中西悠綺が中国製作映画で日本人女優初主演に! 「本当に感無量」 沖縄国際映画祭『ワンダフル旅行社』舞台挨拶

「島ぜんぶでお~きな祭 第14回沖縄国際映画祭」2日目の4月17日(日)、那覇市の桜坂劇場ホールAで『ワンダフル旅行社』の上映と舞台挨拶が行われました。

出典: FANY マガジン
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舞台挨拶には、主演の中西悠綺と、作品応援芸人としてハイビスカスパーティーの2人が登壇しました。『ワンダフル旅行社』は、特別招待作品として上映された中国映画。 “過去に戻る”という実験を完成させ自分の故郷の地域振興に繋げたいと考えている機械物理学専攻の大学院生と、そのプロジェクトに参加した、加速度研究領域のエリート女子大生が、実験を通じて、過去の記憶と今をつなぎ、「自分から自分へのメッセージ」と向き合っていくというストーリーです。

中国製作の映画で日本人女優が主演を演じた初の作品という本作で、初主演という大役を務めた中西は、冒頭の挨拶で「コロナ禍になる前に撮影をした作品なので、上映まで時間がかかりました。今日が日本初上映となるのですが、本当に感無量です」と笑顔で語りました。

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中国語が堪能で、北京で暮らしていた経験もあるという中西は「映画の成功を祈願するクランクイン式が盛大に行われたことに驚きました。また、台本をもらったのがクランクインの3日前だったので、短期間で中国語の台詞を覚えるのはさすがに大変でした。発音は現場でも中国のキャストさんに教えてもらったりしていました」と撮影秘話を明かしました。

最後は「私自身、海外で夢を追うなかで心折れそうになったときに、映画作品に心を救われることがありました。自分も誰かの心の支えになるような作品に携わっていきたい。もっともっと頑張って、日本を代表して海外で活躍できる女優さんになりたいです。海外や日本の作品で主演して、また沖縄国際映画祭に戻ってきたいです」と力強く語っていました。さらに、流暢な中国語でも挨拶し、舞台挨拶は終了しました。

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舞台挨拶終了後に行われたインタビューで中西は、作品の中では見事な中国語を披露していたが、元々はまったく中国語を話せなかったと告白。「最初は台湾の語学学校で勉強しました。当時は朝から晩まで勉強していましたね。そこから中華圏で女優さんをするならアクションができた方がいいなと思い、香港へ渡りました」と語り、さらに「香港では1日9時間ほど、カンフーなどのトレーニングをしていました。中華圏で活躍する女優さんになるためには、演劇の大学を出ていたほうがいいと知ったので、チャン・ツィイーさんやコン・リーさんなどの有名女優さんが卒業生の、北京の中央戯劇学院に入学を果たし、そこで演技の勉強をしました」と、並々ならぬ努力の軌跡を明かしました。

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必ず、中華圏の作品で主演をつかむと心に決めて頑張っていたという中西。今回の作品で主演が決まったときは「早くチャンスをつかみたいと焦っていて、ずっと暗いトンネルの中を走っているような感覚で過ごしていたので、やっと努力が報われたと本当に嬉しかったです」と、当時の心境を話してくれました。

「中国の作品なので、日本人らしさをだすというところは意識しました。今回演じた中村理香は、たくさんのバックグラウンドがある役柄ですので、さまざまな感情を心の中に持っていると思うんです。中国語は単刀直入で、日本語のような曖昧な表現がありません。台詞は中国語なので、その曖昧な感情を込めながら表現するのはすごく難しい部分だなと思いました。だけど、そういう違いがあるからこそ母国語以外でお芝居をするのはすごく楽しいんです」と、国際派女優ならではの気持ちも語っていました。

最後に、“どんな過去から自分へのメッセージが見えるのか”という質問には「未来の私なら、中国製作の映画で初主演をした作品が初めて日本で上映された”今この瞬間“が見えるのだと思います」と力強く答えていました。

島ぜんぶでお~きな祭 第14回沖縄国際映画祭は2022年4月16日(土)、17日(日)の2日間、開催されています。

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