法務省が提唱する「第72回 社会を明るくする運動」のキックオフイベントが7月1日(金)に東京・霞が関の同省で開かれ、バッドボーイズ・佐田正樹、カジサック(キングコング・梶原雄太)、プラス・マイナス・岩橋良昌、和牛・水田信二、 フルーツポンチ・村上健志、スパイク・松浦志穂が登壇しました。今回も、広報啓発活動の一環として人気芸人たちとのコラボ企画が実現。バッドボーイズ・佐田の“1か月保護司就任”や、カジサックのYouTubeコラボ企画、さらにはBSよしもとの特別番組といった、さまざまな取り組みが発表されました。
佐田「60歳になったら本格的に保護司をやりたい」
「社会を明るくする運動」は、犯罪や非行の防止とともに、犯罪や非行をした人たちの更生について理解を深め、安全で安心な明るい地域社会を築くための全国的な運動です。昨年は、ジャルジャルらが「更正保護ボランティア」を題材としたコントを制作しました。
今回のキックオフイベントでは、津島淳法務副大臣が期待を込めてこう語ります。
「昨年作っていただいたコラボコントも大きな反響をいただきました。今回も、さらなる理解が深まる機会になれば素晴らしいなと思っております」
1か月限定で保護司に就任するバッドボーイズ佐田は、保護司の指導を受けながら保護観察を受けている人たちとの面談など、さまざまな業務に携わります。その模様をYouTubeやSNSで発信していくそうで、「保護司の仕事は生半可なものじゃないと思いますし、僕の言葉がどのくらい届くかもわからないですけど、全身全霊を込めて更生の道へと導いていければいいなと思います」と意気込みました。
これまでも少年院への慰問活動などを続けてきた佐田は、今回の“保護司就任”について、法務省から直々にオファーがあったといいます。しかし、いったんは断ったとのこと。
「片手間でできることじゃないと思ったので。でも、自分も保護司さんに助けられた恩があって“恩返し”したい気持ちはあるので、『60歳ぐらいになったらやりたい』と話しました」
最終的に「今後の勉強のつもりで」ということで、1か月限定の就任を決意したそうです。この場で「就任式」が行われ、津島副大臣から委嘱状が授与されました。
カジサック「僕のYouTubeが活動を知るきっかけになれば」
YouTubeでコラボするカジサックは「法務省に入るのに、いつもの赤ジャージでいいんかな?って」と若干、緊張気味ながら、「かしこまらず、いつも通りのカジサックでできればと思ってお引き受けしました。僕がかしこまってもぜんぜん面白くないと思うので」と話します。
「社会を明るくする運動」については、「恥ずかしいんですけど、知らなかった。でも、僕みたいに知らない人はたくさんいると思ったので、僕のYouTubeで多くの人に活動を知らせることができれば嬉しいな、って」と気合が入った様子。
カジサックは現在、元保護司の中澤照子さんが作る通称「更生カレー」を配布するイベントを企画しているといいます。
「うちのチームカジサックに2700のツネがいるんですけど、ツネがいまキッチンカーをやってるんです。なので、そこでも何か一緒にできればいいんじゃないかと。彼もいろいろあったけど、いまは“更生”してるんで、そういう意味でもピッタリじゃないかと思います」
生きづらいのは自分だけじゃない
BSよしもとでは、特別番組『芸人だってツラいよ!トラブっちゃった座談会』が制作されます。和牛・水田、フルーツポンチ・村上、プラス・マイナス・岩橋、スパイク・松浦らが出演するこの番組は、今回の運動のテーマである「#生きづらさを生きていく。」にフォーカスした番組になっています。
“ちょっとトラブルを起こしがち!?な、生きづらいメンバー”として集められた芸人たち。水田は「社会を明るくする運動」について、「国の優しさを感じました。こんな人間を見捨てないでくれるんだ、って」と話します。
一方、番組のテーマである“生きづらさ”について聞かれた岩橋は、自らの経験を語りました。
「子どものころからずっと、やってはいけないことをやってしまいたくなることがあって。そんな人、世界で僕ひとりやと思ってたんです。でも、そうじゃないことがだんだんわかってきて。僕が表に出ることによって、僕と同じように思っている人たちに『ひとりじゃないよ』って伝えられたらいいなと思ってます」
改めて、生きづらさを感じている人へのメッセージを求められた芸人たちは、思い思いの言葉で語りかけました。
「簡単ではないと思うけど、ちょっとずつ幸せな時間が増えるようにしてほしい。厚切りの豚バラを焼いて、目玉焼きと一緒にご飯に乗せるだけでも幸せになれます」(水田)
「話せばわかってくれる人はいると思うので、ひとりで抱えないでいろんな人と話すのもいいと思う」(村上)
「生まれ持った個性は変えられないので、自分を否定しないでほしい。僕のエピソードを聞いて笑ってほしいです」(岩橋)
「もしまわりの友だちがわかってくれなかったら、この番組を見てほしい。そして『生きづらいのは自分だけじゃないんだ』と思ってほしいです」(松浦)
イベントではほかに、津島副大臣、社会を明るくする運動フラッグアーティストの谷村新司さん、そして岐阜ダルクの遠山香さんらによるトークセッションも開催されました。
「バッドボーイズ佐田正樹1か月保護司」は7月中旬からスタート。カジサックコラボ企画の配信日程は今後、ホームページなどで告知されます。また、BSよしもとの特別番組『芸人だってツラいよ!トラブっちゃった座談会』は7月17日(日)19:00から放送予定。放送後は法務省YouTubeチャンネル、よしもと公式YouTubeチャンネルでも配信されます。
法務省の公式YouTubeチャンネルはこちらから。
吉本興業の公式YouTubeチャンネルはこちらから。