お笑いコンビ・NON STYLEの石田明がオリジナル脚本・演出を手がけるノンバーバル(言葉のない)舞台『結 -MUSUBI-』が、2月4日(金)から都内で始まりました。石田が構想に4年をかけて作り上げた舞台は、世界共通言語である「笑い」を中心に、アクションあり、ダンスあり、サプライズあり、ド派手な演出あり……と“喋らないのにうるさい”という新感覚ステージ。今回は、公演直前の公開ゲネプロの様子をレポートします。
イケメン揃いの“4兄弟”
物語のテーマは「してはいけないこと」、そして舞台は相撲部屋という意外な設定です。
――伝説の横綱・雅ノ富士が生前に立ちあげた富士見部屋には、2つの「してはいけないこと」があります。それは「私語」と「女性を土俵に上げる」こと。とくに女性を土俵にあげてしまうと、とんでもないことが起きると言われています。
その「してはいけないこと」を守りつつ、稽古に励む雅ノ富士の息子4兄弟。そんななか、彼らが愛してやまない妹・幸恵がフィアンセを連れて登場。幸せあふれる物語が始まるかと思いきや、不穏な空気が流れ始め、彼らの“命がけの結びの一番”が始まります……。
舞台上に建てられた富士見部屋のセットは、中央に土俵が鎮座。壁には物語の鍵となる「女人禁制」「一言も喋るな」などの張り紙が無数に貼られています。
そこで稽古をしているのは、“まわし”をした兄弟子と4兄弟です。主演の四男・雅ノ花役を務めるのは、数々のドラマや舞台で活躍中の劇団EXILE・小野塚勇人。今回は“鋼の肉体”を披露しながら、コミカルな演技で笑いを起こします。
舞台のほか声優としても活躍する株元英彰は、長男・雅ノ國を熱演。次男・雅ノ海を演じるのは、2.5次元ミュージカル『テニスの王子様』などで知られる廣野凌大。さらに、2.5次元ミュージカル『スタミュ』主演など舞台経験豊富な杉江大志が、三男・雅ノ龍役を務めます
そんな4兄弟の妹・幸恵役のモデル・中村里帆は当然、マドンナ的存在かと思いきや……体を張った演技で会場に笑いを巻き起こしていました。
芸人たちの熱演にも注目!!
石田演出だけあって、芸人たちも熱演します。兄弟子・雅ノ若役の天竺鼠・瀬下豊は、まさに当たり役で“威厳たっぷり”の演技を披露。一方、妹のフィアンセ・太郎役の守谷日和は、リアクション、動き、顔……すべてを使った喜劇役者ぶりで、舞台を縦横無尽に動き回ります。
舞台では、侍・銀之丞役の久保田創と謎の侍・国士無双役の石田による殺陣も見どころ。クボタは、北区つかこうへい劇団出身だけあって、さすがの殺陣で舞台をビシッと引き締めます。一方、無精髭を生やしたワイルドなビジュアルで登場する石田が垣間見せる“芸人・石田明”の一面も必見です!
公演概要
『結 -MUSUBI-』
【東京公演】
日程(全6回):2月4日(金)14:00/18:00、2月5日(土)12:00/16:00、2月6日(日)12:00/16:00
場所:渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
【大阪公演】
日程(全4回):2月11日(金・祝)16:00、2月12日(土)12:00/16:00、2月13日(日)12:00
場所:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
脚本・演出:石田明(NON STYLE)
出演:小野塚勇人(劇団EXILE)、株元英彰、廣野凌大、杉江大志、中村里帆、久保田創、守谷日和、瀬下豊(天竺鼠)、石田明(NON STYLE)