1980年代にアイドルとして活躍し、現在は現代アーティストに転身して活動するKAORUKOの個展『ANIMISM』が6月27日(木)~7月3日(水)の期間、東京・銀座シックス内のArtglorieux GALLERY OF TOKYOで開催されています。初日に行われた取材会には、KAORUKOとヨネダ2000・愛が登場。KAORUKOが愛をモデルに描いた新作「LOVE」を前に、2人でトークセッションを行いました。
「神社の湧き水」で溶かした絵の具
KAORUKOは、1982年にシングル『虹いろの瞳』で“新井薫子”としてデビュー。松本伊代、小泉今日子、早見優らとともに“花の82年組”として活躍したあと、創作の道に進んだ異色のアーティストです。2007年からはニューヨークを拠点に活動していましたが、新型コロナウイルスのパンデミックを機に日本に帰国。今回の個展は、自身2年ぶり2回目となる東京での開催です。
個展のタイトル『ANIMISM』は「万物に精霊が宿っていると考える思想」のことで、KAORUKOはこの世界観を絵の中でぞんぶんに表現しています。ほとんどすべての作品に精霊として龍が描かれていますが、これらは神社の湧き水で溶かした絵の具で描いたとのこと。KAORUKOは、今回の個展のコンセプトをこう説明しました。
「14年間ニューヨークで生活をしてきて、『すべてのものに精霊が宿る』という日本古来の言い伝えが、本当に素晴らしいと思うようになりました。龍は古くから掛け軸や屏風に描かれてきましたけど、私は現代アートでそれを表現しようと思いました。(龍は)幸せの神でもあるので、皆さんが幸せな気持ちになれるようにと願いながら描かせていただきました」
初対面の愛に「おうちへ持って帰りたい」
続いてヨネダ2000・愛が登場。愛をモデルに描いた作品「LOVE」の除幕を2人で行いました。絵と対面した愛は開口一番、「うわあ!かわいい!」と大喜び。KAORUKOが「ポイントは幸せの神様である龍が、愛さんに巻きついていること」と説明すると、愛は「この絵の中で幸せが完成されている!」とさらに目を輝かせました。
KAORUKOは愛をモデルにした理由についてこう語ります。
「私の家はテレビがないのですが、愛さんのYouTubeをいつも見ていて、動きもお喋りも顔にも本当に癒されています。私にとっては愛さんが“癒しのパワースポット”なので、ぜひ描かせてくださいとお願いしました」
直接会うのはこの日が初めてという2人。KAORUKOが「映像よりもかわいらしくてびっくりしました。おうちに持って帰りたい」と愛に語り掛けると、ほめられた愛も「確かに『見ていて落ち着く』と言われることは多いです」と照れながら笑顔を見せました。
“自分の絵”の購入を本気で検討
報道陣から「この絵が手元にあったらどうするか」と聞かれた愛は、「寝室に置きたい」と即答し、「寝る前に見たら、いい夢が見られそうなので、自分自身を見て安眠を取りたい」と語りました。
この絵が一般に販売される予定だと聞いた愛は、「ほしかったですね……」と、本気で購入を検討し始めます。KAORUKOが「めちゃくちゃ光栄です。お値段がはりますけど大丈夫そうですか?」と語ると、愛は「先ほど値段を見させていただいたんですけれども、大丈夫です!」と力強く回答。愛は「もう間取りのあそこだなというイメージはしています」と、早くも自分の部屋に置く想像を膨らませていました。
個展概要
KAORUKO個展『ANIMISM』
開催期間:6月27日(木)~7月3日(水)
時間:10:30~20:30 ※最終日は18:00まで
場所:Artglorieux GALLERY OF TOKYO
(中央区銀座6-10-1 銀座シックス 5F)