お笑いコンビ・野性爆弾のくっきー!がその奇才ぶりを遺憾なく発揮した新作絵本『口だけ紳士と6つの太陽』(ヨシモトブックス)の発売を前に、絵本の原画展&ポップアップショップが11月20日(金)から渋谷PARCO 5階のイベントショップ「PARCO de YOSHIMOTO」で始まりました。前日の記念トークイベントで語られた、絵本の斬新なアイデアとは!?
新作は「大人が楽しめる絵本」
絵本は、ミュージシャン・クリエイター・アーティストなどお笑い芸人の枠にとどまらず多方面で活躍するくっきー!による5年ぶりの新作で、11月25日(水)に発売されます。
「大人が楽しめる絵本」と銘打たれたその内容は、くっきー!の描きおろしの絵に、ロリータ界のカリスマで日本ロリータ協会会長のモデル・青木美沙子の実写をはめ込んだ新感覚なもの。さらに、QRコードからくっきー!本人による絵本の読み聞かせ音声がダウンロードできるなど、アイデアが詰まった個性豊かな1冊となっています。
「読み聞かせ」は子育ての手助け
「本を作りませんか?」という出版のオファーに、「やりたい、やりたい」と即答して実現したというこの絵本。トークショーではMCのタケトが、キングコング・西野亮廣が手掛けた絵本『えんとつ町のプペル』を引き合いに、こう投げかけます。
「西野とかは構想5年とか言ってるじゃないですか? くっきー!さんも?」
するとくっきー!は、「いやいや、先々月……先々々月くらいに言われて。クリスマスのタイミングに合わせて出したいということだったんで、アイデアをひねりちぎりました」と“裏事情”を明かし、こう続けました。
「昨今、嫌な時代じゃないですか。お姉ちゃんと関係を持ったら頭を下げないかん時代のなか、ほんまにちゃんと頭下げてるの?っていう“世ただし本”ですね」
さらに、絵本の読み聞かせ音声については、こんな思いが。
「お母さんは日々忙しいけど、子どもも寝かしつけなあかん。やから、本を読まんでも寝かしつけられたら、と思いまして……」
BGMの作詞作曲、歌もくっきー!自身が手掛けるこだわりようです。
映画『ロジャー・ラビット』の逆パターン
アクリル絵具で描かれた絵は、ロリータ姿の青木の写真と“奇妙なバランス”で融合。
「会長(青木)とミックスできるように描きました。やから計算された、いわば算数。バーチャルな世界ですよね」と言いながら、「新しい取り組みやと思いつつ、映画の『ロジャー・ラビット』(1988年の米映画)とかあったな。アメリカが先にやってるね」と残念そうに呟きます。
それでもタケトが、「その映画はアニメの中に実写があるっていう逆パターンですよね? なので、新しい取り組みでいいのでは?」とフォローすると、くっきー!は満面の笑み。「青木さん抜きの絵もありますし、実際に(原画を)見れば楽しいと思います」と、今回の原画展の見どころをアピールしました。
浜崎あゆみとは「どういう関係?」
会場には、歌手・浜崎あゆみから贈られたお祝いの花も。タケトに「どういう関係ですか?」と尋ねられたくっきー!は、なんでもないことのように、こう語るのでした。
「説明するのもあれやけど、連れなんかなぁ。(音楽フェスの)a-nationでライブするさけぇ、あたしんとこのオープニングVTR作ってもらえへん?って……まぁ、マネージャーを介してですけど」
原画展では、くっきー!自身がアクリル絵の具で描いた20点などを展示。ショップでは、キャップやクッション、Tシャツなどのグッズも多数販売されています。
イベント概要
『くっきー!絵本原画展~口だけ紳士と6つの太陽』
日程:11月20日(金)~12月8日(火)
場所:PARCO de YOSHIMOTO(渋谷パルコ・5F)
公式サイトはこちらから。
書籍概要
『口だけ紳士と6つの太陽』
発売日:11月25日(水)
定価:2,000円+税
発行:ヨシモトブックス
発売:ワニブックス