大阪・なんばを拠点に活動するアイドルグループ・NMB48が9月18日(金)、大阪を盛り上げる大阪観光局の『大阪観光スペシャルサポーター』に就任しました。新型コロナウイルスの影響で打撃を受けている大阪府の飲食店や観光業界を、大阪観光局とともに盛り上げていきます。
NMB48劇場(大阪市中央区)で開かれた就任発表会では、大阪の観光施設を“お得”にまわることができる『大阪周遊パス』や、プレミアム食事券付きの『Go To Eat大阪キャンペーン』といった目玉事業を紹介。大阪観光局の溝畑宏理事長と、NMB48を代表して小嶋花梨、吉田朱里、白間美瑠の3人が登壇し、大阪を元気にする“新しい取り組み”をアピールしました。
「大阪を笑顔いっぱいにしたい」
「このたび『大阪観光スペシャルサポーター』をさせていただくことになりましたNMB48です。これから大阪をさらに盛り上げるように頑張りたいと思います!」
会見の冒頭、小嶋がこう挨拶すると、吉田も意気込みを語ります。
「私は10年間、NMB48というアイドルグループで活動させていただき、大阪のことが本当に大好きなので、10年やったアイドルの力と一緒に盛りあげていけたら」
続けて白間も、「大阪を笑顔いっぱいにできるよう、大阪の良さを発信して盛り上げていきたいと思います!」と決意表明しました。
この日の会見では、2つの「大阪を元気にする企画」が発表されました。第1弾が『大阪周遊パス』、第2弾が『Go To Eat大阪キャンペーン プレミアム食事券事業』です。
『大阪周遊パス』は乗車券1枚で電車・バスに乗り放題、40以上の施設が無料で、90以上の施設で割引もしくは特典がついています。料金は1日券2,800円、2日券3,600円。大坂城天守閣、空中庭園、とんぼりクルーズ、美術館や博物館などに加えて、温泉でも使える1枚とあって、「インバウンドのお客さまに好評で、昨年は100万枚以上売れた」(溝畑理事長)とのこと。『大阪周遊パス』で入れるすべての施設に、パスを使わずに入場すると合計は約4万円。それが、まわり放題となることからNMB48の3人は「絶対お得ですよね!」と口々に声を弾ませます。
溝畑理事長は、こう呼びかけました。
「あらゆるエンターテイメント、文化、スポーツを楽しめます。これからインバウンドだけじゃなく、NMB48のお力を借りて、大阪の人、関西の人にももっともっととディープな大阪を知ってもらいたい。この『大阪周遊パス』を通して、大阪の魅力を掘り起こし、再認識、再発見してもらいたい」
大阪で理想のデートプランは?
トークセッションでは、NMB48の3人にこんな質問が。
「もし溝畑理事長とおでかけするなら?」
アートスポットならどこを推薦するかと聞かれた小嶋は、「大阪市立美術館とか国立国際美術館などに行ってみたい」と回答。これには溝畑理事長も、「大阪は意外と博物館とか美術館が豊富にある。文化や美術も楽しめるのも一つの売りだと思うので、いいところを目に着けましたね~!」と感心した様子でした。
「大阪の歴史」を学ぶためにどこを案内するかと問われた吉田は、撮影で訪れたという大阪城天守閣をピックアップ。さらに、「水の都のリクエストがあったらどこをオススメするか」と質問された白間は、「大阪湾をクルーズできるサンタマリアや道頓堀クルーズしたいです!」と回答します。
魅力的な“デートプラン”に、溝畑理事長は改めてこう訴えました。
「新型コロナウイルスの影響で海外旅行もできない、遠方にも行けないというときに、自分たちが住んでいる町である大阪の魅力を再発見してほしい。東京は江戸時代以降500年の歴史がありますが、大阪はさかのぼると1500年ある。古い歴史があって、歴史的なものがいっぱいあります。“水”とか“歴史”とかテーマを決めて身近に楽しんでもらえたら。マイクロツーリズムといって身近なところを楽しむというのが、今年の国内観光トレンドになっています」
食で大阪を元気に!
もう一つの目玉事業が、『Go To Eat大阪キャンペーン プレミアム食事券事業』です。「Go To Eatキャンペーン」で発行するプレミアム付き食事券について、大阪観光局は、1セットにつき1万2500円分を「1万円」で販売することを発表しました。1人1回あたり2セットまで購入可能で、10月14日から販売開始になります。
大阪では、大阪府と大阪市が連携した『少人数利用飲食店応援キャンペーン』が9月18日から始まるため、かなりの“お得感”。これは、4人以下の飲食など条件を満たした利用者にポイントを付与するもので、予約1件につき2,000円分、ミナミ地区ではさらに2,000円分がプラスして付与されます。
こうしたキャンペーンについて、溝畑理事長が力を込めて説明します。
「大阪は2月くらいから、飲食業者、観光業者の皆さんと綿密に連携をとりながら、いろんなケースを想定して飲食事業を守ろうとやってきました。吉村(洋文)府知事と松井(一郎)市長が、感染拡大防止と経済再生の両立を目指し、緊急事態宣言解除後の6月から『大阪の人・関西の人いらっしゃい!キャンペーン』を始めることができました。そして7月には『Go Toトラベルキャンペーン』。次はいよいよ食の番で、『Go To Eat大阪』と『少人数利用飲食店応援キャンペーン』が始まります。これら2つと連携を取りながら強力に進めていきたい」
ミナミをバージョンアップする
『Go To Eat大阪キャンペーン』を利用して、どんなものを食べたいかと尋ねられたNMB48の3人。小嶋は、こう答えます。
「‟大阪と言えば”の食べ物もありますが、これを機にそれ以外のもの味わってみたい。私は埼玉出身で、大阪に来てすぐのときは名物を食べに行っていましたが、それが当たり前になってなかなか行かなくなったので、また行きたいです」
さらに、吉田が「私は焼肉が大好きで、週5回でも行きたいくらい。最近はガマンしているので、これを機にいいお店に行けたら」と笑顔を見せると、白間も「たこ焼きとか串カツも食べたいけど、大阪はスイーツが盛り上がっているので、スイーツをいっぱい食べたいな」と語りました。
溝畑理事長は、キャンペーンの活用促進に向けてこう意気込みを語りました。
「東京は新しいイメージ戦略をしていて、ここ5年、10年で様変わりした街がたくさんあります。新大久保は若い女性が中心で、新宿もオリンピックで変わってきている。ミナミもこれを機に食を軸にしてピンチをチャンスに、2025年の大阪万博の時にはさらにバージョンアップした魅力あるミナミ、大阪を示していく。いまはそこへ向けての準備期間。特に若い世代の方々の感性、トレンド、女性の動向が消費を決めていくので、ぜひそういうところを彼女たちに期待しています」
10周年のNMB48の勢いを大阪に!
質疑応答で、『大阪観光スペシャルサポーター』にNM48を起用した理由について問われた溝畑理事長は、こう語りました。
「これから日本の国内観光、インバウンドで必要なのは、彼女たちのような若い感性です。今後、大阪が国際観光文化都市になるためにも必要だと思っています。彼女たちのように大阪のことをこよなく愛し、大阪から世界に発信しようという思いと、われわれが目指すキャンペーンや大阪の未来を考えたときに、お互いに切磋琢磨できる関係だと思うので、彼女たちには熱い期待をしています。彼女たちは大阪に住んでいるので、外からの視線と中からの視線など、いろいろな角度からわれわれに刺激を与えてほしい」
最後に、3人から「大阪を元気にする一言」が。まず小嶋が、こう力説します。
「NMB48は大阪で活動してきましたので、大阪のよさをもっとたくさんの人に伝えていきたいですし、埼玉出身ではありますが、第二の故郷だと思っているので一生懸命、全力で大阪の魅力を伝えていきたい」
続く吉田も熱く語ります。
「私たちNMB48は今年10周年を迎える大きな節目でもあるので、この10周年の勢いをつけていくためにメンバー全員、頑張ってきました。それとともに大阪を一緒に盛り上げられるよう全力を尽くしていきたいなと思っています。頑張ります!」
最後は白間が、「大阪の観光や飲食店を元気づけられるよう、NMB48も大阪の良さをたくさんアピールしていって、たくさんの方に知ってもらえるよう頑張ります!」と意欲を燃やしました。
今後、10月に『大阪観光スペシャルサポーター』の最初の活動として、NMB48がキャラクターとなった『大阪周遊パス』のポスターなどが、地下鉄の駅などに掲示されます。その後も、SNSや動画配信などで広く周知していく予定です。
大阪観光局の公式サイトはこちらから。