もう中学生の「乾く、乾かない」ゲームに小学生が冷静なツッコミ【としま文化推進期間イベント】

独特のダンボール芸で再ブレーク中のお笑い芸人、もう中学生によるダンボールアートのワークショップが、11月6日(土)に豊島区のIKE・SUNPARK(イケ・サンパーク)で開催されました。題して、「もう中学生とダンボールアートをつくって遊ぼう」。「国際アート・カルチャー都市」を目指す豊島区が、吉本興業ホールディングスとタイアップして開催するSDGs関連イベントの一環で、子どもたちがダンボールを使ったゲームに挑戦しました。

出典: FANY マガジン

豊島区は11月1日を「としま文化の日」と定め、7日までの1週間を「としま文化推進期間」としています。今年のテーマは「SDGs×文化」。子どもたちと一緒に“誰ひとり取り残さない”豊島区の未来をみんなで考え、次世代に継承していくことを目的とし、期間中は笑いや音楽だけでなく、楽しくSDGsを学べるワークショップなど、さまざまなイベントを開催しました。

今回のワークショップは、2025年にSDGsをテーマに開催される大阪・関西万博の開催に向けて、未来のためにみんなの心をつなげるためのプロジェクト「Warai Mirai Fes ~Road to EXPO 2025~」の一環で行われたもの。吉本芸人と遊びながら学べるコンテンツ「ラフ&ピース マザー」の企画のひとつ、『ラフ&ピース マザーワークショップ』のなかから、もう中学生の体験イベントが登場しました。

出典: FANY マガジン

「みんな、大きくなったねー」

「こんばんは、こんにちはー、来てくれてありがとう」

身長180cmと長身のもう中学生が子どもたちの前に姿を現しました。集まったのは、小学校低学年の子ども12人。もう中学生は、「みんな、大きくなったねー」と両手を広げて子どもたちに声をかけたあと、「大きな声で『僕たち私たちの昔を知らないでしょー』ってツッコんで〜」と一言。付き添いのお母さんたちは笑っていますが、子どもたちはキョトンとしたままです。

出典: FANY マガジン

その日、もう中学生が子どもたちに教えるのは「ダンボールアート」です。「洗濯物、乾く、乾かないゲーム」をするため、大きいダンボールに「太陽と山」を、小さいダンボールに「雲と傘」の絵を描いていきます。

もう中学生は、自分が描いた見本を見せながら説明します。「僕も最初はいろんなものを描き写すところから始めたので、みんなも描き写すところから始めてみよう〜」「質問があったら言ってね」などと気づかいながら、子どもたちのテーブルを回っていきました。

出典: FANY マガジン

ペンなどを使って自由に絵を描いていく子どもたちの手元を覗き込み、もう中学生は「あ、いいね! わんわんを付け足してくれてる」「影がいいね。味付けがいい」などと、褒めていきます。参加した子どもたちはとっても元気で、付き添いのママやきょうだい、友だちと相談しながらワイワイ絵を描き進めていきます。

子どもたちのなかにすっかり溶け込んだもう中学生。「見て見てー!」と気軽に声をかける子どもに優しく応える様子は、まるで幼稚園の保育士さんのようでした。

出典: FANY マガジン

「トラベル歯ブラシを応援しよう〜」

みんなの絵が完成すると、割りばしをつけて、いよいよ「洗濯物、乾く、乾かないゲーム」の始まりです。まずは、もう中学生が「おひさまの絵が出てきたら、みんな一緒に『乾く』と言ってね。おひさまの前に雲や雨が出てきたら、『乾かない』だよ」とルールを説明します。「(おひさまが出ても)乾かないときもあるよ!」と子どもから冷静なツッコみが入りますが、もう中学生は「パーカーとか確かに乾きにくいけど、今日は“乾く”としましょう」と、半ば強引にゲーム進行です!

背景にある太陽の絵の前に雲のダンボールをかざしたり外したりしながら、最初はゆっくり、しだいにテンポアップしていきます。子どもたちからは、「乾く~」「乾かない」と声が飛びます。途中で突然、「おいしそ〜」と書かれたダンボールを挟み込み、“乾く”→“乾かない”“おいしそ〜”とちょっとサプライズな展開で子どもたちを驚かせていました。

出典: FANY マガジン

その後、もう中学生は「縁の下で頑張っているものを応援しよう!」と、もうひとつ別の遊びを提案。持参した大判の紙を広げると、そこにはトラベル用の歯ブラシセットが描かれていて、「みんなでトラベル歯ブラシを応援しよう〜」と呼びかけます。

子どもたちからは「いやだ! 『鬼滅(の刃)』がいい!」との声も上がりますが、もう中学生は「『鬼滅』はいつも応援してるじゃん。だから今日はトラベル歯ブラシを応援しよう」とみんなを促します。

子どもたちは若干戸惑いを見せつつ、「フレー、フレー、トラベル歯ブラシ」とみんなで声を合わせて応援しました。

出典: FANY マガジン

ここで出し物は終わり!のはずが、ちょっと時間が余ってしまったところで、参加したママから「サインください」とナイスアシスト(!?)が。こうして、すべてのテーブルを回ってサインを書いているうちに無事、お時間に。「今日、午後はなんと12時間あります。いい午後にしましょう!」というもう中学生の挨拶で、ワークショップは終了となりました。

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