4月になりました。皆さまの新生活に寄り添えるようなゴシップを提供できるように、本年度も頑張ってまいります。
ということではじまりました。『ガクテンソク奥田のGossip Times』です。私事ですが、本年度から花粉症が僕のところにもやってきました。想像してたより全然辛いですね。ごめんなさい。舐めてました。
さてさて、まだまだ終わりが見えない『ウクライナ危機』(※3月31日現在)ですが、早期終結に向けて、世界各国がロシアへの経済制裁を行っています。
経済制裁というのは、要はロシアがお金儲けをできないようにして、戦争を続けられないようにしようということです。経済制裁の中で、もっとも効果的だといわれているのが『金融制裁』で、外国とのお金のやり取りができないようにして、ロシアの通貨『ルーブル』を紙切れにしてやろうとしているわけです。
いやはや、なんとも恐ろしい話です。
そして、ロシアが経済的に締め上げられるということは、そのしわ寄せは、ロシア国民の日々の生活にきます。
なので、国民に今まで通りの生活をできないようにさせて、政府への不満を溜めさせて、国内からの『戦争反対』の声をあげさせようという狙いもあるんです。
ロシアという国では、あまり自由な報道がされていません。基本的に、政府が不利になるような報道はされないんです。
今の戦争も、ロシア国内では『在ウクライナのロシアの同胞を救出するための軍事作戦』と報じられていますし、『ロシア軍によるウクライナの民間施設への攻撃』は『すべてフェイクニュース』とされています。
それでも、SNSなどに敏感な若い世代は、
「それこそがフェイクだろう!」
と、この戦争に気づいていて、国内で反戦デモを行っていますが、情報をテレビからしか得ていない世代の方たちは、自国が戦争をしていることにさえ気づいていなかったりします。
なので、経済制裁にはロシア国民に、
「あれ? なにか生活がしづらいぞ? 何か変だぞ?」
と気づかせる効果もあるんです。
その『気づかせる』という点で、非常に効果的だったのが、
『ロシアからのマクドナルドの撤退』
です。嘘みたいですよね? 信じられませんよね? なので、説明しますね。
マクドナルドはアメリカの企業です。ロシアは以前『ソ連』だったわけですが、アメリカとソ連は『東西冷戦』という睨み合いをしていました。社会主義VS資本主義の戦いだったわけですが、1989年『ベルリンの壁の崩壊』の年に、この戦いにおける社会主義国ソ連の敗北が決定します。
そして、1990年モスクワにマクドナルドが出店します。社会主義国というのは、すべての企業が国営企業なので、資本主義国の企業は入ることが許されてませんでした。
なので、マクドナルドができたことによって国民は、
「あ、本当に東西冷戦が終わったんだ。」
と思えたのです。なので、ロシア国民にとってマクドナルドは
『自由の象徴』
でもあったんです。それがロシアから撤退したわけですから、
「え? マクドナルドが撤退ってことは、また戦争?」
と、気づかせる効果が絶大だったというわけなんですね。