国内外で数々の賞を受賞している上西雄大が、監督・主演を務めた最新作『西成ゴローの四億円』が2月12日(土)から全国順次ロードショーとなりました。公開初日には、池袋シネマ・ロサ(東京都豊島区)で舞台挨拶が開催。出演者の上西監督と女優の山崎真実に加え、今作の映画応援芸人・鬼越トマホーク(坂井良多、金ちゃん)のおふたりがMCとして登壇しました。そのイベントの模様を、芸人ライターのビスケッティ・岩橋淳がお伝えします!
一触即発のトークセッション
主人公は、殺人罪で服役していた過去から「人殺しのゴロー」の異名を持つ、大阪・西成に住む日雇い労働者・土師晤郎。断片的に記憶を失っていた彼が、元政府諜報機関の工作員だったこと、妻と娘がいたことなど記憶を少しずつ取り戻していきます。そして、娘が難病にかかり心臓移植が必要であることを知ったゴローは、家族のため、自分のため、4億円をかけて闇の勢力に挑む……というマネー・クライム・エンターテインメント作品です。
映画は前後篇で、主人公のゴローを演じるのが上西監督、その元妻役の山崎はちょっと過激なシーンにも挑戦しています。
舞台挨拶は、鬼越トマホークの“毒舌”でスタート。映画の感想を聞かれた坂井は、「君の名は。のほうが面白かった。最初、応援芸人に就任したときに、つまらなそうなタイトルだなと思っていましたが、実際、観てみたらめちゃくちゃ面白かった! どハマりしました!」と、さっそく暴言を吐きながら映画を絶賛します。
上西監督が「ひどいですよね! タイトルがつまらなそうだなんて!」と2人に反撃すると、慌てて金ちゃんが「いろいろ言っててすみません! 本当はそんなこと思ってないですし、実際、観てみたらこのタイトルでよかったなと思いました。ちゃんとフォローさせていただきました!」と丸め込んでいました。
鬼越が出演者に物申す「どうせなら、ぜんぶ〇〇よ!」
その後は終始、和気あいあいとした雰囲気のままトークが進んでいき、イベント終了の時間となりました。ですが、坂井がまだ話し足りないと言い出します。金ちゃんが「この後のスケジュールもあるから」とたしなめますが坂井が止まらず、2人のケンカが勃発――。
慌てて山崎が止めに入りますが、坂井から「うるせぇな! どうせなら、ぜんぶ脱げよ!」と一喝。それでもケンカは止まらず、今度は上西監督が止めに入ると「お前、出演者のなかでいちばん華がないぞ!」とピシャリ。
金ちゃんが「山崎さんは体が綺麗な方なので、みんなもっと見たいなって思っていたんだと思いますし、華のなさがゴローのよさですから」とフォローすると、山崎が「みなさんの気持ちを代弁してくださったんですね」と引き取ってケンカは収まりました。
監督のこだわりが詰まった『西成ゴロー』
上西監督は今回の作品で、主演に加えて脚本、さらには衣装も担当。ゴローが着用している衣装も実際に西成で調達したものだそうです。
「この最悪のタイミングでロードショーとなり、僕はだいぶ悪いことをしたのだなと思いました……(笑)。西成ゴローは僕ひとりで作ったわけではなく、みんなの力で世界観を作り上げて成し得た気がしています。ぜひスクリーンで観ていただいて思いを受け取っていただけたらと思います」
そんな上西監督の言葉に、この作品に込めた思いがとても強いものだと感じました。
僕も作品を拝見させていただきましたが、映画のキャラクターの登場シーンに「預貯金」や「所持金」を表示させる斬新な演出や、アクションゲームを彷彿させるストーリーやアクションシーンが爽快で、ゲーム好きな僕としてはとても楽しく鑑賞できました。2月19日(土)から全国順次ロードショーとなる後篇『西成ゴローの四億円 -死闘篇-』も楽しみです!
以上、芸人ライターのビスケッティ・岩橋でした。
公開を記念して、上映中の東京・アップリンク吉祥寺で2月27日(日)まで「衣装・小物展」を開催中です。
催事概要
『西成ゴローの四億円』『西成ゴローの四億円 -死闘篇-』2部作公開記念 ~衣装・小道具展~
日程:2月11日(金)〜27日(日)
場所:アップリンク吉祥寺 ギャラリー(東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目5−1パルコ B2F)
入場料:無料
詳細はこちらから。
映画概要
『西成ゴローの四億円』
1月29日(土)から大阪先行上映
2月12日(土)から新宿K’sシネマほか全国順次ロードショー
『西成ゴローの四億円 -死闘篇-』
2月5日(土)から大阪先行上映
2月19日(土)から新宿K’sシネマほか全国順次ロードショー
公式サイトはこちらから。