1月2日(土)に放送された正月恒例の特別番組『新春大売り出し!さんまのまんま』(フジテレビ系)で、今田耕司オススメ芸人として登場したお笑いコンビ・マイスイートメモリーズ(トランスフォーム福田、花谷豊)。レストランを舞台にしたコントで“お笑いモンスター”明石家さんまのハートもがっちりつかんだ注目コンビを、ファニマガが最速インタビュー! 番組収録時のエピソードからコンビ結成秘話まで、これで“マイスイ”のすべてがわかる……かも!?
さんまのやさしさに感動「神さんみたい」
──まずは『さんまのまんま』に出演することになった経緯を教えてください。
福田 (2020年9月に大阪・よしもと漫才劇場で開催された)「大阪芸人掘り出しライブ8〜今田耕司さん、大阪にはまだまだ面白い芸人がいます!〜」に笑い飯・哲夫さんの推薦という形で出演したんです。
花谷 そこで今田さんに選んでいただいて、「『さんまのまんま』出演権を得られた!」と内心、喜んだんですけど、今田さんから「華がなさすぎるから、今回は史上初の(出演)NGが出るかもしれない」と言われまして……。
福田 華がないし、ネタがキモすぎるって(笑)。
花谷 だから、本当に出演できると決まるまでは、メチャクチャ不安でした。
──収録では緊張しましたか?
花谷 ネタに入る前まではメチャクチャ緊張してたんですけど、いざネタが始まったら楽しくできました。
福田 そのあとの、さんまさんや今田さん、ゲストの広瀬アリスさんとのやりとりのほうが緊張しましたね。
──おふたりにとって、明石家さんまさんはどんな存在ですか?
花谷 お笑い神(しん)ですよね。存在が遠すぎるというか……第一線で活躍してはる神さんにネタを見てもらった、みたいな感じでした。
福田 初めてお会いしたんですけど、メチャクチャやさしいな、と。なんか空気がやわらかいんですよ。包み込んでくれはる感じがあって、ホンマ、神さんみたいでした。
──『さんまのまんま』はよく見ていたんですか?
福田 はい。とくに今田さんのオススメ芸人は、パーティーパーティーやキャツミも出てたんでめっちゃ見てましたね。
花谷 ほかにも清友とか、仲のいい芸人が出てたもんな。
福田 それもあって、ずっと自分たちも出たいと思ってました。
キャツミらのアドバイスで緊張がほぐれた
──今田さんの印象は?
花谷 さんまさんと同じになりますけど、やさしいですね。
福田 回転もめちゃくちゃ速くて、あと足が長いです。
花谷 そう、スタイルがメチャクチャいいんですよ。実際にお会いして思ったのは、さんまさんも今田さんもすごく若い! 38歳の僕が、あの場でいちばん老けてました。
福田 そんなことないやろ(笑)。
花谷 いや、メチャクチャ若かったよ。
──事前に、出演経験のある芸人仲間からアドバイスを受けたりは?
花谷 キャツミには聞いたよね。
福田 パーティーパーティー・きむきむにも聞きました。でも、2人とも「自分の好きなようにやってきてください」的な感じで、あんまり有効なアドバイスはなかったです(笑)。
花谷 みんな1回きりの出演やし、緊張してたのもあって、あんまり覚えてないのかも。ただ、「自由でいいんちゃいますか」みたいに言ってもらうことで、ちょっと緊張がほぐれたところはありました。
福田が“天から降りてきて”コンビ結成!?
──おふたりはNSC(吉本総合芸能学院)大阪の先輩・後輩ですが、どういう経緯でコンビを結成したんですか?
花谷 僕は何度かコンビを組んで解散、というのを繰り返してたんです。で、ちょうどピンでやってる時、相方が『M-1グランプリ』エントリー締め切り直前に当時のコンビを解散して。たまたま大阪・難波のボウリング場の裏の駐輪場でバッタリ会ったから、「(M-1に)出えへんか」と声をかけました。
福田 ホンマにたまたまやったね。
花谷 もともとは清友も入れたトリオでエントリーするつもりやったんですけど、清友には断られました。
福田 (笑)
花谷 僕としては、この話をもっとキレイなエピソードにしたいと思ってるので、相方が天から羽衣をまとって降りてきたことにしてます。そのパワーもあって、その年の『M-1』は2回戦で敗退しました。
福田 オレのパワー弱すぎるやろ(笑)。
──昨年は『キングオブコント』準決勝進出、そして年明け早々『さんまのまんま』出演と、手応えのある1年だったのでは?
花谷 (新型コロナウイルス感染拡大防止のため)ライブがなくなったり、お客さんが入った舞台に立てなかったり、芸人にとっては難しい時期やったんですけど、そんな中でも自分たちがやれることはやれたんかなあ、と。ただ、もうちょっと(先まで)行きたかったですね。
福田 うん。(キングオブコント)準決勝がダメやった時は、もちろん頑張ったんですけど、「もっと頑張りたかったな」という思いが残りました。
花谷 努力が足りなかった。だから「あともう一歩やなあ」という感じの1年でした。
──コントを中心にやっていますが、ネタ作りで心がけていることを教えてください。
福田 「とりあえずやる」かな。「ちょっと、どうやろうなあ?」と思うようなネタも、とりあえず試してみる。あんまり否定ばっかりせずに。
花谷 派手さも重視してますね。2人がボーッと立って会話してるだけやと、見た目もあるんですけど、めちゃくちゃ地味に見えるから、お客さんにトイレ休憩と思われるんちゃうかと(笑)。だから、派手にうろつき回ったり、舞台全体を使ったり、「目で見て面白い」というのは大事にしてるかもしれません。
ミルクボーイも絶賛「こんなオッサンが…」
──相方の「ココがすごい!」と思うところを教えてください。
福田 器用で、演技が上手。すごい達者やなあと思いますね。
花谷 オシャレ、肌がキレイ、すぐ寝られるとかですかね。
福田 おーい!(笑)。お笑いの面で褒めてもらえるように、もっと頑張ります……。
──ミルクボーイさんがおふたりをすごく評価しているという話も聞いたのですが……。
花谷 僕と同期なんです。で、前に大阪・よしもと漫才劇場のバトルライブ(グランドバトル)で僕らが1位を獲った時、冗談やと思うんですけど、「『M-1』よりこのバトルで1位獲るほうが難しいのに、こんなオッサンが1位獲れるなんてすごいわ」みたいに言ってくれて(笑)。そこから、ちょいちょい僕らの名前を出してくれるようになったんです。
福田 絶対に『M-1』のほうがムズいですよね(笑)。
──今年はどんな年にしたいですか? 新年の抱負を聞かせてください。
花谷 ふざけないで言うのであれば、絶対、もう1つ上の段階に上がりたいですね。
福田 ふざけて言うなら?
花谷 解散ですね。夏至に解散して、冬至に再結成します。
福田 (笑)。やっぱり『キングオブコント』も『M-1』も決勝に行きたいですね。
花谷 『キングオブコント』で優勝して、その勢いに乗ったまま『M-1』の決勝出られたらいいなと思います。
──最後にラフマガ読者へメッセージをお願いします!
花谷 マイスイートメモリーズといいます。初めましての方、なぜ知らなかったんですか?
福田 いや、知らんやろ!
花谷 これからいろんなところで名前を聞いてもらえるよう頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!
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