こども家庭庁の発足1カ月を記念して、同庁と吉本興業が連携したスペシャルイベント「『こどもまんなか』ってなあに?」が、こどもの日直前の5月2日(火)に同庁「こどもまんなか広場」で開かれました。同日スタートした「こどもまんなか応援プロジェクト」の発表も行われ、俳優・鈴木福の妹の鈴木夢、鈴木誉に加え、すゑひろがりず、おばたのお兄さんらが応援サポーターに就任。「こどもまんなか社会」の実現に向けて意気込みを語りました。
こどもを社会の中心に
こども家庭庁とは、子どもに関する取り組み・政策を社会の真ん中に据えた「こどもまんなか社会」を目指す司令塔として、4月1日に発足した組織です。子どものための省庁が実施するイベントだけあって、この日は会場に加えてオンラインでも多くの子どもたちが参加しました。
司会を務めたのも、10歳の娘がいるピン芸人・タケト。そのタケトは「子どもって本当に正直ですもんね。僕も先日、娘に『パパ、もう中(もう中学生)くらい純粋にお笑いやらないと売れないよ』って言われてドキッとしました」と、さっそく子どもにまつわるエピソードで笑わせます。
そして、こども代表として16歳の鈴木夢と7歳の鈴木誉の姉妹が登場したところで、すゑひろがりずとおばたのお兄さんが「こどもまんなか」をテーマにしたネタを披露。“こどもまんなか”は子どもの意見が大事! ということで、ネタ披露後に子どもたちから率直な感想を聞くことになりました。
人気ドラマ『花より男子』(TBS)に出演した俳優・小栗旬のモノマネを披露したおばたのお兄さんについては、“花男”を知らない世代の子どもたちも、面白い体の動かし方やバク転などがウケていた様子。
一方、すゑひろがりずは「10回クイズ」や「ジャンケングリコ」など、子どもたちの遊びにまつわるネタで笑わせていましたが、なかには「内容がよくわからなかった」という声も。
2組は子どもたちの率直な意見に感心したり笑ったりしながら、勉強にもなっているようでした。
子どもたちの質問に真摯に回答する小倉大臣
「訊いて!小倉大臣 こどもまんなか目安箱」のコーナーでは、会場やオンラインで参加している子どもたちが、「ふだんの生活で気になっていること」や「聞いてみたいこと」などを、小倉將信こども政策担当大臣に直接、問いかけました。
すると、子どもたちからは「学校でのいじめなどのアンケートでは本音を書きづらいのですが、どうしたら(自分たちの)本音を引き出せると思いますか?」「この3年、コロナで我慢ばかりでした。僕は何をがんばれば楽しい未来になりますか?」など、考えさせられる質問が。
小倉大臣は、子どもたちの本音を引き出す方法として、スクールカウンセラーへの相談や、24時間いつでも相談できる電話があることを紹介したり、「子どもたちが夢を実現したときにちゃんと生活していける明るい将来になるように経済をよくしていきたい」と語るなど、一つひとつの質問に真摯に答えていました。ゲストの鈴木夢、誉姉妹や芸人たちからも意見が飛び出し、会場全員が一緒に話し合っていました。
鼓の“まんなか”叩いてアピール
最後に小倉大臣から「こどもまんなか応援プロジェクト」の発足と、鈴木夢、誉姉妹とすゑひろがりず、おばたのお兄さんがプロジェクトのサポーターに就任することが発表されました。応援サポーターは、自身が考える「こどもまんなか」アクションを実行し、地域社会に広く参加を呼びかける活動をしていきます。
小倉大臣が「小さなことでもいいので、一人ひとりが今日からできることを実践してもらいたい。小さなことの積み重ねが、社会を大きく動かすことにつながると思います」と呼びかけると、お笑い芸人・パンサーや東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手、元サッカー日本女子代表の丸山桂里奈さんから子どもたちへの応援メッセージVTRが流れて、イベントは終了しました。
その後の囲み取材では、おばたのお兄さんが「いま妻がマタニティマークをつけているんですけど、僕自身も、いままであまりマークについてわかっていなかったし、知らない人も多いと思うので、まずは知ってもらうために発信をしていかないといけないな、と思いました」と話します。
すゑひろがりず・南條は「自分も子どもがいるので、運命だと感じた」そうで、「しっかり、鼓の“まんなか”を叩いてアピールしていきたい」と言いながらポン!と鼓を叩いて会場を沸かせました。
また、同じく1歳半の娘がいるというすゑひろがりず・三島が「今日の話はすごく興味深かったですし、大臣にはすごく期待しています。頼むぞ!」と“上から”の物言いで笑わせると、大臣も笑顔で「御意!」と応えていました。