吉本興業と兵庫県市川町が1月7日(金)、地域活性化に向けた連携協定を締結し、市川町役場で協定式が行われました。今後、中心となって町の魅力を伝えていくのは、市川町ふるさとPR大使を務めているお笑いコンビ・女と男(ワダちゃん、市川)。コロナ禍をきっかけに市川が購入したという町内の空き家「市川ハウス」など、町の活性化に向けた“秘策”を語ってもらいました!
町と地域活性化の連携協定
この日の連携協定式には、2017年からふるさとPR大使を務める女と男の2人も出席。昨年12月に市川町内の空き家を購入した市川は今後、この「市川ハウス」を拠点に、まちの魅力を発信していきます。
具体的には、クラウドファンディングを活用した、草刈り体験など山村地域ならではの体験交流活動などを計画中で、こうした活動の様子は公式YouTube「女と男チャンネル」や、今年3月に開局する吉本興業のBS放送「BSよしもと」などを通して発信する予定です。
連携協定式では、その経緯をよしもとエリアアクションの泉正隆社長が説明しました。
「2017年に女と男の市川と(市川町の)名前が同じということで、コンビとして市川町ふるさとPR大使に就任させていただきました。2021年5月ごろに市川くんから、市川町に拠点を構えて、町に恩返しをしたいという強い思いを聞き、当社の地域創生事業の一環として取り組むことを検討しました。そして、市川くんが購入した空き家を拠点に市川町の皆さまと町を盛り上げていくために、市川町さまからも今回の協定のご提案をいただきました」
岩見武三町長からも、「女と男さんには、いままでさまざまな場所でPRをしていただきました。今後は、笑いを通じた市川町の活性化事業を吉本興業の皆さまとも進めていきたいと思います」と協定への思いが語られました。
山と溜池も付いて4500平方メートル
連携協定式を終えた女と男に、市川町の魅力や今後のビジョンなどについて聞きました!
——2017年7月からPR大使として活動してきたおふたりですが、市川町の魅力はどんなところにありますか?
市川 それこそ最初は“市川”という同じ名前だけで大使にしてもらって、僕も「ありがとうございます」、向こうの役場の方も「同じ名前で、ノリでやりました」みたいな感じやったんですけど、僕は田舎が好きやったのでプライベートでも市川町に行って。すごく自然豊で癒される田舎だったうえに、プラス、町の方が優しく接してくれまして、それで市川町自体が好きになりました。
市川町って、これという名産品がないんですよね。世間の人が知っているようなものがない。それをいい意味で「何もないんですっ」と打ち出していて、そのことをテレビ番組が取材に来るほどで……そういうなんでも寛大な町だというのは、ひとつの魅力です。
——市川町のここが好き・すごいなど、推しポイントはありますか?
ワダちゃん 市川まつりというお祭りが夏にあって、盆踊りもあるんですが、みんなが楽しんで踊っていて。踊りがめっちゃ上手な人には景品もあって、市川町のおいしい食べ物、卵とかがプレゼントされるので、そういうのもめっちゃいいなと思いますね。
市川 市川音頭は、たしかに独特ですね。僕が好きなのは、「せせらぎの湯」という温泉や、「パン有本」というパン屋さんとか。パン有本は、市川町のふるさと納税でナンバーワン人気の特産・タズミの卵にほれた職人さんが、こだわり卵を使ったパンを作りたいといって移住されたパン屋さんです。あとは、「にゅうにゅう工房」というソフトクリーム屋さんもあります。
ワダちゃん 巻き寿司もおいしい。
市川 あと、市川町役場の前にある「繁乃家(しげのや)」という定食屋さんの唐揚げが僕、世界でいちばんうまいと思っています!
——今回、市川さんが町内で空き家を購入した経緯を教えてください。
市川 コロナ禍で家にずっといたとき、デュアルライフというか、都会と田舎と半々で生活できたらいいなと思っていて、パッと思い浮かんだのが市川町だったんです。市川町に家があったらいいなっていうのがきっかけで探し出したんです。
町の人の紹介で手ごろないい物件が見つかって、家はそんなに大きくないんですけど、土地と山と溜池も付いてきて4500平方メートルってすごい広いんですよ。そこでいろいろなことができるというのも踏まえて、その家を拠点に町の魅力を発信する場所にしたいと思っています。山もあるので市川キャンプ場を作るとか、そういうこともいいなって思っています。とにかく、みんなに来てほしいと思っています。
——ワダさんはお宅を見ましたか?
ワダちゃん はい、購入する前に見せてもらっていました。なんか、市川くんに合っている、ちょうどいい大きさやなって思いました(笑)。コンビ組んできて、市川くんが好む大きさがあるんですよ。原付にしろ、車にしろ。家もちょうどですね。これは市川くんやなっていう感じでした(笑)。
——市川町に自分の城ができるっていうのはいいですね!
市川 そうですね、本当に楽しみです。コンビを組んで18年、芸歴も20年ぐらいになるんですけど、改めて芸人の“第2の人生”が始まったという感じです。市川町を拠点に、お笑いもやるという感じです。
連携協定式で泉社長も、現地に住まずとも魅力を発信できる芸人がもっと増えていったらいいなと言ってはったので、その第1号になれたらと思っています。
ワダちゃん 吉本さんはありがたいですね。なんでもやらしてくれる(笑)。
市川 なんでもやらしてくれますけど、吉本興業はいっさいおカネを出してくれないですね(笑)。ぜんぶ自腹です!
「契約の瞬間」をYouTubeで発信!
——ほかにお宅に遊びに来た芸人はいますか?
市川 まだいないんですけど、今後、YouTubeとか「BSよしもと」で発信していきますので、そのときにゲストで来ていただいて。たとえば、キャンプをやったり、DIYをやるのでそれを手伝ってもらったりとか、そういうことを考えています。
家は、まずはDIYするところから始めようと思っています。自分たちでなんでもやるつもりで、いまはトイレの下水の修理をしないといけないので、下水工事を始めて「BSよしもと」で発信します。下水工事ってこんなふうになっているんだよとか、そういうところをお見せしたいと思います。
YouTube「女と男チャンネル」では、さっそく僕の空き家探しの動画を公開します。ちゃんと契約書にサインしている姿も映っています。そういうリアルなところも映していきたいなと思っています。
——ちなみに市川さん、DIYは得意なんですか?
市川 はい、得意……。
ワダちゃん いやいや、得意ちゃうやん(笑)。ぜんぜん得意じゃないです! 虫も苦手だし。ただ、私は虫は得意なので、そこはコンビでバランスが取れているかなと思います。
市川 あと、「市川ハウス」と言っていますが、1人の力では何もできないので、皆さんに助けていただきたいということでクラウドファンディングをやります! リターンは、僕たちのメッセージもありますし、市川ハウスでいろいろキャンプをやりましょうとか、みんなで外壁を塗りましょうとか、そういうこともあるので、ぜひ参加してください! 皆さんと一緒にやっていきたいと思います!
——クラウドファンディングの参加者にDIYの達人もいるといいですね!
市川 待ってます~!!
市川・ワダちゃん よろしくお願いします!!
公式YouTubeチャンネル「女と男チャンネル」はこちらから。
FANYクラウドファンディング「市川町をあなたのふるさとにしよう」プロジェクトはこちらから。
「BSよしもと」公式サイトはこちらから。