来年4月から6月までの3カ月間、大阪府と大阪市、観光業界がタッグを組んで観光客を呼び込む「大阪デスティネーションキャンペーン」が実施されます。7月9日(火)には、大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪)でこのキャンペーンの「全国宣伝販売促進会議」が開催。モデル・タレントのアンミカやザ・プラン9の浅越ゴエが参加し、大阪の魅力を大いにアピールしました。
吉村府知事「ようこそ大阪へ」
「大阪デスティネーションキャンペーン」は大阪府内の自治体と観光事業者、JRグループ6社や旅行会社が一体となって行う大型観光キャンペーンです。
今回の会議は、国内の旅行会社などを大阪に招待し、大阪の観光素材やキャンペーン期間中の取り組みなどを紹介するもので、会場には大阪の物産品や名産品の展示や試食などができる「体験・観光PRコーナー」が設置されました。
2025年日本国際博覧会協会(万博協会)や大阪観光局をはじめ、大阪府下の自治体がさまざまなブースを出展。大阪・関西万博公式キャラクター“ミャクミャク”のほか、大阪府広報担当副知事“もずやん”も登場して盛り上げます。全体会議でMCを務めるゴエも各ブースを視察し、堺市 堺観光コンベンション協会のブースでは、実際にお茶を点てるお手前体験をしました。
全体会議の開会にあたって、大阪デスティネーションキャンペーン推進協議会の名誉会長を務める吉村洋文大阪府知事がミャクミャクとともに登壇。吉村知事は「ようこそ大阪へお越しくださいました」と会場に感謝すると、キャンペーンと同じく来年4月から大阪・関西万博がスタートすることをアピールしました。
そして、大阪の食やエンターテインメント、世界遺産、人情などの魅力について、「ぜひ多くの全国の方に知っていただきたい」と力を込め、「みなさんと一緒に盛り上げていきたいと思います」と呼びかけました。
大阪の「食」や「アート」をアピール
観光プレゼンテーションが始まるとアンミカとゴエがステージに登場。アンミカは「38歳まで大阪に住んでいて、旦那さんがいなければ大阪に住んでいた」と、さっそく“大阪愛”をアピールします。
今回の観光プレゼンでは、大阪の魅力を4つのテーマで紹介。1つめのテーマは「大阪の食」です。アンミカが大阪の食について「種類が多く、お財布にやさしく、働いている人があたたかい」と話すと、ゴエも「人情にあふれています」とうなずきます。
その後も2人は、お好み焼きや大阪発祥と言われる回転寿司、オムライス、肉吸いやきつねうどん、ねぎ焼きなどをPR。アンミカも、ゴエも、思い入れのある料理やお店についてのトークが止まりません。
大阪のお酒やスイーツも紹介。国産ウイスキー発祥の地である山崎蒸溜所(大阪府島本町)や、堺市や大阪市の歴史ある和菓子や人気のスイーツが紹介されると、アンミカも「すごいですね」と驚きの表情でした。
2つめのプレゼンテーマは「アート&歴史」。大阪市内の美術館について説明のあと、前回の万博のシンボルだった「太陽の塔」の話題に。塔内部が一般公開されていることや、初代「黄金の顔」が展示されていることが伝えられました。
さらに、世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」や堺市の刃物や染色技法なども紹介。また、大阪のシンボルである大阪城の魅力について、大阪城天守閣の宮本裕次館長が解説しました。アンミカは、来春オープン予定の豊臣秀吉時代の大阪城石垣の展示施設について、「見に行くのが楽しみです」と期待を寄せました。
ゴエ「何回も来ていただきたい」
プレゼンの3つめのテーマは「エンタメ&水都」です。ゴエは、能を楽しめる「大槻能楽堂」や、開場40年を迎える「国立文楽劇場」、歌舞伎やOSK日本歌劇団の公演が行われる「松竹座」などを紹介。
さらに常設寄席である「天満天神繁昌亭」や、笑いの殿堂「なんばグランド花月(NGK)」が紹介されるとアンミカは「劇場に行ってみると、テレビとは違う空気感がある。みんなと一緒に笑うのは気持ちいい」と笑顔を見せました。
「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の話題が出ると、アンミカは「大好きです」とニッコリ。ゴエも「呪術廻戦、マリオ、ジュラシックパーク、ジョーズも楽しい、おもしろい」と反応します。
また、水の都と呼ばれた大阪の魅力を体感できる、さまざまなクルーズもプレゼン。ライトアップされた川の写真が映し出されると、アンミカは「ぜひ乗っていただきたいです」と呼びかけました。
最後のテーマは「大阪・関西万博」。大阪府と大阪市は大学や企業と共同で『REBORN(「人」は生まれ変われる、新たな一歩を踏み出す)』をテーマにしたパビリオンを出展予定です。アンミカは「地球を守るための最先端の何かに出会えるはずなので、後世にワクワクを伝えられるようなそんな万博になってほしい」と期待を込めました。
エンディングでアンミカは、改めて大阪の魅力について熱くアピールします。
「百聞は一見にしかず。大阪は来ていただいたら後悔させへんくらい、人はあったかいし、食事もおいしい。人との出会いの化学反応が生まれる街です」
ゴエも「1泊、2泊では無理。あれもこれも食べたかってなるので、何回も来ていただきたい」と呼びかけました。