世間はまさに夏真っ盛りですね。どうも『ガクテンソク奥田のGossip Times』です。
メディアでは『3年ぶりの夏』なんていわれていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか? 僕はというと、3年前から特に夏が好きではないので、相変わらずゴシップを追い求める日々です。
そんな僕にも大好きな夏のイベントがあります。それが、
『夏の甲子園』
です。正式名称は『全国高校野球選手権大会』ですが、こっちで呼ぶ人はほぼいませんね。今年が第104回大会という歴史ある大会です。毎年様々なドラマが起こりますが、そのドラマ裏では、様々なゴシップも起こっているようです。なので今回は『甲子園にまつわるゴシップ』をお届けしたいと思います。
【なぜ春と夏に大会があるの?】
高校野球は『春のセンバツ』と『夏の選手権』があるわけですがなぜでしょう? それは主催者の都合といわれています。(←すぐ答えいう)
春は毎日新聞社、夏は朝日新聞社が主催者ですが、春と夏は企業や官公庁が長期休暇に入るためニュースがなくなります。なので、自分たちでスポーツの大会を主催して、スポーツネタで紙面を埋めるために始まったといわれています。
【なぜ甲子園球場で行われるのか?】
高校野球の代名詞である『甲子園球場』ですが、最初から甲子園球場で行われていたわけではなかったようです。第1回、2回大会は、阪急電鉄が集客のために作った『豊中球場』で開催され、第3回から9回大会までは、阪神電鉄所有の『鳴尾球場』で開催されました。2回の移転を行った理由は、観客を収容しきれなくなっていったから。それほど関西の野球人気は凄まじかったのです。その状況を見た大会主催者の大阪朝日新聞は、本格的な球場の建築を阪神電鉄に提案しました。それを阪神電鉄が受け入れたことにより甲子園球場が建てられたというわけです。
甲子園球場は高校野球のために建てられた球場なんです。なので、甲子園を本拠地としている阪神タイガースは、高校野球をやっていない時期だけ甲子園を間借りしている状態。なので、高校野球開催中は甲子園で試合ができないんです。
【アルプススタンドの何が『アルプス』?】
そんな経緯で建設された甲子園球場。当時、日本最大級の球場だったのですが、それでも観客席不足が課題となりました。1929年、増え続ける観客を収容するための工事が行なわれ、外野のファウルゾーン東西の20段の木造スタンドを、50段の鉄筋コンクリート製へと改修。その年の夏の甲子園も球場は超満員となり、新設のスタンドは白いシャツを着た観客で埋め尽くされていました。朝日新聞記者として取材していた人気漫画家の岡本一平は、その光景を
「ソノスタンドハマタ素敵ニ高ク見エル、アルプススタンドダ、上ノ方ニハ万年雪ガアリサウダ」
と表現し、8月14日の朝日新聞に掲載しました。これ以来、内野席と外野席の間の大観客席は、「アルプススタンド」と呼ばれるようになったそうです。ちなみに、この岡本一平さんの息子は、のちに『太陽の塔』を制作した岡本太郎さんです。(←すぐこういうの入れたがる)
【高校野球はなぜ金属バットを使う?】
高校野球といえば、あの『カキーン!』という金属バットの音が印象的ですが、金属バットを使っていることにも理由があります。
プロ野球では木製バットが使われていますが、しばしばバットが折れているのを目にしますよね? 木製のバットは折れてしまうんです。しかも修理ができないので、悪くいうと使い捨てです。なのでその都度購入なんてしていたら、とんでもなく経費がかさんでしまいます。なので、高校野球では金属バットの使用が『許可』されているんです。ただ許可しているだけなので、当然ながら木製バットを使用しても構いません。
【なぜ土を持って帰るの?】
甲子園で試合が終わり敗戦チームは甲子園の土を持って帰る姿は風物詩のひとつです。甲子園の土を持ち帰るという風習のはじまりは、一説によると1937年第23回夏の甲子園で準優勝だった熊本工のエースが、決勝戦の敗戦後に甲子園の土をポケットに入れて持ち帰って、自校のグラウンドに撒いたという出来事からだといわれています。なぜそのような行動をとったのか、理由は定かではないそうですが、「甲子園に出場した記念」というより、「負けた悔しさを忘れないため」だろうといわれています。
その、はじめて甲子園の土を持ち帰った選手が、のちに『打撃の神様』と呼ばれる川上哲治だったことも、この風習が定着した理由かもしれませんね。
最後は可愛らしいゴシップをひとつ。
【1イニングで4アウトになったことがある 。】
1982年夏の2回戦『帯広農対益田高』の9回表、益田高は3アウトとなったにも関わらず、次の打者が普通に打席に入り、あまりに自然なので誰も制止せず、そのまま三塁ゴロでアウトになったそうです。
さあ、今年は一体どんなドラマとゴシップを見せてくれるんでしょうか。高校球児の熱戦に期待しましょう。