オリンピック中止の世論が高まっています。
色々な媒体が行っている世論アンケートの結果を見てみると、そのどれもが、おおよそ6~7割は反対という結果です。
開催されるのか否か、僕にはわかりませんが、こんなにも様々なことが起きている『TOKYO2020』ですから、未来のゴシッパーズ(ゴシップを嗜む人々)が、大いにゴシップを語り合っているであろうことだけは、僕にもわかります。
「いいなぁ! 未来のゴシッパーズだけズルい! 俺も喋りたい!」
と、僕の心が叫びたがっているので、今の時点で出回っているゴシップを、少しご紹介します。
まず、SNSで話題になったのは『AKIRAの予言』です。
『AKIRA』とは大友克洋氏が、1982年から『週刊ヤングマガジン』で連載したSF漫画です。
1988年にはアニメ映画化されました。
ちなみに、スピルバーグ監督は、この作品に影響を受けたと公言しています。
その劇中で「東京オリンピックの中止が予言されていた!」と話題になったんです。
そもそも時代の設定が2019年で、劇中でも2020年に東京オリンピックが控えているという状況も一緒なんです。
さらに『AKIRA』の世界で発行されていると思しき新聞に「WHO、伝染病対策を非難」という見出しがあるんです。
「オリンピック中止だけじゃなく、コロナまで予言していた!」
ということで、非常に盛り上がったゴシップです。ご存じの方もいらっしゃるかと思います。
続きましては『徳川家の呪い』です。
1964年が1回目の東京オリンピックで、今回で2回目といわれているオリンピックですが、実は1940年にも東京開催が決まっていました。
日中戦争の影響で、中止になったんです。
そんな『幻の東京オリンピック』なんですが、1940年大会の組織委員長に就任していたのが『徳川家達』という方です。
名字でおわかりかも知れませんが、江戸幕府で有名なあの『徳川家』の、正当な16代目に当たる方です。
15代将軍のときに大政奉還が行われて江戸幕府は終わりますが、もしも続いていたら、この方が次の将軍になっていました。
しかし、明治維新後は『徳川』の名は歴史の表舞台から姿を消します。
数十年ぶりに、徳川の名前が表に出るチャンスが、1940年の大会だったのです。
しかし、中止になってしまい、徳川家達の名が歴史に残る可能性は無くなってしまいました。
ちなみに、江戸城から追い出された徳川家は、東京の千駄ヶ谷という場所に移り住みました。
そして、千駄ヶ谷には今、新国立競技場があります。
数年前、この競技場も色々ありましたよね?
なので、今回の東京オリンピックにまつわる騒動を『徳川家の呪い』と言っている方がいるというわけです。
最後は『出回っているゴシップの訂正』という、珍しいパターンのゴシップをやってみたいと思います。
皆様はこんなゴシップを聞いたことがありますか?
「1964年大会の開会式の日が10月10日になった理由は、10月10日が『晴れる確率が高い日(晴れの特異日)』だったから。」
なんとこれ、ガセゴシップなんです。
そもそも日本の組織委員会は、10月9日を開会式にして、16日間の大会にするつもりでした。
当時のオリンピックには、開会式の翌日は休日にするという決まりがあって、日本もそれに合わせてスケジュールを組んだのですが、
「よく考えたら、このルール意味わからんね? やめよ!」
と、当時のオリンピック委員会で言われだして、結果、急遽ルールが変わったのです。
日本は、この新ルールに無理やり合わせなければならなくなりました。
11日以降のスケジュールは、すでに決まっていたので、もともと謎の休日に設定していた10日に開会式をズラし、それ以降は、予定通りで行うということにしたわけです。天気とか全然関係なかったんですね。
さぁ、果たして来月はどうなっているのか?
みなさん注目しましょう……いや、もう7月!?
早いって!!!
はぁ~今年もなんだか、あっという間に過ぎていきそうですね……。
※「あくまでも奥田個人のゴシップ的見解です」