来春、放送をスタートさせる吉本興業のBS放送局「BSよしもと」の番組内容などが、 12月7日（火）に東京・機械振興会館で開かれた一般社団法人「放送サービス高度化推進協会（A-PAB）」の会見で発表されました。BSよしもとの放送スタートは2022年3月21日（月）。チャンネルのコンセプトは「地方創生」で、2つの目玉番組の概要が明らかにされました。
BSよしもとは3月21日放送スタート！
この日の会見では、NHKとBS民放5社による年末共同キャンペーン『新4K8K（BS）衛星放送で見ようよ！年末リレー1週間 12/25~12/31』が発表。この局をまたいだビックプロジェクトのナビゲーターを務めるのは、落語家の春風亭昇太です。
会見に登場した昇太が、今回のキャンペーンと4K・8K放送の魅力についてアピールしたあとは、注目の、今年度中に新たに開局する3つのBS放送局によるプレゼンテーションが始まります。BSよしもと、BS松竹東急、ジャパネットブロードキャスティングの3社が、それぞれ自局の見どころを紹介しました。
来年3月21日に開局予定のBSよしもとからは、松本幹景・編成制作局長が登壇。吉本が2011年から展開している「あなたの街に住みますプロジェクト」では、全国47都道府県を拠点に活動する吉本芸人とエリア社員が、全国の自治体や企業などとタッグを組みながら、笑いの力で地域の活性化を目指しています。新放送局では、地域に根差したこうした活動を、番組作りに活かしていくとのこと。
地方創生「生バラエティ番組」を放送
松本局長は、BSよしもとが目指す方向性についてこう語りました。
「地方創生をコンセプトに、地元や各自治体の皆さま、そして住みます芸人・社員が一丸となって、番組を企画していきます。地域の魅力や出来事・ニュースなどの紹介はもちろん、新しいアイデアや課題解決のヒントなども見出していければと思います。番組はもはや放送するだけではありません。新たなビジネスや雇用を生むべく、1番組1起業を目指し、取り組んでまいります」
さらに、2つの目玉番組についても発表されました。ひとつは「地方創生」をテーマにした生バラエティ番組（月曜から金曜までの平日の帯番組）。午前中は若手から中堅の芸人がDJを務めるラジオ風番組を放送し、午後は、北海道から沖縄まで曜日ごとにエリアを分けて、スタジオと各エリアを中継で結びながら地元の魅力を紹介していくとのこと。夜は、各分野のコメンテーターを招いて、身近で起きているローカルニュースを深掘りする予定です。
そして、もうひとつの目玉番組が週末の名作アーカイブ番組。吉本芸人が出演するバラエティ番組や昭和の新喜劇など吉本が保有するアーカイブのなかから名作番組を放送していくとのことでした。
一方、BS松竹東急は、中村敦史・執行役員編成局長が登壇。「伝統から革新まですべて見せる映画」「誰もが楽しめて親しみやすい歌舞伎や劇場文化」「多彩な作り手とコラボレーションする挑戦的なオリジナルドラマ」という3つのコンセプトに触れつつ、バラエティやスポーツなど、さまざまな番組を制作していくと明かしました。
ジャパネットブロードキャスティングは田知花隆司・執行役員が登壇し、“通販”の魅力を生かした旅番組制作を発表。日本全国を巡って、その土地ならではの魅力を発信するほか、番組で紹介した商品はその場で購入できる仕組み作りも計画していると発表しました。
