明石家さんま命名の新劇場が東京ドームシティに来年オープン! 「この劇場からスターを出したい」

吉本興業の新たな劇場が2024年1月に東京ドームシティ内にオープンします。命名したのは明石家さんまで、劇場のマネージャー的役割を担います。2月28日(火)には、その発表会見が東京ドームホテルで開催され、さんまのほか、東京ドームの北原義一会長CEO、吉本興業ホールディングスの岡本昭彦社長が登壇。さんまが新たな劇場のコンセプトやビジョンを、笑いを織り交ぜながら発表しました。

出典: FANY マガジン
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劇場名に込めたさんまの思い

新たな劇場は、さんまが「IMM THEATER(アイエムエムシアター)」と命名しました。さんまは、これまでに劇場のこけら落とし公演は経験したことがあるものの、劇場のオープンから立ち会うのは「最初で最後だ」と語ります。「IMM THEATER」という名称について、「私の座右の銘でもある『(I)生きてるだけで(M)丸(M)儲け』にさせていただきました」と説明しました。

一方で「IMM」の意味は「みなさんの想像で、自由に考えてほしい」という思い込められているそうで、さんまは「自分の人生を当てはめた『IMM』を入れていただければ。だから、劇場の名づけ親は毎日変わるんです」と語りました。

出典: FANY マガジン
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さんまは劇場のGM(ゼネラルマネージャー)ならぬ、DM(Don’t Managerドントマネージャー)に就任し、来年1月に行われるこけら落とし公演にも登場する予定です。「DM」という肩書について、さんまは「マネージャーではないけど、マネージャーのような動きをするということです」と説明。「僕がやるのは“笑い”。涙や感動は(劇団などの)ほかの人に任せたいと思います」と話しました。

長嶋さんゆかりの場所で

現在、さんまの座長公演『笑輪の笑い 〜Born ready達〜』が全国ツアー中です。劇場への並々ならぬ思いを、こう語りました。

「いまテレビは、コンプライアンスで“言っちゃダメなこと”が多くなりすぎている。劇場は、テレビよりも言いたいことを言える場だと思っています。自分の育った場所でまたやりたいという気持ちです」

さんまのエンターテイナーとしての原点は、元読売巨人軍・長嶋茂雄氏(現・終身名誉監督)の形態模写。その巨人軍のお膝元である「東京ドームシティ」に劇場ができることについて感想を聞かれると、「考えたことなかったけど……今日から考える!」と笑わせつつ、長嶋氏との思い出を振り返ります。

「『(バラエティ番組での)さんまちゃんは直球投手。ストレートばかり投げると、肩を痛めちゃうから、カーブも覚えなさい』って言われたのは、いまでも覚えています」

出典: FANY マガジン
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間髪入れず、「……現に、いまも135キロぐらいのストレートで勝負させていただいています」と話して会場を笑いに包みました。

さんまは新劇場を若手芸人も活躍できる場にしたいそうです。「誰が出てくるのか? この劇場からスターを出したいと思っているのも事実です」と期待を寄せました。

新劇場を起点にエンタメを発信

新劇場は現在、リニューアル中の東京ドームシティ内にオープンします。主要ターミナルからのアクセスが良く、ロケーションは抜群。座席数は709席で、ロゴデザインは奈良県・薬師寺の安田暎胤(やすだ・えいいん)長老に依頼しました。オープン後は、演劇・演芸を中心に、さまざまなエンターテインメントを発信していく予定で、すでに複数の演劇カンパニーからオファーが届いているそうです。

会見では東京ドームの北原会長が登壇し、こう挨拶しました。

「この2社(東京ドームと吉本興業)が手を組んだわけですが、それだけではあまりにもったいないと感じております。なるべくたくさんの人々に、笑顔、ときには感動の涙を……。ワクワク・ドキドキ、素敵な世界を提供したいと考えております。人々に笑顔を提供するのは、究極の平和産業だと自負しております」

出典: FANY マガジン
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吉本興業の岡本社長も、新劇場への意気込みを語りました。

「笑って、泣いて、 感動できて、皆さまに応援していただける劇場を目指してまいります。この劇場を起点に、リアルはもちろん、デジタルの環境を通じて、日本全国、そして世界中の子どもから大人までが“笑顔”になるようなコンテンツを発信していければと思っております」

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