4月に開催される『島ぜんぶでおーきな祭 第13回沖縄国際映画祭』に向けて、プレイベントとなるトークライブ『有楽町でも沖縄国際映画祭!』が、東京・よしもと有楽町シアターで開催されました。司会を務めたのは、沖縄出身のガレッジセールのゴリと宮川たま子。ゲストには、今回の映画祭の上映作品に出演した芸人たちと沖縄芸人、さらには沖縄現地のよしもと沖縄花月ともオンラインでつないで、映画祭の“裏話”で盛り上がりました。
春になると「沖縄映画祭の時期だよね」
2009年に始まった沖縄国際映画祭も、今年で13回目。いまや沖縄の春を代表する恒例の総合エンターテインメントの祭典となりました。イベントの冒頭で、ゴリは感慨深げにこう語ります。
「始めたときは、沖縄県でもあんまりあったかい空気ではなかったんです。成功するわけがないじゃないかと。それを毎年、諦めずにやって、いまや沖縄の人たちも春になると『沖縄映画祭の時期だよね』と当たり前のように言うようになったんです」
今年の沖縄国際映画祭は、4月17日(土)、18日(日)の2日間で開催。新型コロナウイルス対策のため大規模な集客は控え、「今年はちいさく お~きな祭」をキャッチフレーズに、オンラインを併用した新しいスタイルで発信されることになりました。
3月22日(月)に開かれたこのプレイベントには、司会の2人のほか、上映作品に出演した尼神インターの渚、マテンロウのアントニー、空気階段の水川かたまり、そして沖縄芸人のスリムクラブの内間政成、セブンbyセブンの玉城泰拙、大自然(しんちゃん、ロジャー)が登場しました。
レッドカーペットで芸人たちが「大渋滞」
最初のトークテーマは、写真で振り返る沖縄国際映画祭。過去12回の映画祭の写真を見ながら、みんなで思い出を振り返りました。
ゴリはレッドカーペットの写真を見て、初めて沖縄で映画祭が開催されたときの感動を語ります。
「僕らの青春時代は、遊べる街っていったら(那覇市の)国際通りしかなかった。デートに行くのも、服を買いに行くのも、家族とご飯を食べるのも、ぜんぶ国際通り。その国際通りのど真ん中にレッドカーペットをひいて歩けるなんて夢だった」
渚は、写真を振り返りながら、過去に参加した時の恥ずかしかったエピソードを披露。
「レッドカーペットを歩くときに、大女優さんや俳優さんの後に出ていくのが、心が折れそうになる。けっこう時間を離してスタートするのに追いついてしまうんですよ」
沿道からサインを求められて立ち止まる人気俳優たちに、求められない芸人たちが追い付いて“大渋滞”を起こしてしまうことは「あるあるネタ」のようで、映画祭のレッドカーペットに参加したことがある芸人はみんな、共感していました。
奥田瑛二が泣きながら絶賛
その後、今年の映画祭で上映される作品の紹介コーナーに。
渚と水川は、自身が出演した岡山県玉野市が舞台の映画『たまの映像詩集 渚のバイセコー』を紹介。渚が撮影の裏話として、共演したジミー大西が「4行のセリフ」を覚えられなかったというエピソードを暴露します。
「ジミーさんが途中でキーっとなって、私と2人きりの時に、ここ(のセリフ)はナシにするわって勝手に言い出したんですよ」と話す渚に、ゴリは「監督でもないのに?」と笑いながら驚きの表情。もちろん、勝手にセリフをなくせるわけもなく、本番ではなんとか言い切ったそうで、ゴリは「その部分も楽しみに観ましょう」と会場に呼びかけていました。
アントニーは、岡山県津山市を舞台にした映画『十六夜の月子』に出演。これまでドラマや映画に“自分役”でしか出たことがなかったとのことで、「完全にドッキリだと思っていた。ちょいちょい作品を邪魔している」と話し、会場を笑わせました。
ゴリは、自身が監督を務めた短編映画『演じる女』を自ら解説します。
沖縄県大宜味村を舞台に、満島ひかりが主演したことでも話題の同作。ゴリは、前作の長編映画『洗骨』で主演した奥田瑛二に、できあがったばかりの新作を観てもらったと言います。すると、奥田は泣きながら「『洗骨』という映画は、この映画を撮るための前振りでしかなかったんだな」と褒めてくれたそうで、ゴリは「めちゃくちゃいい(作品)です」と胸を張りました。
こうして、沖縄国際映画祭の魅力を伝えるトークイベントは終了。最後は沖縄出身の人気バンド「BEGIN」のボーカル、比嘉栄昇に扮したセブンbyセブンの玉城が登場し、みんなで名曲「笑顔のまんま」を大合唱。一足先に沖縄の風を感じながら大団円となりました。
『島ぜんぶでおーきな祭』公式サイトはこちらから。
この日のイベントの様子は、『島ぜんぶでおーきな祭』の公式YouTubeチャンネルで視聴できます。
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