長野県住みます芸人こてつがラジオ番組で民放連「最優秀賞」受賞! 産婦人科医の父親が登場「赤裸々な性の相談に笑いを交えつつ真面目に答えてます」

長野県住みます芸人の「こてつ」(北村智、河合武俊)​​がパーソナリティを務めるラジオ番組『こてつのびんびんサタデー』(SBC信越放送)。その拡大版「こてつのびんびんサタデー ~Dr.北村 性の課外授業~​​」が、2024年度の日本民間放送連盟賞で「最優秀賞」(ラジオ番組エンターテインメント部門)を受賞​​し、10月12日(土)には特番の放送も決定しました。そこで今回、受賞を記念して、こてつの2人にスペシャルインタビューを実施。受賞の喜びを語ってもらいました。

左からこてつ・北村智、父親の産婦人科医・北村邦夫氏、こてつ・河合武俊 出典: FANY マガジン
左からこてつ・北村智、父親の産婦人科医・北村邦夫氏、こてつ・河合武俊 出典: FANY マガジン

出演した産婦人科医はこてつ・北村の父親!

この番組は、北村の父親で産婦人科医の北村邦夫氏をゲストに招き、「性」について真剣トークしたもので2023年8月19日(土)に放送されました。子育てに奮闘中のタレント・小林知美が母親として質問をぶつけたり、リスナーの悩みを聞いたりと、性教育をエンターテインメントにすることで、多くのリスナーの心を掴みました。

――日本民間放送連盟「2024年度 ラジオ番組 エンターテインメント部門 最優秀賞」受賞(審査対象は2023年6月~2024年5月に放送された番組)、おめでとうございます。いまの気持ちを聞かせてください。

北村 「最優秀賞を獲った」とわかったときは、本当に実感がなくて「何が起きたんだろう」という感じでした。信越放送に「それはどれぐらいすごいことなの?」と確認すると「とんでもないことです。優秀賞に入るのも難しいのに、最優秀賞に選んでいただいたのは、会社的にもすごいことです」と言われて……。ようやくジワジワと実感している最中ですね。

河合 最優秀賞を獲ったんですけど、特に受賞したからといっていやらしい話、ギャラが上がるとかはまったくないんで(笑)、いまだに実感がわかないんですよね。

――改めて、今回受賞した回はどんな企画だったのでしょうか?

北村 私の父親が産婦人科医で医師をやっているんですけど、「Dr.北村 性の課外授業」と題して、リスナーの赤裸々な性の相談に乗ったり、仕事も子育てもやっているお母さんタレントの方の相談を受けたりしました。親父もバラエティ番組に出たことがあるので、笑いを交えつつ、かつ真面目に答えています。

出典: FANY マガジン
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スポンサーから「ちょっと真面目にやってみない?」と言われて…

――『こてつのびんびんサタデー』は信越放送で毎週レギュラー放送中です。ふだんはどんな番組なんですか?

北村 通常回は本当にバカな下ネタの話しかしていませんね。

河合 そうなんですよね〜(笑)。

北村 夜のお店の女の子をゲストに呼んで話したりとか、恋の話を聞いたりね。

――そうしたコンセプトの番組で、なぜ今回の企画が立ち上がったのでしょうか?

北村 毎年夏と冬に特番をやるんですけど、いつもゲストに呼んでいたのが、女性の官能小説家の方や、色気のあるお姉さんたちだったんですよ。ある日、スポンサーさんと飲みに行ったときに「ちょっと真面目にやってみない?」という話が出たので「ちょうどいい」と。「僕の父親が産婦人科医で性教育のこともやっているので、ぜひ1回呼んでみませんか」と持ちかけ、今回の企画がスタートしました。

――その企画がこうした大きな賞につながったんですね。

河合 ひとえに北村先生のおかげですね。

北村 それは言っちゃダメだ!

出典: FANY マガジン
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性について楽しく学べるラジオ番組

――(笑)。「性の課外授業」を受けてみて、いかがでしたか?

北村 性教育というと、性器と性器が触れ合うこと……といったイメージがあると思うのですが、親父曰く、性教育はそういうことだけではなく、「ふだん生活しているなかでの人と人との接し方、おじいちゃん、おばあちゃんとの接し方、​​お父さん、お母さんがどう生活しているのかなどを『見て学ぶこと』すべてが性教育につながる」という話をしていて、いい話だなと思いました。「性教育=下ネタ」ではなく、もっと大きく捉えてほしいので、このラジオがそのきっかけになればいいなと思います。

河合 いまだに性教育となると、恥ずかしい気持ちになる人もいるかもしれませんが、そういうのを取っ払ってお話ができたし、フランクに学べる性教育だなと思いました。「あ!」と思う知識もありましたし、教育というよりも楽しく学べるラジオ番組だったと思います。

――特に印象的だったお話を教えてください。

北村 自分の体を自分でちゃんとわかっているのか、という話のなかで、マスターベーションの話があったんですけど、そこで親父が「自分の体の探検に出てみよう」と言ったんです。女性も男性も「マスターベーションをしてはいけない」ということなんてないし、自分の体を触ることは自由だからという話は好きでしたね。

河合 「持ち物よりも持ち主」という言葉が印象的でしたね。使いようだったり、気持ちだったり、心の問題だったり、どうとでも捉えられるし、深い言葉だなと思いました。

出典: FANY マガジン
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自然と“性”の話ができる環境だった北村家

――北村さんは、北村先生が親ということもあって、幼いころから性教育を学べる環境だったのでしょうか。

北村 ラジオのなかで一般家庭の性教育と北村家の性教育の違いも話してはいるんですけど、ウチは自然にそういう話ができていましたね。

――幼いごろから性教育が学べる環境というのは、改めて大事だと思いますか?

北村 そうですね。ラジオのなかで親父が「親は何年生きていると思っているんだ。もっと余裕を持って子どもと接してほしい」と言っていましたが、まさに気負わずに性教育の話をしてほしいなと思いますね。

河合 僕は親から性教育をほとんど受けなかったので、親と気軽に性について話せるのはうらやましいなと思いましたね。話しづらいこと、相談しづらいこと、わからないこともあるじゃないですか。そうしたことがフランクに話せたら、たとえば恋の相談もしやすかったのかな、と思います。

出典: FANY マガジン
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――番組の特番が放送されることが決定しました。radiko Podcastで配信中(2025年3月31日まで)の最優秀賞受賞回も含めて、聴きどころやメッセージをお願いします。

北村 学生さんから子育て中のお父さん、お母さんまで、幅広い世代の方に聴いてほしいなと思います。いろんな悩みがある方がいると思うんですけど、クリニックに相談に行けば、問題を解決する方法が見つかるかもしれません。その一部が番組で聴けますし、これをきっかけに相談に行って、性の悩みを抱え込まないようにしていただきたいですね。

河合 家族で聴いていただきたいです。あと、ふだんのラジオはどんなことをやっているのか興味を持ってもらえると嬉しいです。


『こてつのびんびんサタデー』番組公式ページはこちらから。
「こてつのびんびんサタデー ~Dr.北村 性の課外授業~​​」radikoのPodcastページはこちらから(2025年3月31日まで)。