笑い飯「まだ獲れる賞がある！」 “20＋1周年”全国ツアーが豪華ゲストで千秋楽!

今年7月から全国で開催されていた笑い飯（西田幸治、哲夫）の“結成20＋1周年”を記念した単独公演『笑い飯の漫才天国』が、12月12日（日）に大阪・なんばグランド花月（NGK）で千秋楽を迎えました。各公演では新ネタ披露に加えて、さまざまなゲストを迎えるなど、笑い飯の新たな一面を見ることができた今回のツアー。千秋楽にも豪華ゲストが登場し、大いに盛り上がりました。

パワーアップした「伝説のネタ」

舞台に2人が登場すると、会場は大きな拍手に包まれます。漫才がスタートすると、1本目から“らしさ”たっぷりのネタを展開、会場は最初から大きな笑いに包まれました。続いての2本目、3本目もテンポ抜群の掛け合いで会場を魅了。畳み掛けるしゃべくりで、ひとつのテーマをどんどんと広げていく漫才は圧巻です。

続けてゲストコーナー。千秋楽には、博多華丸・大吉と中川家（剛、礼二）が駆けつけました。ゲスト2組を「大先輩」と紹介した笑い飯の2人は、華丸・大吉の「周年ライブ」に出させてもらったとことを振り返り、中川家についても「ずっとお世話になっている、よく飲みにも連れて行ってもらっている」（西田）と改めて感謝します。飲みの席で礼二がエアギターをするときには、西田がマイクスタンド役、哲夫は革のないタンバリンを叩く役をやらされるという、レアなエピソードも明かされました。

その後、華丸・大吉と中川家が漫才を披露し、会場が盛り上がったところで笑い飯が再び登場。開始早々に「ひよこ」というワードが出ただけで、会場からは笑い飯の代表作ともいえる「あのネタ」を期待する笑いが……。実際にスタートしたネタは、これまで以上にパワーアップしていて、客席はこの日いちばんともいえる笑いで包まれました。

ゲストと一緒に体を張ったゲームも

ゲストも含めた6人でゲームコーナーも。ゲームの成功回数に応じて、観客にイベント特製ステッカーがプレゼントされることが伝えられると、会場から拍手が起こります。

1つめのゲームは「選べるひらひらキャッチチャレンジ！」。高所からティッシュを落として箸で掴むおなじみのゲームですが、今回は落とすものが紙吹雪や風船など、掴むものがマジックハンドやトングなどの中から選べるところがポイント。全員成功かと思われましたが、運動神経のよくないあの2人がしっかりと失敗。会場は笑いに包まれました。

2つめのゲームは、トランポリンを使ってドラを鳴らす「ドラ鳴らしチャレンジ！」。思った以上に高いドラの位置を見て困惑するメンバーに「先輩方、本当に無理のないように」とMCの哲夫がお願いするひと幕も。準備運動の時点で全員が成功しなさそうということで、ドラの位置を徐々に下げていき、ゲームがスタート。肩が上がるか心配するメンバーもいるなか4人まで見事に成功しますが、最後の1人がまさかの失敗。しかし、会場はしっかりと盛り上がりました。

NGKの「看板」を目指す！？

公演を終えて、感想を聞かれた哲夫は「全国12カ所すべて、たくさん（お客さんに）来ていただいたのが感謝感謝感謝です」とコメント。さらに「ゲストも忙しい方ばかりに来ていただいて感謝です。スタッフさんもたくさん動いていただいて感謝。いろんなところに感謝できる年齢になりました。感謝ばっかりする年齢になりました」と笑顔を見せました。

西田もツアーを無事に開催、終了できたことにホッとした様子。新型コロナに振り回された1年を振り返り、「本来は去年20周年だったものの、今年、生で漫才を見てもらったのが何より幸せですね」と、こちらも笑顔でした。

今後の目標、やってみたいことについて、西田は「漫才師としては30年、40年と続けて、漫才でいろいろなところを回れたら」と話します。さらに「最後がNGKでしたけど、ゆくゆくはNGKの看板的な芸人になれれば」と抱負を語りました。

これに反応して哲夫も「看板でいうとNGKの入り口に師匠、先輩の名前が張り出されているけど、僕らはまだ……」と話しながら、「そこに名前が乗ったらカッコイイなという目標がある」と告白。さらに、「これまでいろんな賞を獲ってきたけど、まだ獲れる賞がある。それを（獲りたい）と思うけど譲り合いとかも考えると……」と複雑な心境ものぞかせました。