大阪・池田市の魅力を発信するイベント「IKE-SHOWフェス2024」が、3月31日(日)に池田市立池田小学校のグラウンドで開催されました。地元小学生による歌や楽器演奏、ダンスから、新喜劇メンバーによるコメディ・ステージ、エハラマサヒロやアーティストによるライブなどプログラムは盛りだくさん。会場内には屋台なども出店され、大勢が詰めかけて盛り上がりました。
池田市観光大使の仙堂花歩と中島岳がMC
この日のMCを務めたのは、元タカラジェンヌの仙堂花歩と、池田市出身のギタリスト・中島岳。2人とも、池田市観光大使を務めています。
プログラムは地元で活動する池田少女歌劇団からスタート。この歌劇団は仙堂らの指導のもと、声楽やダンス、バレエ、演技を学んでいます。この日は、新たに歌劇団の顧問に就任した宝塚歌劇歴史研究家で作家の草葉達也氏の挨拶のあと、「Singing for you」「Crystal smile」など4曲を披露しました。
続いて、池田小学校の金管クラブが登場。子どもたちは、自分たちが通っている学校が会場になっているだけに一生懸命、演奏しました。続くグランフロント大阪 三線バンドも、心地よい三線の音色を響かせました。
「IKE-SHOWコンテスト」には、京都・宇治や大阪・上本町などに校舎がある音楽教室「ソウルクリエイトミュージック」と、中島岳が代表を務める池田市の「GAKU MUSIC SCHOOL」に通う生徒たちが登場し、力いっぱいのパフォーマンスを披露。
そして第1部のラストは中島岳バンドが登場。バンドはギタリストの中島はもちろん、ほかのメンバーもそれぞれがテクニシャン揃い。インストゥルメンタルのナンバーでソロを回していきますが、各楽器のソロパートが終わると、そのたびに会場からは拍手が起こります。開放的な屋外フェスということもあり、中島を含めたメンバー全員が気持ちよさそうに演奏している姿は、見ている観客側も笑顔になるアットホームな雰囲気。会場全体が大いに盛り上がったライブとなりました。
「ミニ新喜劇」に校長も登場!!
午後の第2部トップを飾ったのは、仙堂花歩がプロデュースするアーティスト、MAGNUS(チャン・オンジュン、イ・ハンヨン)が登場し、美しい歌声を披露しました。
「IKE-SHOWフェス スペシャルコメディ」には吉本新喜劇の座長、酒井藍を筆頭に、高井俊彦、今別府直之が登場しミニ新喜劇を披露。まずは酒井と高井がかけ合いを始め、客席の小学生にも語りかけて盛り上げます。途中、仙堂も登場して自慢の美声で面白ネタを聞かせました。
そして、池田小学校の校長先生もステージへ。この日で退職するという校長が「今日がいちばんの思い出」と話すと大きな拍手が起きました。
今別府は借金取り役として派手なピンクのスーツ姿で現れ、おなじみのギャグ「ピッ!」で笑わせます。ほかにも、会場内に屋台を出店した鉄板料理屋「鉄板神社」の社長やスタッフも登場するなど、アットホームなコメディになりました。
次に登場したのは「無敵のダンスシンガーソングライター」の肩書で活動しているFujiko。1曲目の「Super Woman」から伸びやかな歌声を聴かせます。会場に感謝を伝えたあとは、今年1月にリリースされた新曲「生きるチカラ」を披露。スケールの大きなバラードで、会場を魅了しました。
再び登場した池田少女歌劇団は、アイドルのような華やかな曲や、クールで大人っぽいダンス、ヒップホップなど、バラエティに富んだステージを見せました。最後に「これからもがんばりますので、よろしくお願いします!」と挨拶。新しい仲間を募集していることを伝えました。
次にステージに登場したのは、元韓国アイドルグループ BLANC7のメンバーとして日本や韓国、ブラジルなどで活動し、現在はソロになったSPAX。甘い歌声を聴かせたかと思うと、派手なダンスも披露して会場を沸かせます。SPAXは「日本で活動することを決めて、楽しみな気持ち」と話し、日本語の勉強について話しました。
ET-KINGのライブで会場が一体に
続いてはエハラマサヒロのステージ。ボイスパーカッションを披露すると、会場も手拍子でレスポンスします。トークでしっかり笑いを取り、得意のモノマネで映画「アラジン」の名曲「フレンド・ライク・ミー」へ。そしてルイ・アームストロングや矢野顕子などモノマネ満載の「2億4千万の瞳メドレー」などを歌い上げました。
仙堂花歩のパフォーマンスは「アメイジング・グレイス」からスタート。華やかなドレスに身を包んで歌う仙堂の姿は、美しさと合わせて凛々しさも感じられるもの。伸びのある歌声が池田の空に響き渡ります。続いての曲は「ウィッシュ」。大人から子どもまで、仙堂の歌に聞き入ります。ラストチューンの「素直なままで」は、華やかな表舞台に立ちながらも、その裏では不安や葛藤を抱える、表現者としての仙堂の秘めた想いを、中島が綴った曲です。たおやかな歌声で、切ない思いを歌い上げる仙堂に、会場からは大きな拍手が起こっていました。
この日のフェスの大トリを務めたのはET-KING。1曲目の「愛しい人へ」から会場はヒートアップし、続くナンバー「こっちこい」では会場全体が手を挙げてメンバーと一緒に盛り上がります。ET-KINGは今年結成25周年。感謝を詰め込んだという新曲「万々歳」では、「池小150周年、万々歳!」というシャウトもありました。続く「なんかいいね」を披露したあとには、会場の子どもたちに「楽しいか〜?」と呼びかけるシーンがあり、ラストの「ギフト」でも観客とひとつになって盛り上がりました。
そして中島岳バンドとET-KINGのコラボステージでは「晴レルヤ」を披露。会場中でタオルが振り回されました。
アーティストや芸人、子どもたちが精一杯のパフォーマンスを見せた「IKE-SHOWフェス2024」もいよいよラストへ。最後は中島が作詞・作曲した「陵の丘に咲く花」を出演者全員で合唱しました。