吉本新喜劇の座長に就任したばかりの吉田裕が5月10日(水)、出身地である兵庫県高砂市の市役所を表敬訪問しました。同市の応援大使でもある吉田は、市長らに座長就任の挨拶を行ったあと記者会見にのぞみ、7月に市内で予定されているお笑いライブに向けた意気込みなどを語りました。
黄色いスーツで来なかった理由は…
黒のスーツ姿で市役所を訪れた吉田は、都倉達殊市長、今竹大祐・市議会議長、松下尚平・高砂市観光ビューロー理事長と歓談。都倉市長から「(座長)就任おめでとうございます」と声をかけられた吉田は、「ありがとうございます」と笑顔を見せました。
都倉市長は、5月2日(火)から大阪・なんばグランド花月で上演されていた「新座長お披露目公演」にも足を運んだそうです。
吉田は高校卒業まで同市内に居住。その後も毎年、秋祭りに参加しているほか、2018年3月には高砂市応援大使に就任しました。
そんな吉田の座長就任を記念して、7月9日(日)に高砂市文化会館で「よしもとお笑いライブin高砂2023 ~祝!吉本新喜劇 新座長 吉田裕凱旋&人気芸人大集合スペシャル~」の開催が決定。吉田は「(地元の)高砂ということに加えて、座長になって初めての地方公演なので、別の緊張もあります」と明かし、当日は高砂市ならではの要素を盛り込みたいと語りました。
歓談では、この日の吉田がいつもの“黄色いスーツ”でないことに指摘も。都倉市長と今竹議長は前日に打ち合わせたそうで、そろって黄色いネクタイを着けていました。吉田は「今回はピシッと決めて行こうと思って」と話しつつ、市長と議長に「合わせてくれたんですね」と感謝していました。
最後に「これからの活躍を楽しみにしています」とエールを送られた吉田は、「がんばります!」と力を込めました。
コミュニケーションの取りやすい座長に
続いて行われた記者会見には、高砂市のマスコットキャラクター「ぼっくりん」も出席し、吉田は法被姿で登場しました。
吉田は、座長就任について「本当にサプライズだった」と改めて振り返ります。新座長が発表されるという話が座員たちに伝わったのは発表前日の夜。吉田は「さすがに当の本人には連絡がいっているだろうから僕じゃないだろう」と思ったそうです。
果たして当日、間寛平ゼネラルマネージャーが「吉田!」と発表。「ワーッ!」と思ったそうですが、新喜劇に吉田という苗字の座員は複数いたため、寛平GMが間を置いて「裕!」と名前を呼んだときには「まさか」という感じだったと言います。
どんな座長になりたいかという質問に吉田は、「新喜劇でも地元でもイジられるキャラクターなので、コミュニケーションの取りやすい座長になりたい。先輩や後輩の意見を聞きながら進んでいきたい」と話しました。
都倉市長は、吉田の座長就任のニュースについて「たいへん感激しました」と話します。そして、7月9日(日)の公演について「市民の方々と盛り上げられれば」と期待を寄せました。
新喜劇の力を借りて高砂市をアピール
吉田は地元の高砂市について、「いちばん安心するところ」と笑顔で話します。そして「帰ってきたら迎え入れてくれる人、話せるメンバーがいて、街が我が家のような気がします」と“高砂愛”を見せます。
7月の公演については、「まず大いに笑っていただきたい。そして新喜劇の魅力を存分に味わっていただきたいです」とアピール。また、公演が今後も同市で行われるように「来年に続く舞台にしていきたい」と意気込みました。
そして、最後に改めて「大阪の本場の笑いを高砂で見てもらいたいと思う。高砂市文化会館に遊びに来てほしい、お願いします!」と呼びかけました。