長い地下芸人時代を経て、芸歴35年となる今年、初めて『R-1グランプリ』決勝の舞台に立ったピン芸人・チャンス大城。そんな彼が、4月18日(金)に2冊目となる著書『チャンス大城の霊怖 人怖(れいこわ・ひとこわ)』(ヨシモトブックス)を発売しました! ユニークなタイトルの本ですが、いったいどんな内容なのか、気になる人も多いのでは? そこで発売前日に開かれた取材会で、大城本人に本の見どころや自身の“怖いもの”、そして今後の展望などを聞きました。(今回の撮影は、全身赤づくめがトレードマークのピン芸人・バチョフが担当しました!)

「最近はオーラも見えるようになってきた」
この本は、チャンス大城の心霊・不思議体験などの「霊怖」と、学生時代や西成時代に体験した「人間って怖いな」という「人怖」エピソードを1冊にまとめたもの。
恐怖体験なのに、なぜか最終的には笑ってしまうというエピソードが満載ですが、この取材会でも、独特の語り口による大城のトークに取材陣もなぜか爆笑の連続。「コワ面白い」という新たなジャンルが確立されました。
この本の趣旨について、大城はこう語ります。
「心霊だけでなく、尼崎出身なので、ヤンキーの話をはじめとして、怖かった話がいろいろあるんです。それで“本当に怖いのは人”っていう部分も合体させたら面白いかなと思い、“霊怖人怖”というスタイルの本になりました」

心霊現象に関しては、「子どものころはリアルに見えていましたが、最近は落ち込んでいるときにシュッと見えたりする。あと、スピリチュアルというか、オーラが見えるようになってきたんです。アンミカさんのオーラは高貴な紫色でした(笑)」とのこと。
また本の中にも登場する、高校時代の同級生の家で会った“悪魔”については「こんな顔してました」とモノマネをする一幕も。怖い話のはずが、なぜか笑いを取っていました。
いちばん怖いものはR-1決勝!?
さらに、最近の怖かったものについて聞かれた大城からは、意外な答えが返ってきました。
「ジェットコースターがいちばん怖いと思っていたんですが、今年、『R-1グランプリ』の決勝に出て、その後にジェットコースター乗ったら、R-1の決勝のほうが怖かった。緊張を超越して、この世の終わりかよというくらいに怖かった。暴走族のバイクの後ろに乗せられたときよりも断然怖かったですね」
そのままR-1の感想をしみじみと語りながら、「結局、自分が大切にしているものが、いちばん怖いのかもしれない」との“名言”も飛び出しました。

この先、怪談を自身の武器にしていくのかと問われると、「いや、幽霊系はうまく操れないので売りにしていくわけではない。次にもし3冊目の本を出すとしても違うジャンルになるのでは」と話します。
そう考えるのはちゃんと理由があるようで、「以前、ありがとうのぁみちゃん(怪談家と名乗っている)と共演したんですが、彼は、10分前に起きた心霊現象を『これ、10分前の話なんですけど……』とすぐに番組で話していたんです。これには驚いた。僕にはあんな話術はないので」と謙虚に語っていました。

最後に本書の発売を記念して、5月11日(日)に大阪・TSUTAYA EBISUBASHIで、5月18日(日)に東京・芳林堂書店高田馬場店で開催される出版記念イベントについて、「本に載っていない話ができたらいいなと思っています。たとえば、おしりにドアノブが挟まったおじさんの話とか」と抱負を語る大城。
「それは心霊現象ですか?」と聞かれると、「いえ、人怖のほうです(笑)」と笑わせつつ、取材会は終了となりました。
書籍概要
『チャンス大城の霊怖 人怖』
著者:チャンス大城
定価:1,650円(税込)
発売日:2025年4月18日(金)
造本:四六判ソフトカバー/208ページ
発行:ヨシモトブックス 発売:ワニブックス
Amazonはこちらから。
イベント概要
【大阪】
日程:5月11日(日)13:00
場所:TSUTAYA EBISUBASHI イベントフロア
詳細はこちらから。
【東京】
日程:5月18日(日)18:00
場所:芳林堂書店高田馬場店
詳細はこちらから。