今年で第55回となる『NHK上方漫才コンテスト』の本選が3月20日(金・祝)に行われ、例えば炎(タキノルイ、田上)が優勝しました! この日の本選には、新星から実力派まで8組が出場して渾身のネタを披露。優勝決定後の会見で、例えば炎の2人は「初めての優勝なので、本当にうれしいです!」と喜びを爆発させました。

「めちゃめちゃうれしいし、びっくりしている」
放送終了直後の優勝会見に登場した例えば炎の2人は、素直に喜びを語りました。
「めちゃめちゃうれしいし、びっくりしているというのもあります!」
この日、決勝で対戦した豪快キャプテンは、例えば炎の2人が駆け出しのころからお世話になってきた先輩。タキノは「豪快さんにはふだん、絶対に勝てない。僕らが芸歴2年目のころから、2年近く、毎月ゲストに来てもらっていたんです。だから、決勝の舞台で戦えてほんまによかった」と感慨深げに語りました。
『NHK上方漫才コンテスト』は、1971年にスタートした歴史あるお笑い賞レース。出場資格は、関西を拠点に活動している結成10年以下の芸人。“上方漫才”というタイトルですが、コントやピン芸まで広く門戸を開いています。
今回は122組がエントリーし、本戦には例えば炎のほか、ジョックロック(福本ユウショウ、ゆうじろー)、シカノシンプ(北川、ゆのき)、侍スライス(加藤、門田)、豪快キャプテン(べーやん、山下ギャンブルゴリラ)、ライムギ(なつみ、れんぺい)、もも(せめる。、まもる。)、タレンチ(芝田大輝、コバタユウ)という8組が出場し、NHK総合(関西地方)で生放送されました。
本選の司会は、川島明(麒麟)と元日向坂46の松田好花が担当。審査員は、浅越ゴエ(ザ・プラン9)、岩尾望(フットボールアワー)、奥田修二(ガクテンソク)、久保田かずのぶ(とろサーモン)、リンゴ(ハイヒール)、松嶋尚美、内藤剛志が務めました。
フット・岩尾「味わいとしていちばん残るのが例えば炎」
1回戦では、4組ずつAブロック、Bブロックに分かれて戦い、それぞれ1位のコンビが決勝へ。ネタ時間はいずれも4分以内というルールです。
Aブロックは、ライムギ、豪快キャプテン、もも、シカノシンプが激突し、1回目の投票でライムギと豪快キャプテンが同票に。決選投票の結果、軽トラにまつわる漫才で爆笑をさらった豪快キャプテンが接戦を制しました。
審査員の松嶋は「軽トラだけで4分こんなにしゃべれるなんてすごい!」とコメント。内藤も「4分以上楽しんだ気分」と語りました。
一方、Bブロックは、ジョックロック、侍スライス、例えば炎、タレンチが激突。例えば炎が、夢を追いかけて上京する田上をタキノが止める、という漫才で笑いをさらって6票を獲得し、1位通過しました。
ゴエが「オリジナリティがすごい」と絶賛すると、岩尾も「ボケの爆発力があるコンビもいたんですが、味わいとしていちばん残るのが、例えば炎やったんかな」と2人のかけあいを絶賛しました。
決勝の豪快キャプテンは、「不倫はダメ」というテーマで山下がべーやんをまくしたてるという、2人の持ち味を存分に生かしたネタで勝負。一方の例えば炎は、健康診断のネタでまたもやタキノの絶妙なフレーズが炸裂します。結果、例えば炎が豪快キャプテンを3票差でおさえて優勝しました。

優勝直後、タキノは「勝てるとは思っていなかったので、本当にうれしいです。いいお客さんに恵まれました。ありがとうございました」と喜びいっぱい。田上は幼いころにNHKの教育番組『おかあさんといっしょ』に出演した経験に触れ、「『おかあさんといっしょ』よりおもしろかったです!」と喜びました。
リンゴは「ウケてもいいし、ウケなくてもいいっていうのがすごい不思議で。例えば炎のワールドがとてもおもしろかったです」と、改めて例えば炎の魅力を称賛しました。
タキノ「M-1グランプリでもちろん優勝を目指します」
優勝会見では、タキノが勝因について「寄席のおかげで、けっこう変わってきています」と語ります。劇場での出番が増えたことで実力がついてきたと感じているとのことで、この日も劇場で鍛えた“地力”が発揮されました。
「今日はホールではなくスタジオだとわかっていたので、いい空気を作ってお客さんを巻き込んでいこうと考えていました。(出番順で)“リーゼント”(の芸人)が続いていたので、つかみを入れられたのは運がよかったです。つかみは絶対にやりたい、お客さんに話しかけようと思っていたので」
一方、田上はNHKの嶋田ココアナウンサーについて「妹の友だちなんです」と明かし、「家族ぐるみでココちゃんのファンで、家族から『優勝したらココちゃんに会えるぞ』と言われました。これでやっと会えます」とうれしそうに語りました。

タキノは、「リンゴさんがおっしゃっていた『ウケてもいいし、ウケなくてもいい空気感』という言葉は、これまで自分ではうまく言語化できていなかった」といいます。
「目指すかたちを改めて言葉にしてもらえたのは大きかったです。テレビではあまりいないタイプだと思いますし、“ひとつのキャラクターとして確立できたのかな”と感じられて、非常にうれしいお言葉でした。ウケても、ウケなくても見ていられる漫才師。目指すべきはそこなので、よかったです」
今後の目標についてタキノは「M-1グランプリで準決勝に2年連続で進出してお笑い人生が変わったので、次は決勝。もちろん優勝を目指しますけど、まずはそこに行けたらアツいなと思います」と意気込みます。
田上は「たぶんそうやと思います」とタキノに同意しつつ、「関西で優勝したいとずっと思っていたので、それがNHK上方漫才コンテストだったのがうれしい」と改めて喜びを噛み締めました。
