ファイヤーサンダー、コントを重ねて掴んだ決勝の切符「ネタの平均点が上がった」【キングオブコント直前⑥】

コント日本一を決める『キングオブコント2023』(TBS系)が、10月21日(土)に放送されます。厳しい予選を勝ち抜き、ファイナリストになったのは10組。今回は、初出場のファイヤーサンダー(こてつ、﨑山祐)​​の決勝直前インタビューをお届けします。​​

出典: FANY マガジン
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今年もダウンタウンがMCを務める『お笑いの日』内でフィナーレを飾る同大会。決勝に勝ち上がったのは、蛙亭、カゲヤマ、サルゴリラ、ジグザグジギー、ゼンモンキー、ニッポンの社長、ファイヤーサンダー、や団、ラブレターズ、隣人(※50音順)の面々です。

果たして、最後に栄冠を勝ち取るのはいったい誰なのか――ファイナリストたちの熱い思いを連続インタビューでお届けします。

年々感じていたコントへの手応え

ーー今の率直なお気持ちを聞かせてください。

﨑山 このために何年もやってきたので、本当にうれしいですね。

こてつ めっちゃうれしいっすね。5年前に『ABCお笑いグランプリ』を獲って、そこから『キングオブコント』(以下、KOC)しか目指していなかったので、本当に念願叶った……という感じですね。

ーー予選での手応えを感じていたのでしょうか?

﨑山 2019、2020年と準決勝に行っているんですけど、その2年は正直「あ、これ無理だな」と思っていました。けど、去年3回目の準決勝に行ったときに「ダメだったとしても、もう決勝行けますね」と思って。今年の手応え的にも「行けると思うけどな……」ぐらいの感じではありました。

こてつ 今年は追い風が吹いてた感じがしたんですよね。

﨑山 確かに、ここ2年ぐらいお客さんが味方になってる感はありましたね。

ーー感触が変わったということですが、ご自身たちで何か変えたところはありますか?

﨑山 本当にないですね。いっぱいネタを作っただけというか(笑)。ネタの精度が上がって、単純に僕の台本が面白くなったっていう。

ーー重要ですよね。

﨑山 平均点が上がったと思うし、昔より数が増えたと思います。

出典: FANY マガジン
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ーーこてつさんもそれは感じていましたか?

こてつ はい! 感じていました!

﨑山 分かるの?

こてつ 分かるわ(笑)! ただ、準決勝のネタ2本については、マネージャーさんとのLINEで「これが候補です」というのを見て知ったんですけど、じつは、決勝に残るなら別の2本だと思っていたんですよ。「『こっちのネタの方がいいんじゃない?』って言おうかな?」ってすげえ迷って……マジで言わなくて良かったです!

ーー(笑)。

﨑山 彼は、これまでお笑いに関してほぼ間違ってきているのに、ちょっとした自信がずっとあるんですよ。(こてつが思っていた2本は)確かに準決勝に上がったときに候補に挙げてはいました。ただ、途中で、違うなとはなったんですけど。

こてつ 自分が思ってた2本が候補に挙がったときは「よし。それそれ!」と思ったんですけど、やらんってなって……。「言った方がいいかな」と迷いましたが「いや、俺は見る目ない。やめとこう!」って。

所属事務所にもう一度トロフィーを

ーー(笑)。こてつさんが感じる「ネタがパワーアップしたと思う点」を教えてください。

こてつ あー。いい質問ですね~(笑)。

﨑山 もちろん、10年前とは違うんでしょうけど、やっぱりずっと一緒にいると、(こてつが)気づけないところもあると思うんですよ。やっぱり徐々に変化しているもんやと思うんで。ただ、だんだん僕の書くネタがこてつに寄っていってるとは思っていて。昔よりは合わせやすくなったんかなと思います……いや、そんなことないか。

こてつ ええ⁉︎

﨑山 いまだに「これ意味分かってないやん!」みたいなときがありますからね。でも、その回数は減ってきました。

ーー(笑)。決勝に出場したあと、コンビとして、どうなっていたいか、展望を教えてください。

﨑山 コントで食べられるようになりたいです。あと究極ですけど、毎年優勝したいという目標があります。

こてつ それはやめよう! もしそれをしたら嫌われるって!

﨑山 僕の中では毎年優勝して、1年に1回だけ働いてその500万円で生きるっていう。

こてつ やめよう! 優勝したらもう卒業しよう!

出典: FANY マガジン
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ーー(笑)。決勝の顔ぶれについての印象はいかがですか?

こてつ 友だちばかり、一緒に行けてうれしい人ばかりです。

﨑山 確かにゆかりある人は多いというか。準決勝を見ていても順当にウケた人たちだなという感じはありますね。でも、カゲヤマさんとか(戦うのは)嫌ですよね~。

ーー(笑)。

﨑山 初日を観ていて「もうこんなの無理だよ! 勝てないよ!」って思いました。あとは、(所属事務所・ワタナベエンターテインメントの後輩)ゼンモンキーは一緒にユニットコントもやっていますし、ゼンモンキーの荻野将太朗と、アンゴラ村長(にゃんこスター)と週5、6ぐらいでネタの会議をしているんで。うれしさもあり、負けないぞというのもありって感じです。

こてつ ワタナベでKOCの決勝に行ったのが、ハナコさん以来で5年ぶり。それこそ2018年は、ハナコさんがKOC優勝して、僕らもABC優勝して、 Gパンパンダが『NHK新人お笑い大賞』を優勝して……ワタナベが賞レースに強い年やったんですよ。今回、2組も決勝に行けたので、5年ぶりに事務所代表として「もう1回、トロフィー持って帰るぞ!」という気持ちですね。