お笑いコンビの見取り図(盛山晋太郎、リリー)が、和歌山県林業の魅力を広く知ってもらうためのPR動画に出演し、“林業対決”を繰り広げて林業のおもしろさをアピールしました。10月17日(木)に吉本興業大阪本社で開かれた完成報告会見では、見取り図の2人がPR動画でも着用した林業の作業着を着て登場! さっそく完成したばかりのPR動画「ワイルド見取り図(WILD MITORIZU)」を鑑賞したほか、その場で“丸太切り対決”に挑みました。
「いま見ると、けっこうワイルドですね」
今回のPR動画は、今年1月15日に和歌山県と吉本興業ホールディングスが包括連携協定を締結したことがきっかけ。林業が盛んなことで有名な和歌山県ですが、過疎化や高齢化によって、地元で林業にたずさわる人が年々不足しているのが現状だといいます。そこで都市部の住民にも広く和歌山の林業の楽しさを知ってもらうべく、“ワイルドさ”が魅力の見取り図に白羽の矢が立ちました。
撮影は今夏、和歌山県上富田町の山林で行われました。その内容は、見取り図の2人が南紀森林組合の千井芳孝さんからレクチャーを受けながら、実際に丸太をチェーンソーで切ったり、重機を使って運んだり、林業にまつわるさまざまな作業で対決するというもの。
この日の会見は、動画にも登場した、見取り図の同期で和歌山県住みます芸人のわんだーらんどが司会を務めました。
動画鑑賞後、盛山が「見たことがあるクレーンもあって、ふつうにテンションが上がりました」と語ると、リリーも「そのときは夢中でやっていたんですけど、いま見てみると直接、丸太をつかんで運んだり、けっこうワイルドですね」と撮影時を楽しそうに振り返ります。会見に出席した和歌山県林業振興課の片畑万季さんも「楽しそうに作業されていました」と笑顔で語りました。
また、リモートで会見に出席した千井さんも「(撮影は)めちゃめちゃおもしろかったです」とにっこり。特にうれしかったのは「盛山さんにツッコまれたこと。有名な芸人さんにツッコまれるのは、最高の褒め言葉みたいなものです」とのことで、笑いが絶えない撮影現場だった様子です。
紀州ひのきの丸太切り対決は…!?
PR動画で林業対決を繰り広げた盛山とリリーですが、なんと会見でも“番外編”として丸太切り対決することに!
切るのは樹齢30年の紀州ひのきの丸太。紀州ひのきはゆっくりと成長するため緻密で固く、粘り強いのが特徴です。その丸太をノコギリで切り、どちらが“コースター”に適しているか競うというもので、片畑さんから丸太切りのコツを伝授してもらったあと、いよいよ勝負です。
先行のリリーはノコギリでできるだけ薄く切り始めます。「硬ぇ! けっこう力がいるなぁ」と驚きながらも順調にノコギリを引くと、その出来栄えに「いいんちゃう?」と満足の表情。
後攻の盛山は、やや太めにノコギリで切り目を入れます。「よいっ! よいっ!」と勢いを付けながらノコギリを引きますが、半分ほどで体力の限界がきたのか、「このやろ!」「くそー!」「くやしい!」と絶叫。汗だくになりながらも、なんとか切り落としました。
それぞれ切り落としたひのきの輪切りにペットボトルを乗せ、どちらがコースターに向いているかを判定します。ジャッジを委ねられた片畑さんは、「ほぼ水平に切れているので」という理由でリリーに軍配を上げました。
「いま21歳なら林業TikTokerになってた」
見取り図の起用理由について、片畑さんは“ワイルドさ”に加えて、こう語ります。
「盛山さんのお母さまが和歌山県ご出身ということで、和歌山に縁があるということと、人気のあるタレントさんと、林業のPR動画を作れば魅力が発信できるかなということで起用させていただきました」
また2人の撮影を振り返りながら、「夏場の撮影で、この作業着だと暑くて大変だったと思うんですが、本当に楽しそうに作業してくださって、うれしかったです」と笑顔の片畑さんに、盛山は「本当に楽しかったです。正直、ギャラいらないです」と応えていました。
実際、見取り図の2人にとっても今回の撮影は貴重な体験になったようで、盛山はこう語りました。
「たとえば、住宅の柱や紙など身近なものに木が使われているのを知って、『この山から始まっているのか』と思うと、感慨深いものがありました。1本ずつ木を切り倒して山の下まで運んで……って、身のまわりに使われている木は、とんでもない労力を使っているんだなと実感できてよかったです」
撮影では「木が倒れていくとき、地響きがするくらいの振動を感じてテンションが上がった」そうで、「(重機を使って)積んだ木を挟んで、UFOキャッチャーみたいに上下や回転の操作もできて、これがめちゃくちゃ楽しかったです」と振り返りました。
一方のリリーも「この木1本が30年前に植えられたものなんだなとか考えると、木をもっと大事にしようと思いましたね」と思いを馳せながら、「僕がいま21歳やったら、林業を始めて“林業TikToker”になってますね。見栄えがすごいので、TikTokとかSNSを使ってそういう試みがあっていいのかな」と若い世代に向けてPRしました。
完成した動画はYouTubeの和歌山県公式チャンネルと吉本興業チャンネルで公開中です。
和歌山県公式チャンネルはこちらから。
吉本興業チャンネルはこちらから。