南海キャンディーズ・山里亮太による妄想活劇「山里亮太の81」が下北沢・本多劇場にて、3月24日(木)〜3月27日(日)に開催されます。
2019年に開催された同シリーズの第1弾「山里亮太の1024」に続いての第2弾となり、実に2年ぶりの開催となります。
山里亮太の“妄想”が爆発した今作を、芸人ライターの私、ビスケッティ・岩橋がレポートいたします。
芸能界の覇者になる為には…
8角形のまるで“土俵”のようなステージ。そして大きな『81』のモニュメントが舞台上に。これが今回の妄想の舞台=山里亮太の脳内となります。
この公演は、自らを「欲と煩悩の化身」と例える山里亮太が「脳内で妄想する世界を3Dに表現する新しいトークライブ」です。構成・演出はマンボウやしろが担当。
今回のテーマは「芸能界の覇者になる為には」というもの。
定刻になり山里が登場すると、割れんばかりの拍手が巻き起こります。そして山里は「45歳となり人生の大きな目標が欲しい」と話し始めます。そして辿り着いた答えが「芸能界の覇者となる」ということでした。「きっとこのライブは伝説のライブとなるでしょう。“覇者”としての狼煙が上がる!」と高らかに宣言し、ライブがスタートしました。
そこからは自身が考える「芸能界の覇者」になるために大事なこと、必要なことを、時には圧倒的な熱量で、時には思わず考えさせられるような説得力で “とある手法”を使い自身の妄想を具現化していきます……。
「笑い」と「感動」と「人生の大事なモノ」が沢山詰まった山里ワールド
ここからは、実際に観劇した筆者が、ネタバレを極力避けた内容での感想となります。
自分自身も芸人として活動をしています。「売れる為には」ということは、全ての芸人が日々考えていることでしょう。ですが、山里さんの考えには到底及ばないと感じました。
2時間超に及ぶ公演で、全編通して繰り広げられる『山里節』。たったひとりで舞台に立ち喋り続けるそのパワーに圧倒されました。
そして山里さんの脳内に描かれている「覇者のためのストーリー」が、マンボウやしろさんの演出によって何倍にも膨れ上がっていきます。
満員の客席を沸かし続ける山里さんの姿を見て、僕はただただカッコいいと思いました。
今回の公演は芸人だけではなく、いま人生を歩んでいるすべての皆様に共通できる「教え」がたくさんありました。自問自答を繰り返し、自分に必要なもの、幸せになるため、何かを掴み取るために大事なモノが詰まっている気がします。ありがたい話を聞ける「説法」のような極上のエンターテイメント公演でした。
公演の最後、鳴り止まない拍手の中に立っているのは、芸人・山里亮太ではなく、確実に『覇王のオーラ』を纏った芸能界の覇者でした。
期間中の公演は完売していますが、当日券が若干枚数発売されるそうです。
そして追加公演が3月25日(金)15:00〜開催されます。
この機会に是非「山里亮太の脳内」を覗きに、いや『芸能界の覇者の説法』を体感してみてください。
今回の公演の模様は、芸人ライタービスケッティ・岩橋がお届けいたしました。
公演概要
山里亮太の81
【日程】2022年3月24日(木)~27日(日)
3月24日(木) 18:00開場 19:00開演 <終了>
3月25日(金) 14:00開場 15:00開演/18:00開場 19:00開演
3月26日(土) 12:00開場 13:00開演/16:00開場 17:00開演
3月27日(日) 12:00開場 13:00開演/16:00開場 17:00開演
【会場】下北沢・本多劇場
【料金】6,500円(税込) 全席指定