手口がどんどん巧妙になっている“特殊詐欺”。みなさん、騙されないために何か気を付けていることはありますか――！？
吉本新喜劇座員で芸人ライターとしても活動する𠮷岡友見です。大阪府内で多発する特殊詐欺の被害防止のため、我らが吉本新喜劇は大阪府警察とタッグを組み特殊詐欺防止啓発キャンペーンを実施しています。そんな、“大阪と言えば“の代名詞である吉本新喜劇の親しみある笑いを活かしたさまざまな取り組みに、大阪府警察から『生活安全部長感謝状』が授与されることになりました！ 8月1日（月）に大阪・なんばグランド花月で行われた感謝状贈呈式の様子をレポートしたいと思います。
新喜劇で笑って防止
贈呈式の前に、まずは新喜劇が上演されました。タイトルは『特殊な村と特殊な親子愛と特殊詐欺』。特殊詐欺防止啓発キャンペーンの一環として、新喜劇座長・川畑泰史が作り上げた新喜劇です。
物語の舞台は昭和レトロな雰囲気の花月村。銭湯を営む烏川耕一＆今別府直之を筆頭に、清水啓之＆森田まりこ、島田珠代＆松浦真也といった個性豊かな老夫婦が次々に登場して頭から客席を沸かせます。
そんな老人が多く住む村に狙いを定め、特殊詐欺師として潜入するのが川畑＆山田花子のコンビ。しかし、ふたりは村に派遣されたヘルパーと勘違いされ、村に居座ることになります。ひとり暮らしの老人、青野敏行とMr.オクレの登場により物語は思いもよらぬ方向に進んでいき……。
親子愛の物語があったと思いきや、次々起こるどんでん返しに客席の笑いは増幅。そんな笑いのなかにも、さまざまな特殊詐欺の手口が盛り込まれて、わかりやすく注意を呼び掛ける内容でした。
なんぼでも僕がアヘアへ言います
贈呈式には、吉本新喜劇から間寛平GM、川畑泰史、山田花子の3人が出席。そしてMCを務める新喜劇座員・桜井雅斗が、大阪府警察本部の奈良澤光昭・生活安全部長と大阪府警察のシンボルマスコット・フーくんとケイちゃんを呼び込みます。
登壇した奈良澤部長にいきなり「大阪府警の方ですか？」と謎の確認をする寛平に、すかさずツッコむ川畑。和やかなムードのなか、新喜劇を代表して寛平が、奈良澤部長から感謝状を贈呈されました。
「吉本新喜劇の皆さまには特殊詐欺防止を呼び掛けてくださり感謝しています。新喜劇のなかで手口を紹介してくださり、皆さんも興味を持ってくださったと思います」
奈良澤部長はこう語ると、「今年は7月末までに特殊詐欺の被害1000件、総被害額は16億円になってます」と深刻な状況を説明します。
寛平GMは「一生懸命働いたおカネを持っていかれる。母も500万ほど被害にあった」と実体験を明かし、「ほんま騙されんようにしてください。詐欺に騙されるおカネがあるなら、花月に来て下さい。なんぼでも僕がアヘアへ言いますから！」と観客に訴えかけました。
巧妙な手口を学んだから…
今回、特殊詐欺防止啓発の新喜劇を制作した川畑も、改めて注意を呼びかけます。
「台本作りでいろんな事例を知りました。手口がものすごく“巧妙”。お年寄りだけでなく若者でも引っ掛かりそう。ちょっとでもおかしいと思ったらすぐに警察に連絡すべきだと思いました。気を付け“過ぎ”でもいいくらい」
最後に山田が「今回、特殊詐欺師の役でいろんな詐欺の手口を学びました。プライベートでもやってみたいと思います」とコメントすると出演者全員がツッコミ！ 笑いのなかで、贈呈式は終了しました。
吉本新喜劇の公式YouTube『吉本新喜劇チャンネル』では、特殊詐欺防止のコント動画も公開されています。みんなで騙されないように特殊詐欺を撲滅しましょう！
YouTube『吉本新喜劇チャンネル』はこちらから。
