モンスターエンジン、オズワルドらが選んだ“激推し”大学生芸人は!? 「ホントにすごい才能を見つけたら…」

関西の大学お笑い界を盛り上げるためのイベント「GAKU-WARA!!〜大学生お笑い祭り〜」が2月19日(日)、京都・よしもと祇園花月で行われました。第6回を迎えたこのイベントでは、関西の大学のお笑いサークルに所属するコンビやピンの学生がネタを披露し、プロの芸人たちが講評します。今回は8つの大学のお笑いサークルから8組が登場し、それぞれが自信のネタをぶつけました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

芸人が“推し”の学生を選ぶ!!

MCを務めたのは、自身も大学お笑いサークル出身のミルクボーイ(駒場孝、内海崇)の2人。学生たちのネタを見守るのは、ザ・プラン9のお〜い久馬!、モンスターエンジン(西森洋一、大林健二)、ネイビーズアフロ(みながわ、はじり)、オズワルド(畠中悠、伊藤俊介)、ダイヤモンド(野澤輸出、小野竜輔)という面々です。

2回目の参加となるオズワルドは、「今日はハードスケジュールだったので、厳し目の審査になる」と話して笑わせます。昨年のM-1グランプリで最下位に終わったダイヤモンドは、学生たちのネタを見るポイントについて「こうやったらM-1で最下位とらないよというものを」と自虐ネタ。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

初参加のモンスターエンジン・西森は「見た目的に僕が審査委員長」と主張したうえで、「ホントにすごい才能を見つけたら、アカンって言う」と新しい才能の芽を摘むことを“宣言”していました。

各組の持ち時間は3分間。全組終了後に審査員がそれぞれ“推し”の1組を発表し、選ばれたコンビはよしもとのイベント出演権が与えられます。

熱く的確なアドバイスも

いよいよ学生たちのネタ披露です。トップバッターは、佛教大学お笑いサークル「showcase」の“電ノコ”。淡々としたリズムでスタートしたネタは、独特の間が笑いを誘います。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

京都産業大学落語長屋の“ミニスター”は、よく練られたテンポのいいネタを披露し、会場から拍手が起こるシーンも。同志社大学喜劇研究会の“ゴラゴラピンクパンチ”は、ユニークな設定のコント漫才で会場を盛り上げました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

関西大学お笑いサークル「関大ストラット」の“トキメキ的週末論”は男女コンビ。独特の世界観で進むネタは、ボケとツッコミのコントラストが見事でした。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

大阪芸術大学落語研究寄席の会からは、こちらも男女コンビの“言い得て妙”が出場し、絶妙なワードチョイスの毒舌系ボケで笑いを次々にゲットします。関西学院大学お笑いサークル「THEATER」の“アクタレッドシャンクス”は、トリオでコントを披露。意外過ぎる設定に会場からは笑いと拍手が起こりました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

大阪公立大学落語研究会の“無香ノ薫”はピンで勝負。ボードを使ったテンポいいネタを披露しました。トリは立命館大学お笑いサークル「かわらんものたち」の“密柑華”で、連発するボケに的確なツッコミで次々と笑いを生みました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

学生たちのネタに、芸人たちも真剣にコメント。「おもしろかった」「完成度が高い」「稽古量が見える」などレベルの高さを絶賛する一方、「もう少しゆっくり話してもいい」「設定に沿ったボケがあればより共感できるのでは」「ボケがもっとツッコミに振り回されてもいいかも」といった的確なアドバイスも出ました。

かと思えば、オズワルド・伊藤の下ネタにモンスターエンジン・大林と久馬がカブせ、ネイビーズアフロ・みながわの恐ろしいほどの情報量や、屋形船に乗っているかのようなモンスターエンジン・西森の姿勢など、笑わせどころも忘れません。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

学生たちのレベルが高い!

芸人たちがプロのネタを披露した後は、いよいよ“推し”の発表です。各芸人が挙げた大学生芸人は、以下の通りです。

・アクタレッドシャンクス(関西学院大)=オズワルド・伊藤、モンスターエンジン・大林
・言い得て妙(大阪芸術大)=オズワルド・畠中とネイビーズアフロ・はじり
・ミニスター(京都産業大)=ネイビーズアフロ・みながわ、久馬
・トキメキ的週末論(関西大)=ダイヤモンド・小野
・無香ノ薫(大阪公立大)=ダイヤモンド・野澤
・ゴラゴラピンクパンチ(同志社大)=モンスターエンジン・西森

最後に久馬が「おもしろかった。けっこう本当に悩んだ」と今回のレベルが高かったことを改めて強調して、イベントは終了しました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

終了後に、出場した学生たちが感想を聞かせてくれました。

【アクタレッドシャンクス(関西学院大)】
プロの前でネタをやる機会がないので、どうすれば評価してもらえるかと思っていたけど、おもしろかったという感想が聞けてよかったです。

【ミニスター(京都産業大)】
平場で今後のコンビをどうするか聞いちゃったのが申し訳ない使い方をしました。

【言い得て妙(大阪芸術大)】
3月卒業で最後の舞台と思って出ました。お客さんにも笑っていただいて推し芸人にも選ばれたので、今後も表に出ることは続けていこうかなと思いました。

【トキメキ的週末論(関西大)】
(ダイヤモンド・小野が推し芸人に選んだことについて)ダイヤモンドの前のアルドルフ時代から好きだったので、めちゃくちゃうれしかったです。

【電ノコ(佛教大)】
目標にしていた舞台だったので、また出られるようにがんばりたいです。

【無香ノ薫(大阪公立大)】
ピンは1人で不安だったけど、笑っていただいてよかった。野澤さんにも選んでもらってうれしかったし、またチャレンジしたいです。

【ゴラゴラピックパンチ(同志社大)】
お客さんもたくさんいるというなかなかない機会でいい経験になりました。また出たいです。

【蜜柑華(立命館大)】
推し芸人に選ばれなかったので、僕たちも(アクタレッドシャンクスのように)服を脱いで裸漫才でもしようかと思いました。

関連記事

関連ライブ配信

関連ライブ