お笑いコンビ・見取り図(盛山晋太郎、リリー)が12月26日(土)、都内で行われたアニメーション映画『ジョゼと虎と魚たち』の公開記念舞台挨拶に、俳優の中川大志、タムラコータロー監督とともに参加しました。今回が、声優初挑戦となった2人。イベントでは、その“手ごたえ”を語りつつ、中川から終わったばかりの『M-1グランプリ』ネタでイジられていました。
エセ関西弁みたいになった
盛山の役どころは、主人公・鈴川恒夫(声・中川大志)のバイト先の「西田店長」。リリーは「駅員」の声優を務めました。
盛山は「素晴らしい作品に参加できたこと、そして中川さんの上司役という重要な役どころを担えたことが嬉しい」と喜色満面で語る一方、「大阪弁キャラを演じたにもかかわらず、どんどん大阪弁がわからなくなった。キャラクターの口の動きにセリフを合わせるのが難しくて、エセ関西弁みたいになった」と苦労した様子。
一方のリリーは、「僕が演じた駅員が準主役。自分としても思い出深い作品になった」と豪語しながら、「セリフは一言でしたが、20テイクくらいやらせていただき、監督からありがたい言葉もいただきました。『もう少し上手くできませんか?』と。それを乗り越えて完成。役作りで髪の毛も切りました」と“熱演”を報告。すかさず盛山から、「真正面からシンプルに言われたね! ていうか、一言のヤツが舞台挨拶に立つな!」とツッコまれていました。
タキシード仮面かな?
主演の中川とは、この日が初対面。中川は「ようやく“長髪”と“デザインパーマ”に出会えた!」と12月20日(日)に開催された『M-1グランプリ2020』決勝でのイジリネタで見取り図を歓迎し、「自分も見取り図の一員のような気持ちで『M-1』をテレビの前で応援していました。感動したし、笑えたし、ようやく会えて嬉しい」と大喜び。
そんな中川について、盛山が「少女漫画から飛び出てきたような人。最初、(『美少女戦士セーラームーン』に登場する)タキシード仮面かな?と思った」とイケメンぶりを力説すると、リリーも「目が合ったら、男でも顔が赤くなる」と照れていました。
リリーの「最寄り駅」が登場!?
本作は、2003年に妻夫木聡&池脇千鶴の主演で実写映画化もされた、芥川賞作家・田辺聖子による小説「ジョゼと虎と魚たち」をアニメーション化したもの。主人公・恒夫役の中川のほか、ヒロインのジョゼの声を女優・清原果耶が務める注目の感動作です。
リリーは、初めて挑戦した声優に味をしめた様子。「収録も楽しくて、声優という仕事が大好きになりました。続編をやるならば、次こそぜひ僕にジョゼ役を!」と猛アピールしますが、盛山は冷静に「お前、どこに出ているかわからんぞ!」と指摘。中川も「たしかに僕も言われるまで気が付きませんでした…」とぶっちゃけていました。
実は、劇中では偶然にも、実際にリリーが長年住んでいる地域の「最寄り駅」が登場するとのこと。「相方(リリー)の家に続く道が出てくるし、本人がずっと住んでいるところの駅の駅員を本人が演じている」と盛山が証言すると、中川は「ならば、より役作りに活きましたね!」とリリーを励ましていました。
『ジョゼと虎と魚たち』は、12月25日(金)から全国の映画館で上映中です。
作品概要
アニメーション映画『ジョゼと虎と魚たち』
原作:田辺聖子「ジョゼと虎と魚たち」(角川文庫刊)
監督:タムラコータロー
脚本:桑村さや香
声の出演:中川大志、清原果耶、宮本侑芽、興津和幸、Lynn、松寺千恵美、盛山晋太郎、リリー
アニメーション制作:ボンズ
主題歌・挿入歌:Eve「蒼のワルツ」/「心海」(TOY’S FACTORY)
配給:松竹/KADOKAWA
製作:『ジョゼと虎と魚たち』製作委員会