吉本新喜劇アキが“座長就任1周年”感謝祭! アイドルのような盛り上がりに「勘違いしてしまうわ」

座長就任1周年を迎えた吉本新喜劇・アキの記念公演が、6月23日(日)に大阪・ブリーゼ・プラザ小ホールで開催されました。『吉本新喜劇アキのいぃよぉ~の感謝祭2024』と題されたイベントは、歌あり、ダンスあり、殺陣あり、さらには幼少時代の貴重な写真まで披露され、ファンにはたまらないプログラムが盛りだくさん。最初から最後まで“アキ一色”のステージに、集まった観客が酔いしれました。

出典: FANY マガジン
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歌とダンスからスタート!

感謝祭は名古屋(6月8日)と東京(6月9日)でも開催され、この日の大阪公演のチケットも完売。トータルで2000人以上の観客を動員しました。大阪公演の客席には、応援タオルやうちわ、ギャグをモチーフにした「いぃよぉ~」Tシャツをおそろいで着用するアツいファンの人たちの姿もあります。

幕開けは、田原俊彦のヒットナンバー『抱きしめてTonight』でド派手にスタート! 客席後方からアキが姿を現すと、「キャー!!」と黄色い歓声が響き渡ります。きらびやかな衣装は、アキがかつて大阪・心斎橋のショーパブ「アラン・ドロン」に出演していたときに着ていたというレアものです。

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アキはくまなく客席を回りながら、握手やハイタッチの大サービス。曲のクライマックスでようやくステージに上がり、切れ味抜群のダンスを披露すると、さらに大きな歓声が沸き起こりました。

歌唱後、まるでアイドルコンサートのような熱気に「勘違いしてまうわ!」とお客さんにツッコんで笑わせるアキ。息つくヒマなく、続いて氷川きよしの定番『きよしのズンドコ節』を披露します。

「きよし~!」と合いの手を入れるところを「いぃよぉ~!」に替えて、会場の空気がひとつに。あまりのキラキラオーラに、MCを務めた新喜劇座員の桜井雅斗は「アイドルやなぁ~!」と圧倒されていました。

「太秦」仕込みの華麗な殺陣も

アキがお色直しする際の幕間VTRは「アキ’sヒストリー」。幼少時代のあどけない表情の写真から、野球少年だったころ、空手に打ち込んでいた学生時代、京都・太秦にある東映京都撮影所でスタントマンとして活躍していたころの貴重なショットなどでファンを楽しませます。

出典: FANY マガジン
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途中で、幼稚園時代の写真に一緒に写っていた親友が会場に来ているというサプライズもあり、アキは「僕の50年以上のファンです!」と大喜び。親友は、アキの小学生時代について「やんちゃやった」「クラスでも目立つ、ムードメーカーだった」と振り返り、お客さんも興味津々です。アキが小学4年生のころに奈良へ引っ越したあとも2人の交流は続いたそうで、思い出話に花を咲かせました。

続いては、氣志團の大ヒット曲『One Night Carnival』! 「この曲では、バックダンサーが登場します」というアキのアナウンスで、客席の期待が高まります。アキは、鮮やかな黄色の学ランに着替えて熱唱。2番にさしかかったところで、バックダンサーとして座員の五十嵐サキがステージに登場しました! 

ところが、五十嵐は踊る素振りさえ見せず、ステージの片隅でパックの牛乳をごくごく飲み、パンをモグモグ。観客は「サキちゃーん!」と声援を送りながら大笑いです。

出典: FANY マガジン
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華々しく賑やかなパフォーマンスだけではないのが、アキの感謝祭らしいところ。芸人の世界に飛び込む前の19~20歳のとき、東映京都撮影所でスタントマンをしていたころに培った殺陣を披露する一幕もありました。

貫禄のある袴姿でステージに姿を現したアキ。客席、そして桜井に、さらには音響スタッフにも丁寧にお辞儀をしたあと、凛とした表情で右へ左へと大きく舞台を使いながら俊敏な刀さばきを見せ、瞬く間に客席を魅了しました。

「一瞬の人生、楽しいことだけでいいやん!」

いよいよイベントもクライマックスへ。アキは、集まってくれたファンに改めて感謝の言葉を送ります。

「人生初の、1人でのファン感謝祭。皆さんに来ていただいて、改めて『もっとがんばろう』と、すごくスイッチが入りました。これをきっかけに気付いたこと、今後どういうことをやろうか、試行錯誤しながら考えていきます。また第2回、3回があればぜひ来てください」

さらに、新喜劇への熱い思いを語りました。

「しっかりと新喜劇の作品をつくっていって、座員みんなでチームになって、新喜劇をしっかり盛り上げて。(今年は吉本新喜劇の)65周年もありますから、全国を回って海外も行きます。もっともっと、いっぱい広めていきたいと思います。皆さん、引き続き、吉本新喜劇をよろしくお願いします」

出典: FANY マガジン
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ラストパフォーマンスとして、アキが感謝の気持ちを込めて歌い上げたのは、川崎鷹也の名曲『君の為のキミノウタ』。アキは「すごく、詩がいいですよね」と言いながら、決意をこう語りました。

「一瞬の人生、楽しいことだけでいいやん。すぐ死ぬよ! っていつも思うんです。僕ももう55歳やから、一瞬一瞬を本当に楽しんでいきたいです」

エンディングでは、五十嵐サキも再びステージに登場。8月30日(金)に福岡で感謝祭の追加公演が行われることが発表されて歓声が上がるなか、ファンと触れ合う貴重なひとときは幕を閉じました。