2025年の大阪・関西万博の開幕までちょうど1000日となった7月18日（月・祝）、大阪市此花区のユニバーサル・スタジオ・ジャパン（USJ)で『大阪来てな！キャンペーン』キックオフイベントが開催されました。イベントでは、「大阪来てな大使」に就任するデザイナーのコシノジュンコさん、コブクロの2人、NMB48の渋谷凪咲らが大阪の魅力などを語り、スペシャルパフォーマンスを披露。公式キャラクターの愛称もついに決まり、盛りだくさんの内容で万博への機運を盛り上げました。
「大阪来てな大使」の4人が登場
イベントの冒頭、キャンペーンの発起人である吉村洋文・大阪府知事と松井一郎・大阪市長、そしてUSJのジャン・ルイ・ボニエ社長CEOが挨拶したあとは、「大阪来てな大使」に就任した4人の登場です。
コブクロの小渕健太郎は「まさかUSJで大阪の話ができるとは」と感慨深げ。そして「大好きな街なのでたくさんの人に来てほしいという思いで、これからがんばっていきたい」と話すと、黒田俊介は「小渕と同じ気持ちです」と短くコメントし、会場を笑わせます。
生粋の大阪生まれ大阪育ちで今も大阪に住む渋谷は「口癖が『大阪来てな』なので、我ながら大使にぴったり。もっともっと大阪を好きになってもらえるように務めたい」とアピール。
一方、「なにか始まるなとウキウキしている」と笑顔で語るコシノさんは、大阪の魅力について「岸和田（出身）だから大阪に憧れてる。東京、パリより大阪だった」と話すと、こう呼びかけました。
「大阪は本物、世界に誇るすごいものを持っている。大きな万博というビジョンがある今、楽しまなくちゃ損。だから、“大阪来てな！”」
コブクロの万博テーマソング初披露
コブクロのスペシャルライブでは、小渕が「1000日前、ここからたくさんのものが始まっていきます。大きな夢を咲かせていきましょう」と語りかけると、1曲目の「大阪SOUL」から代表曲の「桜」などを熱唱します。そしてラストに、大阪・関西万博オフィシャルテーマソング「この地球（ほし）の続きを」を初披露。小渕は「こんな大きなテーマで曲を書くことは二度とないだろうというくらい大きなテーマだった」と振り返りました。
初めて聞いたテーマソングに、吉村知事は「みんなが歌える曲をお願いしていましたが、そのとおりの曲を作ってもらえた。これから毎晩、この曲で寝ます」と絶賛。コシノさんも「胸がワクワクします。世界中の人が踊りたくなるような、全身で受け止めるようなナチュラルさ。がんばるというよりは楽しい感じ」と、すっかり気に入った様子でした。
公式キャラクターの愛称は「ミャクミャク」
東京会場のカウントダウンイベントの様子を収録したVTRで、岸田文雄首相が「今日のイベントを契機として、全国での関心が高まっていくことを期待したい」とコメントした後、ステージ上には初お目見えとなる万博公式キャラクターの着ぐるみが登場。愛称は、公募で「ミャクミャク」に決定したことが発表されました。人間の命、DNA、素晴らしさを未来へ“ミャクミャク”と伝えよう、という意味が込められているとのことです。
イベントでは、カウントダウンクロックのお披露目も。ステージ上の関西経済連合会・松本正義会長らが除幕すると、「1000」の文字が表示された時計が姿を現し、会場から大きな拍手が起こりました。
また、若宮健嗣・国際博覧会担当大臣、石毛博行・2025年日本国際博覧会協会事務総長も登壇。石毛事務総長が「万博はみんなで一緒に作る、誰もが参加できる万博。これからみんなで盛り上げていきましょう」と挨拶すると、若宮大臣も「皆さんのアイデアで、生活の一部になるような新しい出来事が起きます」とアピールしました。
若者のアイデアがほしい！
イベント終了後の囲み取材では、ちょうど「1000日前」となった万博について、石毛事務総長が「もう」と「まだ」という2つの思いがあるとしながら、「開幕の日に素晴らしい万博を作る時間はそれなりにある。若い人に万博のアイデアを持ちこんでほしい」と訴えます。
一方、公式キャラクターの「ミャクミャク」という愛称について、吉村知事からこんな意見が。
「『いのち輝く未来社会のデザイン』という万博のテーマに合致した素晴らしいネーミング。ただ、噛みそうになるので、ミャッくんとか親しめるようなニックネームにしてもおもしろいのでは」
それを聞いた石毛事務総長が「呼び方は、それぞれ呼びやすい呼び方で」とコメントすると、吉村知事は「（ニックネームについて）いま事務総長からOKもらいました」と笑顔を見せました。
