沖縄県で現在は公開22週目に突入し観客動員6万4千人を突破している照屋年之(ガレッジセール・ゴリ)監督の超話題映画『洗骨』。
国際映画祭にも挑戦している本作は、沖縄国際映画祭を皮切りに、モスクワ国際映画祭、上海国際映画祭、ハワイ映画祭、済州映画祭で上映され、昨年8月にはニューヨークで開催された第12回JAPAN CUTSにて観客賞を受賞。直近ではアムステルダムで開催された第12回シネマジア映画祭でも審査員特別賞を受賞するなど、海外からの評価も高く、注目を集めています。
そんな中、カナダ・トロントで27(木)まで開催された第8回トロント日本映画祭にて上映された本作が、なんと最優秀作品賞に選出されました!
トロント日本映画祭は、日本で観客や映画評論家に好評を得た作品や、海外映画祭や国内の映画賞受賞作などを上映する映画祭。
今年は『半世界』『こんな夜更けにバナナかよ』『食べる女』『あの日のオルガン』『孤独の血』『人魚の眠る家』『散り椿』『七つの会議』『翔んで埼玉』『居眠り磐音』などを含む30本弱の作品が上映されています。
現地時間24日(土)に行われた『洗骨』の上映には、心待ちにしていた現地のファンが長蛇の列を作り、約400人収容の会場が超満員に!
上映後の場内は、高揚した表情で割れんばかりの拍手と歓声を贈る観客の笑顔に溢れていました。
そんな会場で本作が最優秀作品賞を受賞したことが発表されると、ひときわ高い歓声が!
受賞式も実施され、照屋監督が登壇し、受賞の喜びを語りました。
授賞式を終えた照屋監督からラフマガ編集部にコメントを頂きました!
照屋監督「日本の笑いが世界と繋がった」
笑いのツボは一緒でした!安心安心。でも真面目なシーンで笑う人もいたので、少し文化の違いは感じました。超満員の中、拍手喝采を受け、しかも日本より時間が長い。よく海外の映画祭で「5分間のスタンディングオベーション」とか言うけど、「そんなに人って拍手する?」と思っていました。しますね…。でもまあ、僕の場合は1分ぐらいでしたけど長く、そして有り難く感じました。世界の人と繋がる映画って良いですね。しかも笑ってくれたので、日本の笑いも世界と繋がったのは興味深かったです。これを機に創作意欲倍増です。皆さんがもっと喜ぶ作品を作っていきますのでお楽しみに!!
3作目も楽しみですね!
照屋監督、本当におめでとうございます!
映画情報
ガレッジセール・ゴリ監督・主演にて数々の映画祭で好評を博した2016年製作の短編映画「born、bone、墓音。」を原案に、照屋年之名義で監督・脚本を手がけた長編作品。
沖縄の離島・粟国島に残る風習「洗骨」をテーマに、家族の絆や祖先とのつながりをユーモアを交えて描いた作品。
あらすじ
新城家の長男・剛が母・恵美子の「洗骨」のために故郷の粟国島に帰ってきた。母がいなくなった実家にひとりで暮らす父の信綱の生活は、妻の死をきっかけに荒れ果てていた。さらに、長女の優子も名古屋から帰ってくるが、優子の変化に家族一同驚きを隠せない。久しぶりに顔を合わせ、一見バラバラになったかにも思えた新城家の人びと。数日後には亡くなった恵美子の骨を洗う大事な洗骨の儀式が迫っていた…。
父・信綱役を奥田瑛二、長男・剛役を筒井道隆、長女・優子役を水崎綾女がそれぞれ演じ、筒井真理子、大島蓉子、坂本あきら、鈴木Q太郎らが脇を固める話題作です。
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