千葉公平のNGK初主催公演は大成功! 妻・鮫島幸恵とのラブラブぶりを観客も祝福「ちょっとホッとしております」

昨年の「吉本新喜劇総選挙」で2位に躍進した千葉公平による、大阪・なんばグランド花月(NGK)での初主催公演が5月26日(日)に開催されました。『千葉ちゃんと新喜劇ver.弐』と題されたステージには、4月に千葉との結婚を発表した鮫島幸恵のほか、すっちーや吉田裕といった豪華メンバーが出演。千葉の魅力がたっぷり詰まった大爆笑の舞台になりました!

出典: FANY マガジン
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オープニングは1人語りのコント

千葉は2019年に10年間続いたコンビ・ギンナナを解散、翌年には改名し「骨を埋める覚悟」で東京から大阪に移籍し、吉本新喜劇に入団しました。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の時期と重なり、舞台活動を制限されてしまいます。

前途多難に思えた大阪での‟第2のお笑い人生”ですが、ジェントルマンのような佇まいに穏やかな口調という、ほかの“コテコテ”な座員にはないキャラクターに注目が集まり、あれよあれよと人気者に。

この日、千葉は満員の観客を前に「元殺し屋」という一見、ダークな役どころを茶目っ気たっぷりに演じました。

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冒頭、黒い幕の前に現れた千葉は、角刈りにサングラス、黒スーツといういでたち。手にはビニール傘を持ち、とある男を殺そうとするシーンからスタートします。オープニングから1人語りのコントに挑んだ千葉は、約15分にわたって熱演しました。

そして幕が上がると、おなじみの吉本新喜劇のテーマソングが流れて「花月うどん」の店内へ。殺し屋という過去を隠して花月うどんでアルバイトを始めた千葉は、詮索することなく雇ってくれた大将(島田一の介)に恩義を感じて日々を過ごしています。

しかし、そう簡単には足を洗えるはずもなく、殺し屋のボス(すっちー)が千葉を再び悪の世界へと連れ戻そうと、さまざまな刺客を送り込み――。

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“コテコテ風味”で“後味さっぱり”

花月うどんのシーンと、幕前でのシーンを交互に描く手法でストーリーが展開されます。幕前コントで千葉は、信濃岳夫や松浦真也、吉田裕、すっちーらと息の合ったやり取りを見せました。

物語の途中には奇声を発する松元政唯や、ミュージシャン役で絶唱する吉田、奇妙ないでたちの諸見里大介など、個性的なキャラクターが続々登場。烏川耕一、浅香あき恵らベテラン勢が脇を固めて笑いを増幅させます。

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落ち着いた表情と声色で芝居を進める千葉は、顔色一つ変えずに下ネタや毒舌を発しますが、絶妙な清涼感も感じさせます。コテコテ風味も残しつつ、後味さっぱりという独特な新喜劇を魅せました。

千葉の妻である鮫島は、大将の息子(信濃)の婚約者として登場。舞台に鮫島が現れるなり千葉が「絶世の美女じゃないか!」と食いつき、会場から祝福の笑いと拍手が送られました。

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お腹の子と‟親子3人”共演

約2時間のステージを終えたばかりの千葉、すっちー、鮫島が囲み取材に応じました。

開口一番、「本当に不安でいっぱいだった」と語った千葉は、「新喜劇って本当に、みんながいればなんとかなると思いました。楽しかったです!」と安堵の表情を浮かべます。

すっちーは、この日の舞台をこう振り返りました。

「独特の千葉くんワールドが出ていたんじゃないかな、と。鮫ちゃんと(千葉が)絡んだときの感じが、お客さんの空気感も内場(勝則)さんと(未知)やすえ姉さんのあの感じを見ているようで、おお、すごいなと。夫婦としてもお客さんに認めていただいている感じで、今後、面白い展開ができていったらとすごく期待しました」

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鮫島は「本当に(千葉が)緊張しているのも伝わりましたし、家でもずっと台本を覚えるのに頑張っていたので、いま楽しかったという言葉を聞いて、ちょっとホッとしております」と語りました。

鮫島は10月に出産予定。この日はお腹の子と‟親子3人”での共演になりました。

「妊娠がわかってからは、たとえば大声を出す役のときは、‟これがママの仕事だよ”って(お腹の子に)言って出て行っていたんですけど、今日は穏やかな役だったので……。もう動くようになって、本番中もどんどん蹴っていたので、たぶんパパが頑張っている声も聞こえていたんじゃないかなと思います」

千葉「東京から大阪に来てよかった」

そんな千葉は、NGKという特別な空間への思い入れが強いと話します。

「特に、私たちもともと東京出身の芸人からすると、マジで敷居が高いので、なかなか立てない場所といいますか。そういう若手のころからの印象がまだ残っているので、ここで自分のイベントをやるということが、終わったいまでもまだ信じられないです」

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そして、かみしめるようにこう続けました。

「もうちょっと早めに来ればよかったなと本当に思いますね。こんなに素敵な場所があったなんて。もっと早く来れば……。でもあの歳になって来たからまたいいんでしょうけども、こっちに来て本当に皆さんにお世話になって。須知(すっちー)さんにはいちばん鍛えてもらったので、本当に感謝しています」

すっちーと千葉は、1997年に芸能活動を開始した同期。2人は『すちの丞一座』や『吉本新喜劇殺人事件〜千日前バカポリス大運動会〜』などの人気シリーズでも、コンビを組んでいます。すっちーは千葉についてこう話します。

「吉本新喜劇には同期がいなくて、先輩か後輩のどっちかになっていたので、お芝居以外のときでも、いろいろと話を聞いていただいたり、すごくフラットに話ができる人で。‟こんなん、おもろいよな”‟あんなん、やりたいよね”みたいなことを自然と形にしてくれるというか。ふだんの新喜劇でも千葉くんがいると、‟安心して任せられるな、ここの役”プラス、‟なんかしてくれそう”という信頼があるので、すごく力強い方が入ってきてくれたなと思って、本当に感謝しています」

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この言葉に「嬉しい……」と漏らした千葉は、最後にこれからの意気込みを語りました。

「この歳になっても前進を感じられる場所が新喜劇なので、しつこいようですが、本当に新喜劇に来てよかった、大阪に来てよかったなと思います。これからも骨を埋める気持ちで、新喜劇の皆さんと一緒に大阪の皆さんを笑かせていきたいなと思っていますので、どうぞ劇場に遊びに来てください!」