もう10月も終わろうとしてるのに、めっちゃ暑くない!? あ! これが『地球沸騰化』ってやつか! ようやく頭と体で理解できたわ!
と、僕がミラクル9で間違えた問題の答えからはじめてみました。ガクテンソク奥田のGossip Timesです。
いやしかし本当に暑いですね。先日、家で1人モツ鍋をしました。もうええ歳ですから、〆を食べずに、出汁だけ残して次の日に食べようとお鍋をコンロに置いて寝たら、次の日腐ってました。秋のエピソードじゃないですよね。あと、独身エピソードすぎますよね。
僕の家ではこの程度の事件で済んでいますが、世界ではもっと大きな事件が、この暑さによって起こっているようです。
『アマゾンの一部地域が孤立状態、水位低下で河川交通使えず』
アマゾンで暮らすフランシスコ・マテウス・ダシルバさん(67)は、この地域で過去最悪の干ばつにより河川交通が機能不全となる中、食料と水を求めて砂州と乾いた川床を1時間歩いたという。
シルバさんはロイターに「川を移動することに慣れているので、これは大変厳しい。川はわれわれの道路で、水がなければ外出もできない。事実上孤立状態だ」と述べた。
[マナウス(ブラジル) 10月2日 ロイター]
これは盲点でした。河川の増水で集落が孤立するというイメージはありましたが、干ばつによっても孤立することがあるんですね。確かに、日本でも昔は川や堀を使って物を運んでいましたから、川も立派なインフラだということを失念してました。
『韓国政府、備蓄白菜2.4万トン放出へ キムチ作りの最盛期控え』
韓国政府は23日、今年の異常な猛暑が白菜の収穫に影響を及ぼしたとして、最盛期を迎えるキムチ作りを支援するために国家備蓄から2万4000トンを供給すると発表した。
韓国の定番料理であるキムチは白菜が最も人気の高い材料。政府は毎年、11月の生産ピーク期に向けて、白菜、大根、唐辛子粉など主要材料の価格安定策を発表している。
ただ農業省によると、今年は異常な高温により白菜と大根の供給が滞ると懸念されており、政府は契約栽培の白菜の市場出荷量を前年比10%増やした。
同省の担当者は記者団に、政府は備蓄技術の向上と白菜備蓄施設の拡大を計画しているほか、さらなる供給途絶に備えて常時1000トンの緊急備蓄も行っていると述べた。
[ソウル(韓国) 10月23日 ロイター]
日本には備蓄米や、備蓄小麦などがありますが、国が備蓄する食材にも、しっかりお国柄って出るんですね。ちなみに複数の研究によると、気候変動による気温上昇で白菜の生育が脅かされており、韓国では将来白菜の栽培ができなくなる可能性もあるということです。
『ジンバブエ、ゾウ200頭を食肉に 干ばつで食料不足が深刻化』
アフリカ南部ジンバブエの野生動物当局は9月17日、過去40年間で最悪の干ばつを受けて深刻な飢餓に直面していることから、ゾウ約200頭を食料として配布すると発表した。
アフリカ南部ではエルニーニョ現象による干ばつで食糧不足となっており、地域全体で6800万人に影響が出ている。
ジンバブエ公園野生生物局は、国内には8万4000頭以上のゾウが生息しているが、適正な数は5万5000頭だとし、処分される200頭は大きな数ではないと述べた。
[ハラレ(ジンバブエ) 9月17日 ロイター]
白菜の次はゾウです。お国柄が出まくってますね。原始時代はマンモスを狩って食べていたイメージはありますが、アフリカの地域によっては、そもそも野生動物を食べる風習が今もあるようで、シマウマやカバを食べるところもあるそうです。
今回はお国柄が出ているニュースだけを3つほどピックアップしてみましたが、地球全体のニュースを見れば、どうやら太平洋の水位は上がっているようで、氷河は溶けていってるようです。
「ってことは、地球沸騰化対策をしっかりしていかなければならない! よし! SDGsだ!」
というお話になってくるのが最近のスタンダードだと思うのですが、こちらはゴシップを扱うコラムなわけですから、ストレートすぎても楽しくないわけです。
確かに、地球温暖化は進んでいるようです。それに対する世界の対策の代表格といえば、CO2の削減、いわゆる『脱炭素』というやつです。
データを見ると、地球の大気中の現在のCO2濃度は、産業革命前の1850年頃に比べて約5割増えています。一方、地球の平均気温は産業革命前に比べて0.8℃上昇しました。ですから、気温が上昇し地球が温暖化していることは事実なのですが、この気温上昇がどの程度CO2の増加によるものかはよく分かっていませんし、今のCO2を5割減らしたとしても、平均気温は1℃も下がらないということになります。
日本を見てみると、気温上昇は過去100年当たりで0.7℃。これは気象庁が発表している公式の数字です。
最近、猛暑になるたびに「地球温暖化のせいだ」と言われますが、日本の気温上昇が100年で0.7℃ですから、直近の30年間では0.2℃程度上昇したことになります。しかし、0.2℃といえば体感できるような温度差ではありません。2018年に気象庁は「熊谷(埼玉県)で最高気温が国内の統計開始以来最高となる41.1℃になった」と発表しましたが、地球温暖化がなければ熊谷は40.9℃だったことになります。
「え? 熊谷全然暑いじゃん。。」
そうなんです。地球温暖化とCO2の増加の因果関係は、実はよくわかっていないというのが現状なのです。
あ! だからといって、何の対策もしなくていいって話では全然ありませんよ!
たしかに地球の資源は限られていますから、みんなで大事に使っていくべきですし、SDGsには環境問題以外にもたくさんゴールが設定されているので、それらの達成は、世界全体で目指すべき物だと思います。
少しゴシッパー的な目線を持てば、世の中のニュースも立体的に見えたりするよ?ってお話しです。
※あくまでも本連載は個人の見解です。