これまで幾多のドラマを生んできた漫才日本一決定戦・M-1グランプリ。そのM-1をこよなく愛する芸人たちが集結し、“M-1好きナンバー1”を決めるイベントが5月12日(木)に京都・よしもと祇園花月で行われました。「Mおじライブ~Mクイズ芸人最強トーナメント決定戦~」の題されたイベントでは、「M-1が好き過ぎる男」として知られるスーパーマラドーナ・武智を始め、実力派芸人たちが登場、M-1にまつわるクイズで火花を散らしました。
第1試合から白熱の勝負!
トーナメントに出場したのは、スーマラ・武智のほか、平成ノブシコブシ・徳井健太、おいでやす小田、ゆにばーす・川瀬名人、ネイビーズアフロ・みながわ、さや香・新山、カベポスター・永見大吾、令和ロマン・高比良くるまの面々。解説者として、笑い飯(西田幸治、哲夫)、ミルクボーイ(駒場孝、内海崇)というM-1王者2組が登場しました。MCは令和喜多みな実・河野良祐です。
今回のイベントの中心人物となったスーマラ・武智は、コンビ結成15年を超えて出場資格を失ってもなおM-1に執着し、毎日、「M」の文字を見つけると写真を撮ってツイッターに上げ続けていることから「Mおじ」と呼ばれています。そこに武智本人が登場し、土下座して機材トラブルを謝罪したあと、「ま〜、でも今年ね、誰が(M-1の決勝に)行くかって話で」と、さっそくM-1トークをスタートさせました。
本家M-1グランプリのナレーターが協力したゴージャスなオープニングVTRが流れると、1回戦第1試合の武智vs徳井の勝負です。舞台のせり上がりから登場するトップバッターの武智と徳井。
「武智が緊張してるんで、負かしてやりたい。ここで負けたらM-1のこと、もうしゃべれないでしょう」
徳井の挑発に「この1回戦で負けたら引退」と宣言する武智。徳井がさらに「優勝できなかったら引退!」と迫ると、武智はその条件を飲みます。第1試合の解説は笑い飯・哲夫とミルクボーイ・駒場です。
難問・珍問が続出
1回戦第1試合から難問・珍問が連続。出演者たちも1問ごとに「あ〜ッ!」「エーッ!?」と悲鳴を上げるなど、会場と一緒に盛り上がります。武智は、見事に徳井を下し、2回戦に駒を進めました。
第2試合の小田vs川瀬は「東の武智」と紹介された川瀬が勝利。第3試合は新山vs永見の対決となり、新山が勝者に。第4試合のみながわvsくるまは、みながわが泣きの土下座で最終問題にもつれ込みましたが、結局、くるまが完封勝ちを収めました。
続けて行われた準決勝は、スーマラ・武智vsゆにばーす・川瀬の対戦から。この対決は事実上の決勝戦ともいえるハイレベルなものになり、解説の笑い飯・西田も「これに勝ったほうが真の武智」と言うほど。途中、回答者の2人が「出題問題の内容が違っているのでは?」とクレームをつけるシーンもあって、大盛り上がりでした。
最終的に川瀬が大逆転して“Mおじ”がまさかの敗退。準決勝第2試合の新山vsくるまも好勝負となり、最後は新山が勝利を収めました。
優勝を決めたのは“東の武智”
いよいよ川瀬vs新山という決勝戦がスタート。解説は笑い飯、ミルクボーイの4人が務めます。
「歴代M-1チャンピオンのなかで、たかしという名前の5人は?」「2022年の敗者復活でニッポンの社長のネタ中に起きたトラブルは?」といった難問に両者が回答し、互角の戦いに。途中、敗れ去った“Mおじ”武智について、解説陣が「まだ負けてないと思ってさまよっている」「M-1も出場できないし、Mおじとしても敗退した」とイジる場面もあり、会場からは笑いが起きます。
そして予定時間を大幅に超える激戦の末、初代チャンピオンに輝いたのは川瀬! ミルクボーイ・駒場から川瀬にトロフィーが授与されるなか、武智が「もう1回だけやらせてください!」と土下座します。
「期間を置いてもう1回、もう1回だけ、その間だけ、Mおじと名乗らせてください」
そんな叫びに、会場から“応援”の拍手が起きていました。