日中平和友好条約締結45周年を記念して、大阪・TOHOシネマズ梅田で「2023大阪・中国映画週間」が10月25日(木)〜11月1日(水)の7日間にわたって開催中です。初日の開会式には、中国の著名な監督や俳優ら豪華ゲストが登壇し、オープニング作品として中国で興行収入20億元を突破したメガヒット作『封神〜嵐のキングダム〜』が上映されました。

「大阪・中国映画週間」は日中国交正常化50周年の昨年、2006年から続く「東京・中国映画週間」を大阪でも初めて開催し、今年で2回目となります。
作品ラインナップは、中国を代表する巨匠・張芸謀(チャン・イーモウ)監督が手掛けた『満江紅(マンホンジャン)』や、トップ俳優である黄渤(ホアン・ボー)と日本でも人気急上昇中の王一博(ワン・イーボー)が共演するサクセスストーリー『熱烈』などの全16作品。
公開されたばかりのヒット作を、いち早く日本語字幕とともに鑑賞できるとあって、映画ファンにとっても大きな楽しみとなっているイベントです。

映画を見た後は「ロケ地巡りに中国へ」
オープニングでは、今回の上映作のひとつであるアニメーション映画『長安三萬里』のテーマ曲に合わせて、中日の少年少女たちが華やかな演舞を披露。大きな拍手を浴びます。
続いて中国の大阪総領事館の薛剣総領事が挨拶に立ち、「今回、上映される16本は、いずれも今年最高峰の傑作」と胸を張りました。
開幕作品の『封神〜嵐のキングダム〜』と日本で大ヒットした中日合作映画『キングダム』を例に挙げ、「この2作に共通する“英雄観”は、両国に共通する価値観と感情の共鳴を反映している」と述べ、今後も映画を通じたさらなる交流に期待を寄せるとともに、「ロケ地巡りに中国を訪れ、新時代の中国を体感してほしい」とアピールしました。

中国国家電影局の陸亮(ルー・リャン)副局長は、2023年だけですでに10本以上の日本映画が中国で上映されていることに触れ、「長年にわたる両国の“映画文化交流”が国民同士の心をつなぐ架け橋になってきた」とコメント。「これからも『大阪・中国映画週間』をプラットフォームに、中日映画の交流・協力を深め、素晴らしい未来の創造を楽しみにしている」と語りました。

続いて大阪府府民文化部国際交流監の一坂浩史さんも挨拶。「大阪府は、1980年に上海市および江蘇省と友好交流関係を構築して以来、幅広い分野で友好を深めてきた。2025年の大阪・関西万博には多くの中国の皆さんにお越しいただきたい」とアピールしました。

開幕作「封神」は神話をベースにした超大作!
ここでお待ちかねの豪華ゲストが続々と登場します。
『昆劇映画 邯鄲記(邯鄲記)』からは、騰俊傑 (テン・ジュンジエ)監督と総合プロデューサーの谷好好(グー・ハオハオ)さん、主演の計鎮華(ジー・チェンホワ)さん、ヒロインを演じた梁谷音(リャン・グーイン)さん。
メガヒット作品『封神〜嵐のキングダム〜(封神第一部:朝歌風雲)』からは、エグゼクティブプロデューサーの黄群飛(ホァン・チュンフェイ)さん、烏爾善(ウー・アールシャン)監督、主演の費翔(クリス・フィリップス)さん、プロデューサーの羅珊珊(ルオ・サンサン)さんら、計6作品の12人が舞台上に勢揃いしました。
先ほど演舞を披露した子どもたちが、ゲストに花束を贈呈。そのかわいい仕草に、会場から思わず笑いが起こります。

フォトセッションのあとは、オープニング上映される『封神〜嵐のキングダム〜』の烏爾善監督と費翔さんが、作品の見どころを観客に説明しました。
烏爾善監督は、本作が3部作の第1部であること、『封神演義』という中国古代の神話をベースにした物語であることなどを紹介し、「(第2部、第3部と)これからも注目してください」と力を込めます。

登壇時、ひときわ大きな歓声を浴びた費翔さんは、「今年、中国ではすばらしい映画がたくさん上映された」と中国映画の活況ぶりに触れ、「開幕映画として上映されてものすごく光栄。ぜひこの作品を楽しんで、好きになってください」と笑顔で語りました。
「2023大阪・中国映画週間」公式サイトはこちらから。