若き日の天竺鼠・川原がコマンダンテ石井に語った“コーヒーをめぐるアドバイス”が深かった!

無類のコーヒー好きで知られるコマンダンテ・石井輝明の初の著書『全人類に提唱したい世界一手軽な贅沢 おいしいコーヒーライフ入門』(KADOKAWA)の出版記念トークショーが、1月7日(土)に都内で開催されました。芸人本でありながら、むしろ石井流のコーヒーの楽しみ方を紹介する実用書となっているこの本。イベントでは、お祝いに駆けつけた天竺鼠・川原克己らとコーヒーエピソードで盛り上がりました。

出典: FANY マガジン
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幻の表紙デザインを公開

第5回『ytv漫才新人賞』優勝(2016年)、第51回『上方漫才大賞』新人賞(同年)など、人気・実力ともに勢いを増すコマンダンテの石井輝明は、芸能界屈指のコーヒー好きとしても知られています。これまで訪れたカフェは1300店以上で、いつかカフェを出店しようと妄想するほど。そんな石井の出版記念イベントに芸人仲間のジェラードン・アタック西本、天竺鼠・川原らが駆け付けました。今回は、川原が登場したイベント第2部の様子をレポートします。

イベントでは、KADOKAWAの編集担当者・伊藤甲介さんが登壇し、本づくりのウラ話をトークします。スクリーンにはボツになったものを含む表紙のデザイン案が投影され、あれこれと秘話を語っていきます。

表紙の案は、タイトル文字だけのシンプルなものから石井のアップ写真を使ったものなどさまざま。伊藤さんが「みなさんもご存じのとおり、石井さんはビジュアルが素敵なので……」と解説すると、なぜか会場は笑いの渦に。石井は「ここで笑うのはおかしいでしょ!」と注意します。

出典: FANY マガジン
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タレント本のセオリーでは、タレントの顔がはっきりと写ったデザインを採用するのだそうですが、石井の本はあくまでも「コーヒーの実用書」です。文字だけの表紙にすると実用書に寄りすぎてしまうし、石井のビジュアルを前面に押し出すと、今度はコーヒー好きな人が離れてしまう可能性があるため、編集担当の伊藤さんはその中間を狙ってこの表紙(写真)を採用したとのこと。

伊藤さんは「著者の石井さんはコーヒーの専門家ではなく、あくまでも『コーヒーが好きな人』という立ち位置です。間口を広く設定したいので、専門書寄りにもしない」と解説し、「いい感じでオシャレそうな雰囲気が出ているものに落ち着きました」とこだわりを明かしました。

出典: FANY マガジン
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表紙写真の撮影は石井の自宅でも行いました。伊藤さんが「おしゃれで、本当にイメージ通りのお家なんですよ。アラがない」と言えば、石井は「探せば(アラは)全然ありますけどね(笑)。テレビ台を開けたら(石井が大好きな番組)『東野・岡村の旅猿~プライベートでごめんなさい~』のDVDしか入っていない」と笑わせました。

「コーヒーを飲むようになってから、器や家具にこだわるようになりました」と語る石井に、「コーヒーを起点として、日常が少し豊かになっている。劇的ではなく、この“少し”がいいと思うんです」と伊藤さん。こうして書籍やコーヒートークに花を咲かせました。

天竺鼠・川原が大暴れ!

続いて登場したのが、お待たせ、天竺鼠・川原です。2人は劇場の合間によくカフェへ行く仲で、川原は「石井くんがいたら、『この近くのおいしいコーヒー知ってる?』って聞いて、よう行ってたもんね」と親密ぶりを紹介します。著書には、そんな2人の出会いも書かれていますが、この日は川原にとってさらに印象深い思い出話が披露されました。

出典: FANY マガジン
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大阪の劇場に所属していた若手時代、まだ仲も深まっていないころのこと。2人で飲みに行った際に、石井から舞台での失敗を相談された川原が自分なりのアドバイスをしたそうです。ところが、石井から返ってきた言葉は「僕はそうは思わないです」というもの。川原は当時を振り返りつつ、「塩対応で『え?』と(驚いた)。こっち(石井)から相談してきたんですよ?」とお客さんに問いかけ、会場を爆笑に包みました。

石井は結局、川原からこんなアドバイスを受けたと語ります。

「石井くんの考え方もいいと思うけど、別の考え方を持っている人もいて、それをぜんぶ突っぱねる必要はない。オレのことは別にいいけど、たとえば、好きな先輩がもし(自分の考えと)違うことを言ったときに、ちょっとは取り入れるとかしないと、誰も何も言ってくれなくなるよ」

石井は当時について、「“こうやって言ってきてくれる人がおるんや”と初めての体験で……やってもうたなと反省していました」と明かしました。

出典: FANY マガジン
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お客さんからの質問コーナーでは「石井さんの思うおいしいコーヒーの定義は?」との質問が。石井は「豆ももちろんありますけど、人がデカいですね。いろんなところに行って“ここの人いいな”と思う店のコーヒーは基本的においしいです。波長が合うんでしょうね」と答えます。

これに対して川原が、「波長合うけど、めちゃめちゃまずいってあるかもしれんからね。まずいコーヒーでも人が良ければ“おいしいコーヒー”になるもんね?」と問いかけると、石井は「僕はそうは思わないです」とバッサリ。伏線回収の笑いに、川原は「出た! 石井くんのギャグ」と反応していました。

コーヒーの基本からカフェ活のススメまで、石井流のコーヒーライフが学べる著書『全人類に提唱したい世界一手軽な贅沢 おいしいコーヒーライフ入門』は、全国書店、ネット書店で発売中です。

書籍概要

『全人類に提唱したい世界一手軽な贅沢 おいしいコーヒーライフ入門』
出版社:KADOKAWA
発売日:2022年12月14日
単行本:144ページ

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