吉本新喜劇の間寛平ゼネラルマネージャー(GM)と吉田裕らが10月26日(水)、奈良県橿原市の市立白橿北小学校でミニ新喜劇とワークショップを行いました。このイベントは、文化庁の「子どものための文化芸術鑑賞・体験再興事業」の一環で、白橿北小を皮切りに同市内の9つの小学校で実施される予定。子どもたちはいつもテレビで見ている新喜劇を間近に見るだけでなく、“ズッコケ”も体験して大喜びでした。
目の前の新喜劇に大爆笑!
今回のイベントには、午前中に1、2、3年生、午後からは4、5、6年生の計189人が参加。子どもたちの拍手に迎えられて、新喜劇メンバーと亀田忠彦市長が体育館に設けられた舞台へ上がります。
吉田の「こんにちは〜! 楽しみですか〜?」の呼びかけに、子どもたちも大きな声で応えます。亀田市長も「今日はよかったですね、楽しんでください」と挨拶。寛平GMも「今日は目の前で新喜劇をやるから、ゆっくり見てください。そしてもし新喜劇に入りたくなったら言うてきてください!」と子どもたちに呼びかけました。
おなじみのテーマが流れると、いよいよ新喜劇がスタート。うどん屋台のセットが設置された舞台上は、いかにも新喜劇といった雰囲気です。ストーリーは、吉田が大将を務めるうどん屋の前を通りかかった小学生たちが、ひと悶着。先生や校長もやってきて……というもの。新喜劇らしいギャグが出るたびに、子どもたちは大喜び。大爆笑に包まれながら、舞台は終了しました。
舞台に負けない盛り上がりの”ズッコケ”体験
舞台に続いて行われたのは、“ズッコケ体験”です。まず4年生の希望者が舞台へ上がり、距離をとって横1列に。「うどん、おいくらですか?」「500万円です」のやりとりのあと、全員がキレイにズッコけると、会場から拍手が。
続く5年生は希望者が多く、3回に分けて行うと、ズッコケで“おやすみ”のポーズを披露する子どもも。ラストの6年生は、舞台に上がった子どもたちのボケにメンバーがズッコけるシーンも見られました。最後には希望者が再びズッコケにチャレンジするなど、新喜劇に負けない盛り上がりを見せました。
「芸人は楽しいですか?」「地獄です」
最後の質問コーナーでは「芸人は楽しいですか?」という質問に、メンバーが口々に「楽しいです」と答えるなか、五十嵐サキが「地獄です」と答えて笑わせます。その後も「なんで芸人になろうと思ったんですか?」「ノドの調子をどうやって整えていますか?」「いちばん楽しかった劇は?」「ズッコケするとき体が痛くならないんですか?」などなど、次々と飛び出してくる質問に、新喜劇メンバーたちはときにはボケを入れつつ、ときにはマジメに答え、子どもたちとのコミュニケーションを楽しみました。
「新喜劇には子どもたちのパワーがいちばん!」
終了後の会見で、代表として参加した子どもたちは「おもしろかった!」「迫力がすごかった!」と大満足の様子。浦西礼美校長は「コロナ禍の子どもたちを振り返ると、今日の子どもたちは思っていた以上のはっちゃけぶりと笑顔でした。お笑いの力で、パワーをもらえたんじゃないかなと思います」と話しました。
一方、亀田市長は「子どもたちが本当に楽しく、新喜劇を見ていた姿が印象的でした。子どもたちにいい思い出になったと思います」とコメント。寛平GMも感激した様子で、こう語ります。
「いつもはやるほうなんですが、今日は後ろから見て、子どもが(笑って)揺れてる姿を見てジンときました。すごくうれしかった。子どもが喜んでる姿に癒やされました」
そして「一生懸命回してて、えらいなぁと」と吉田についてもお褒めの言葉です。
当の吉田は「すごく近い距離でできたのがうれしかった。子どもたちのパワーが新喜劇にはいちばんです」と笑顔で語ります。そして劇中では、むかしからのギャグ「パンパンチン」がいちばんウケていたことを振り返りながら、「あのギャグがいちばんウケていたことに、新喜劇のすごさを感じました」と話しました。さらに昨年9月に生まれた第1子について、「こんな感じで、新喜劇を見て育ってくれたらいいな」と話しました。
最後に寛平GMは、今後、ワークショップで訪問する小学生たちに向けてこうアピールしました。
「(今日の子どもたちは)初めて見て、迫力があって楽しかったてって言うてくれてる。こう感じてもらえるのが、すごいうれしいです。ぜひとも新喜劇、ズッコケ体験とかも参加してほしいと思います」