どうも！ 芸人ライターのヘッドライト・町田星児です。みなさん、毎年11月11日は「介護の日」なんだそうです。知っていましたか？ 僕は知りませんでした。ということで今回、レポートするのは11月11日（金）に大阪・YES THEATERで開催された「笑って学んで介護にキュン スペシャル劇場公演」の模様です。介護職や介護業務のいいところを発見して「キュン！」とすることが、このイベントのテーマです。
この日、MCを務めたのは藤崎マーケット（田崎佑一、トキ）。そして、NMB48の安部若菜と塩月希依音もイベントを盛り上げてくれました。
まずは、芸人たちの漫才からスタート！ フースーヤ（田中ショータイム、谷口理）、ダブルヒガシ（大東翔生、東良介）、祇園（木﨑太郎、櫻井健一朗）、アキナ（山名文和、秋山賢太）がネタを披露して会場をあたためます。
吉村府知事からのメッセージも！
続けてゲストとして、介護の現場で働く人たちがステージに登場しました。参加したのは、特別養護老人ホーム高槻荘の藤岡さん、介護老人保健施設かがやきの石野さん、特別養護老人ホーム南郷の里の吉村さん、介護老人保健施設サンガピア館の佐藤さんの4人です。
ここでスクリーンに注目すると、画面に現れたのは、なんと吉村洋文大阪府知事！ 吉村知事から、すべての介護従事者に感謝するとともに、イベントを見ている人たちに向けて、介護への理解・認識を深めてほしいとメッセージがありました。
この日のイベントでは、それぞれのコーナー終了後にNMB48の2人が、どれだけ“キュン”としたかを判定。「介護にキュンメーター」を満タンにすることを目指します。
まず1つめのコーナーは「介護施設ってどんなところ？」と題して、介護現場で働く4人のゲストがさまざまな質問に答えます。NMB48・安部から、介護職のやりがいについて聞かれると、佐藤さんは「利用者さんは人生経験が豊かなので、いろんなことを教えてもらえる」と回答。またNMB48・塩月が、介護の仕事をする上で心がけていることを尋ねると、藤岡さんは「笑顔や、元気な声で挨拶することなど、基本的なことに気をつけている」と語りました。
このコーナーでのNMB48の2人の判定は「40キュン」でした。
進化する介護の仕事を楽しく紹介
続く「介護2.0でキュン！」のコーナーでは、進化する介護の仕事について学びます。
ここで芸人ゲストとして、span!（水本健一、マコト）が登場。水本は「レクリエーション介護士2級」、マコトは「折紙講師」の資格を持っているので、2人はよく介護施設などを訪問しているそうです。そして、“見守りカメラ”や介護を補助する“マッスルスーツ”の紹介をしながら、現場で働く人の負担が軽減されていることを教えてくれました。
また、関西シルバーサービス協会の松岡研太郎さんが登場し、最新の車イスのデモンストレーションも。なんと、ワンタッチで座った状態から電動で腰の部分が持ち上がり、立った状態になる機能がついています。
車イスで生活している人は、基本的にずっと座りっぱなしなので、血流が悪くなったり、骨粗鬆症になったりすることがあるそうです。たまにこうやって立つことができれば、そうしたリスクを軽減できる可能性があります。また、病気の予防だけではなく、生活のなかでできることも増えそうです。「スタンディング車イス」で検索してください、とのことでした！
さらにspan!の2人が、ふだん介護施設でやっている手遊びを披露すると、会場も参加して大盛り上がり。水本がオリジナルの歌を歌いながらマコトを肩に乗せる特技も披露しました。これも施設でよくやっているそうです。
ここでNMB48の2人が「キュン」度を発表。なんと、水本の肩幅が広すぎるのと、歌がダサかったという理由で「マイナス20キュン」に。キュンメーターは20に下がってしまいました。最新の車イスもあったのに！ 水本のせいで……！（笑）
“転職組”が魅力を語る！
次のコーナーは「介護職に転職してキュン！」。他業種から介護職に転職した石野さんと吉村さんに話を伺いました。
石野さんの前職はシステムエンジニア。介護職に就いてよかったことを聞かれると、「前職は機械を相手にしていたけれど、介護職は人を相手に仕事をするので、ぬくもりを感じる」と話します。アパレルの営業だったという吉村さんは、「前職は営業成績の競争があったけど、いまの仕事はチームで仕事をしていて、そこがいい」と答えてくれました。
ここでのNMB48の「キュン」度は40。これでキュンメーターは60に！
さらに4人のゲストにサプライズがあり、それぞれの職場からビデオメッセージが届きました。どのメッセージにも日ごろの感謝が語られていて、ゲストのみなさんは感動していました。
これにはNMB48の2人も満点キュン！ 見事、キュンメーターがいっぱいになりました！
介護職を考えている人へのメッセージ
最後に、ゲストの4人から、これから介護職に就こうと思っている人たちへのメッセージがありました。
「介護はいろんな資格があるので、自分のやる気さえあればステップアップができ、そういう面でもやりがいを感じられます」（藤岡さん）
「家族の介護をきっかけに介護に興味を持ち、この仕事に就きました。このイベントを見て少しでも興味を持たれたら、少し行動してもらうと違う世界が開けられると思います」（石野さん）
「介護の仕事は大変なこともあると思いますけど、ご利用者さんの笑顔を見ることですべて吹っ飛ぶと思います」（吉村さん）
「介護の職員は、1人がみんなのために、みんなが1人のために、とチームワークで仕事をしていて、いい職種だと思います」（佐藤さん）
世の中はこれからさらに高齢化が進み、介護職はもっと必要とされ、いまよりも注目される仕事になるでしょう。体力的にキツいイメージもありますが、イベントで紹介された車イスをはじめ、介護に必要な機器もどんどん進化していくでしょうから、僕も転職を……なんて考えが、ちょっとよぎるほどでした！
