令和喜多みな実・野村、脚本家として賞を総舐め! 「関西演劇祭」が大盛況のうちに閉幕

9月21日(土)~28日(土)にかけて開催された『関西演劇祭』が大盛況のうちに閉幕。9月29日(日)に、COOL JAPAN PARK OSAKA SSホールにて閉会式と総括式典(表彰式)が行なわれました。

『関西演劇祭』は、関西演劇界の活性化を図るべく創設された演劇祭。参加10劇団の各公演後には劇団員と審査員、観客を交えてのティーチイン(質疑応答や意見交換)を行いました。

連日活気のある意見交換が繰り広げられ、劇団とクリエイターや観客とが出会える場としても大きな役割を果たしました。

これを受けて行なわれた総括式典では、本演劇祭に参加したオパンポン創造社、幻灯劇場、劇団コケコッコー、三等フランソワーズ、ザ・プラン9、東洋企画、中野劇団、なりそこないプリンセス、夕暮れ社 弱男ユニット、遊劇舞台二月病の10劇団が出席し、大盛況のうちに幕を閉じました。

令和喜多みな実・野村が賞総舐め!

表彰式では、関西演劇祭実行委員長のキムラ緑子、フェスティバル・ディレクターの板尾創路、さらにスペシャル・サポーターである演出家の西田シャトナーと映画監督の行定勲、NHK大阪ドラマ番組プロデューサーの盆子原誠がプレゼンターとして登壇。

総括式典を行なうにあたり、株式会社よしもとアクターズ代表取締役社長・関西演劇祭実行委員会の片岡秀介は、参加した演劇10劇団に対して「予想以上に熱量が高く、初めてのお客様でも楽しめたと思います」と語り「フェスティバル・ディレクターの板尾さんが当初から言っていた“これはお祭りにすべきだ”ということが、今回形になったと思います」としみじみ。

各賞の表彰式では、「ベスト脚本賞」と「ベスト演出賞」、「アクター賞」を劇団コケコッコーの野村尚平(令和喜多みな実)が受賞! 奇跡のトリプル受賞となった野村は「本当に限られた準備期間の中で、尽力していただいたスタッフさんですとか、本当にいろんな人々のおかげで演出賞をいただけました。ありがとうございます」と感謝の言葉を伝えました。

西田シャトナーは、野村の脚本を「非の打ち所がない。登場人物の人生が丁寧に描かれ、そのひとりひとりの人生を描いている果てに、舞台にいない登場人物の人生までもが描かれて、演じる俳優、観客、スタッフ全てが幸せになる愛情に溢れた脚本でした」と評しました。

また行定勲は、野村の演出を「脚本・演出の両方を受賞したわけですが、どっちがよかったかというよりは、この2つが合わさった、その演劇センスが抜群。そして、あえて類型的なシチュエーションと普遍的なテーマを選びながら、それを裏切って登場人物を活かすという演出が光っていました」と称賛。

「ベストアクター賞」をオパンポン創造社の川添公二(テノヒラサイズ所属)が受賞。「ベストアクトレス賞」には、オパンポン創造社の一瀬尚代(baghdadcafe’所属)、「審査員特別賞」には夕暮れ社 弱男ユニットが選ばれました。

「観客賞」を劇団コケコッコーが受賞!

そして最後の、来場した観客から評価された劇団に贈られる「観客賞」には、劇団コケコッコーが受賞! 野村は「皆さんからの登場、お芝居を届けるためにいつも持ち歩いているメモ帳と、筆を走らせてくれる友だちがいて、いただけた賞です。ありがとうございました」と改めて喜びを噛みしめていました。

キムラ緑子は「本当にすごくおもしろかった」と絶賛し、「空間の使い方が素晴らしかったし、ひとつひとつ、どういう関係性かゆっくりわかっていくという台本も素晴らしかった。そして、全員が野村さんに対して厚い信頼を寄せているのが伝わってきました。劇団の結束、同じ志を持ってひとつの作品をつくっているという“匂い”がいちばんすごかったです」と称賛しました。

さらに総括式典では、2019年9月27日・29日に開催された「あまりにも自由な演劇ワークショップ」の発表会も行なわれました。

本映画祭では、ただ観るだけでなく、スペシャル講師による様々なワークショップも開催。

脚本家・演出家・俳優として活躍する後藤ひろひとを講師に迎えて開催された「あまりにも自由な演劇ワークショップ」で演劇未経験者も含む10名が2日間のワークショップを経て今回、即興芝居を披露しました。

後藤は「こういう風に遊びから入って、日本でもいつか即興劇が欧米のように評価されたら」と即興劇の可能性について語り、これには受賞者たちも笑顔で頷きます。

最後には、第1回の盛り上がりを受け、2020年9月に第2回『関西演劇祭』が開催することが発表され、会場は温かい拍手に包まれました。

10月8日(火)放送のドキュメンタリー番組『OFLIEE』(毎日放送)では、コケコッコーの活動に密着。本映画祭の模様も紹介されるので、ぜひご覧くださいね。

『OFLIEE』(毎日放送)

<オンエア情報>
・MBS    毎週火曜日 深夜1:59 放送
・広島テレビ 毎週土曜日 深夜0:55 放送
・テレビ山口 毎週日曜日 深夜1:50 放送
・岡山放送  土曜日 お昼1:30 放送(不定期)番組公式サイト:http://of-life.jp/

関連記事

関連ライブ配信

関連ライブ