桂文枝が西川きよしと夢のコンビ結成!? 「ダウンタウンさんのようにはできませんが…」55周年独演会で大阪公演決定

吉本興業110周年を記念して、全国で「笑って元気に! いらっしゃーい!! ツアー 桂文枝の落語家55周年記念独演会」を開催中の桂文枝。六代 桂文枝襲名から10年、そして自身79回目の誕生日となる節目の7月16日(土)に、大阪・なんばグランド花月(NGK)で記念すべき大阪公演を開催することが決まりました。5月12日(木)に開かれた記者会見では、文枝が公演にかける思いと意気込みを語りました。

出典: FANY マガジン
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「落語があってよかった」

「吉本110年のちょうど半分の55年、本当に感慨深いです」

こうしみじみと語った文枝は、弟子入りの際に五代目文枝のもとへ母親を連れて行ったときのことや、初めてのオーディションでの思い出などに触れて、「本当に幸せな55年でした。集大成というとオーバーですが、記憶に残るような公演にしたい」と力を込めました。

出典: FANY マガジン
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ツアーは、4月16日(土)の佐賀公演からスタートし、6月5日(日)には東京公演、そして7月16日(土)のNGKの大阪公演と続きます。

コロナ禍に見舞われたこの2、3年について聞かれた文枝は「大変でした」とポツリ。「昨年、母親と伴侶をなくしたときにはまわりに助けてもらいましたが、さすがに創作落語を作ることができなかった」と振り返りながらも、「僕にとって、落語があったことが本当によかった。これからも、お客さまに『こんなに元気やで。79歳、まだまだがんばるで!』というところを見ていただきたいと思っています」とアピールしました。

きよしと「新しい漫才」!?

公演には、豪華ゲストも登場します。まずは林家木久翁に関して、「これまでも、いろいろな相談をしてきました。ぜひ(一緒に)やりたいと思っていました」と話す文枝。

さらに、沖縄映画祭で一緒にステージをつとめた西川きよしと、再び共演します。「(沖縄映画祭では)漫才みたいになったのが、非常に楽しかった。新しいネタを作ってやりたいですね。ただ、ダウンタウンさんのような、その場の雰囲気で(ネタを)作るようなことはできないから、できるだけ稽古したい。エンタツ・アチャコ先生、ダイマル・ラケット師匠に続く、新しい漫才ができれば」と気合十分です。

出典: FANY マガジン
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「(吉本に)入ってきたときから見ていた」というジャルジャルについては、「自分が関西大学に教えに行っていたときの生徒でもあります。以前は難しいネタをやっていましたが、最近は少しネタが変わってきました」と話し、「すごく成長を感じています」と目を細めました。

これからは弟子の育成も

今年3月まで50年以上、司会を務めてきた長寿番組『新婚さんいらっしゃい!』(ABC)については、こう語ります。

「本当に幸せやった。自分がやりたいと思ってもできるわけじゃありません。いろいろな皆さんに助けていただきました。病気で倒れて(次の人に)譲るのではなく、元気なうちに渡せたということはうれしいですね」

そして、こんな思いを明かしました。

「私の役目は、次の世代を育てるということ。この10年、次世代のための落語を作ろうと頑張ってきましたが、これからは弟子の育成にも力を入れていきたい。年齢的にどれだけできるかわかりませんが、がんばって楽しい落語をやっていきたいですね」

出典: FANY マガジン
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最後に文枝は、改めて今回のツアーについて、「来ていただいた方が『面白かった、楽しかった』と思えるイベントにしたい」と力を込め、会見を締めくくりました。

公演概要

吉本興業110周年感謝祭『笑って元気に!いらっしゃーい!!ツアー 桂文枝の落語家55周年記念独演会』
日時:7月16日(土) 開場17:15 開演18:00
場所:なんばグランド花月
出演者:桂文枝
ゲスト:林家木久扇、西川きよし、ジャルジャル
チケット:1階指定席(前売)5,500円 2階指定席(前売)5,000円

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