お笑いコンビ・霜降り明星(粗品、せいや)がゲスト声優として出演した映画『トムとジェリー』のプレミアムイベントが、3月3日(水)に都内で行われました。アフレコ収録時のエピソードや映画の感想などを、トムとジェリーさながらの掛け合いで語る2人。果ては、粗品の“借金”エピソードやM-1優勝をめぐる口論にまで発展しました。
『トムとジェリ―』といえば、お調子者だけど実は多才なネコのトムと、見た目は可愛いけれどズル賢いネズミのジェリーが騒動を繰り広げるお馴染みのアニメーション。2020年に誕生80周年を迎えたいまも、世界中で愛され続ける最強コンビが、今回はついに実写の世界に登場しました。映画では、いつもケンカばかりで騒ぎを起こすトムとジェリーが、ウェディングパーティーを成功させるためにタッグを組むという、まさかの展開が見どころ。
日本では3月19日(金)に全国公開予定ですが、一足先に公開されたアメリカでは今年のオープニング興行収入の記録を更新した大ヒット作です。
天使のせいやと悪魔の粗品
霜降り明星の2人が今回演じたのは、トムの心の声。トムの心の中にたびたび登場する「天使のトム」をせいやが、「悪魔のトム」を粗品が演じました。
イベントでは、粗品がアフレコ収録のウラ話として、「収録の当日まで天使役か悪魔役か決まっていなかった」ことを暴露。「監督が現場で顔を見て、『じゃあ粗品さん、悪魔役で』と言われました」と悲しそうに振り返る粗品に、「人相で決められたな」とせいやが笑いながら返します。
一方、声優出演したことで周囲から大きな反響があったそうで、粗品は「たくさんの方から色んな連絡がきました」と報告しながら、こう続けます。
「僕にお金を貸している人からは、『霜降り明星、トムとジェリーの声優決定』という記事の写真が送られてきて、『これで、もういけるよな?』と。震えました」
“借金大魔王”として知られる粗品らしいエピソードに、せいやも「バレたな。絶対に返さな」と苦笑い。
そのせいやは反響を得るために、自ら“細工”したことを明かします。
「家に後輩を呼ぶとき、声優台本をソファーのすぐわかるところに置いておきました。『なんすか、これ?』と言われるのが毎回楽しみで。後輩には、トムとジェリーを2役やったと言いました」
粗品の実家の焼き肉店にジェリー出現!?
映画の注目ポイントについては、「ホテルの料理長が、ジェリー(ねずみ)が出たと焦るシーン」と言う粗品。実家が焼き肉店だけに「飲食店あるあるなんですよ」と補足し、料理長の気持ちに共感した様子です。
するとせいやが、「粗品の店は、ジェリーがちゃんといます。ビビンバをジェリーが混ぜてますから」とひとボケ。実家の営業にかかわる発言に、粗品はこの日いちばん大きな「なんでやねん」を繰り出し、会場を笑わせました。
イベントの最後は、今回のトムとジェリーのように「いままで仲間と命がけでなしとげたこと」を語ることに。
霜降り明星の2人が挙げたのは、2018年のM-1グランプリ優勝。「粗品は足が震えてた。僕が支えて優勝した」と自分の手柄を強調するせいやに、粗品が「そんなパワーバランスちゃうで。僕のおかげで優勝した」と言い返し、口論になります。
最終的にせいやが「こういう言い合いしてても、やっぱり仲良いんですよね。これがトムとジェリー」とドヤ顔で言うと、粗品は「いや、いらんなあ。スベってるわ」とシラけ顔。映画のキャッチコピー「大嫌いだけど、好き」を地で行く2人でした。
この日のイベントには、霜降り明星の2人のほか、同じく声優を務めた飯豊まりえや水瀬いのり、日野聡も登壇。さらに、シンガーソングライターの瑛人が日本版主題歌「ピース オブ ケイク」を生歌で披露しました。
映画概要
『トムとジェリー』
公開日:3月19日(金)
出演::クロエ・グレ-ス・モレッツ、マイケル・ペーニャ、ケン・チョン、コリン・ジョスト、ロブ・ディレイニー
声の出演:水瀬いのり、木村昴、坂本真綾、日野聡
声のゲスト出演:霜降り明星(粗品、せいや)、飯豊まりえ
監督:ティム・ストーリー
日本語吹替版主題歌:瑛人「ピース オブ ケーク」(A. S. A. B)
配給:ワーナー・ブラザース映画