタッフを育てる「YCA(よしもとクリエイティブアカデミー)」、俳優・パフォーマー・歌手などを目指すタレント養成所「YPA(よしもとパフォーミングアカデミー)」、そしてこの3校のカリキュラムを学びながら高校卒業資格が得られる「吉本興業高等学院」は、現在、2026年度生を募集中! 詳しくは公式サイトをご覧ください。
よしもとアカデミー公式サイト:https://academy.yoshimoto.co.jp/
