今田耕司が主演し、鈴木おさむが脚本・演出を務める舞台『正偽の芸能プロダクション』が、3月15日(水)から東京・よみうり大手町ホールで上演されています。初日の本番直前には今田や出演者らが囲み取材に応じ、見どころを熱く語りました。
役づくりは“昭和の吉本社員“を参考に
約2年ぶりに開催される今田耕司×鈴木おさむの舞台シリーズ第8弾。物語は小さな芸能プロダクションで展開されます。経営者の男、所属する売れかけの芸人コンビ、元俳優、タレントなど、さまざまな登場人物たちの人生が交錯。正義も時には偽善となり、人を狂わせる……というストーリーです。
本番前、最後の通し稽古終了後に出演者がステージに上り、自身の役どころや今回の舞台について語りました。
【殿山役/今田耕司】
「これまでやってきたことの蓄積なのか、最初に鈴木おさむくんが書いた脚本をもらったときは、深みがすごくて、引いてしまいました(笑)。殿山は芸能プロダクションの社長で、昭和の吉本社員を参考にしています(笑)」
【猿川葵役/りんたろー。(EXIT)】
「猿川葵という“自信のない人間”と、過去の自分が重なる部分が多く、役に入り込みやすかったです。いまはEXITになって、チャラくなり、ヒゲを生やし、ネイルもしているんですけど、(役づくりのために)ヒゲを剃って、ネイルもとりました。なので、(葵は)前のりんたろー。です(笑)」
【猿田響役/山本彰吾(THE RAMPAGE)】
「お笑いコンビで、葵(りんたろー。)の相方なんですけど、見た目通りのクズというか(笑)、イヤな役です。 (芝居のなかで)嫌われるようにいろいろ頑張ったんですけど、でも本当はみなさんと楽しく芝居したい。公演が終わったらみなさんとすぐに仲良くなりたいです!」
【倉井役/平井まさあき(男性ブランコ)】
「倉井は“できる男”です。『腹が立つような口ぶりで』と演出を受けたので、それをどうするべきか、試行錯誤の日々でした。とくに脚本がめちゃくちゃ面白く、3回にわけてきたので『週刊少年ジャンプ』を待ちわびる少年のような気持ちでした」
【氣楽役/久保田悠来】
「氣楽は、俳優として波に乗っているところからいろいろあって……という役どころで殿山さんに対して信頼や愛情がある人物です。(脚本が)3回にわけて来たので、どうなっていくんだろうと楽しみにしていました」
芸人チームは「気持ち勝負!」
ふだんはバラエティ番組などで共演している芸人チームについて、今田は「プロじゃないんで、われわれは気持ち勝負(笑)! りんたろー。くん(の演技)は、劇場に入ってから爆発した感じ」と話します。
今回の作品では、今田が声を荒らげるシーンがあるそうです。ふだんの温厚な今田との違いに平井とりんたろー。は「怖い!」「泣きそうになる」と口をそろえます。今田は「いつか後輩に(その面を)出したい!」と語り、会場を笑いに包みました。
一方、りんたろー。は「平井くんはコント師というのもあって、練習を重ねるごとになじんできて、伸びしろがすごい!」と絶賛。そんな平井は、りんたろー。や今田が演じる“グッとくるシーン”について、「ほんまにもっていかれそうになるので、正気を保つのに必死です」と明かしました。
最後に今田が見どころを語りました。
「(物語として)芸能界の形を借りていますけど、どなたが見ても何か考えさせられたり、思うところがあったりすると思います。(自分の仕事の裏で)誰かが動いてくれて助けられている……。やっぱり忘れちゃいけないなと思います。社会全体に当てはまる話だと思うので、(会場チケットが完売のため)配信で、ぜひ見ていただきたいなと思いますね」
舞台『正偽の芸能プロダクション』は、19日(日)までよみうり大手町ホールで開催中です。配信は19日13:00の回のみ。
FANYオンラインチケット(配信)はこちらから。