ラニーノーズ、上京後初の単独ライブは「ネタの幅を見せたい」! 大阪を出て「イチからやり直してる感じが楽しい」

4月に上京したラニーノーズ(洲崎貴郁、山田健人)が、8月1日(金)に東京・渋谷よしもと漫才劇場で単独ライブ『We are Runny Nose!!!!』を開催します。今回は、2人にとって上京後初めての単独ライブ。「初めましての人がほとんどだと思う」という“あいさつ代わり”のライブに向けて、意気込みや上京後の変化を聞きました。(撮影は、芸人カメラマン・とものかつみが担当しました!)

出典: FANY マガジン
撮影:とものかつみ

「音曲漫才」の盛り上がりを見せたい

――これまで、2019年に『歌ネタ王決定戦』優勝、今年は『第10回上方漫才協会大賞劇場賞』受賞など実績を積んできましたが、意外にも上京後、初の単独ライブですね。

洲崎 上京してすぐにやればよかったものの、8月というタイミングになってしまいました。大阪と違って、僕らのことを知らない方が多いと思うので、ラニーノーズってこんなヤツらなんやってわかってもらえるように、ネタの幅を見せたいですね。

山田 僕たちはギターを使って歌やリズムを交える漫才「音曲漫才」をやってるんですけど、ほかにコントもやってます。昨年から海外での活動も意識していて、『アメリカズ・ゴット・タレント』にも出演したので、今回の単独では海外を意識したネタもやりたいなと。ゆくゆくは音楽と漫才と英語を合わせた新たなジャンル“イングリッシュ音曲漫才”を広めていけたらいいなと思ってますね。

洲崎 初耳でびっくりしてます。……イングリッシュ音曲漫才? なるほど、楽しみです!

山田 もちろん、賞レースを見据えたネタもやるつもりです。賞レースはなかなか味わえない刺激的なものですし、やっぱり好きなので。

出典: FANY マガジン
撮影:とものかつみ

――腰を据えて関東の劇場に出演するようになりましたが、ネタについて、大阪との違いを感じることはありますか?

洲崎 大阪のお客さんもめちゃくちゃ楽しんでくれているんですけど、東京はより楽しむぞっていう思いが伝わる気がします。ネタでは、大阪やったらウケてたのに「あれ? ここ反応ないんや」とか(笑いの違いが)面白かったりもしますね。

山田 ルミネ the よしもとに出ると、次の出番の兄さん方が舞台袖に待機してるんです。僕らのネタって最後、歌で終わるのですごく盛り上がるし、コンサートみたいな拍手が起こるんですね。で、ネタが終わって拍手のなか、袖にはけたら、兄さん方も拍手してくれるんです。大阪でずっとやっていたことも、意外と知られてないんなっていうのは、新たな気づきでしたね。

洲崎 だからこそ、音曲漫才という強みを生かしていけたらと思います。拍手で盛り上がってネタを終えると、劇場の支配人さんや社員さんが驚いてくれたり、「ありがとうございます」って感謝してくれたりするんです。「音曲漫才ってこんなに楽しいんや、こんだけ盛り上がるんやぞ!」っていうところを見せていきたいですね。

出典: FANY マガジン
撮影:とものかつみ

大阪で感じた“危機感”

――この4月に上京したきっかけを教えてください。

洲崎 いま芸歴13年目なんですけれど、実は1、2年目くらいから、まわりに「お前らは東京に行ったほうがいいんじゃないか?」と言われていました。こだわりがあって大阪におったわけではないんですけど、僕的には、大阪のレギュラーが全部なくなったこのタイミングが、上京しやすかったのかなと思いますけどね。どうですか?

山田 大阪の生活は満たされていました。舞台の出番もあるし、バンドのメンバーも大阪にいるので活動できるし、YouTubeのチームもあるから(動画も)つくれるという。でも、売れてないのに満たされてるというのは、いちばん危険な状況なんじゃないかと思ったんですね。

僕、大阪では高津宮という神社の境内に面している家に住んでいまして、窓を開けると緑たくさん、チョウや鳥が飛んでいるのどかな空間があったので、朝起きたらベランダでコーヒーを飲んでボーッとしてたんですけど、ふと“余生やないかい!”と。“このままでいいんか? もっと刺激的な活動をしてないと老けるぞ?”と思いまして。大阪にいるほうがラクですけど、東京に来たほうがもう1個ギアが上がるんじゃないかということで、上京を決めました。

出典: FANY マガジン
撮影:とものかつみ

――実際、ギアは上がりましたか?

洲崎 ほんまに心機一転しました。初心が蘇るじゃないけど、先ほど言ったように、僕らのことを知らない人ばかりなんで、イチからやり直してる感じが楽しいです。

山田 野心も芽生えてるんですけど、僕、新居がない状態で上京してしまいまして。

洲崎 4月は家なかったんやな。山田はいろいろと間違えていました。

山田 家が見つかるまでいろんな人の家を転々としてました。5月にようやく新居に引っ越せたんですけど、今度はガスの契約ができてなくて、ガスのない生活をずっとしてたんです。それが解消されたら今度はエアコンがないってなって、昨日やっと取り付けて。余生から、急に生きんのに必死な生活になってました。

洲崎 そもそも生きるのが下手なんです。

山田 楽しんではいるんですけどね(笑)。6月、結婚式の準備でバタバタしていたのもやっと落ち着いたので、ここから本腰を入れます。そういう意味でも、単独はいいタイミングでやれるのかもしれないですね。

出典: FANY マガジン
撮影:とものかつみ

体感ではまだ“芸歴4年目”

――芸歴13年目。現状をどう捉えていますか?

山田 ビッグに売れるのが、いちばんの理想です。けど、これまでがツラかったかとか、不満があったかと言われたら、ずっと楽しく活動できてたなって。

洲崎 解散危機もなかったですし、辞めたいとも思わない。1つの職に就いて13年って世間的にはだいぶベテランかもしれないんですけど、僕は13年もやったとは思ってなくて、まだ13年という気持ち。つい最近始めたばかりの感覚だから、一生懸命やってるだけというか。

山田 いい表現ですね。

洲崎 あ! 褒められました(笑)。

山田 ほんまに体感で芸歴4年目くらい。時間の間隔がどこかおかしくなっちゃってるんでしょうね。たまに後輩が多いことにびっくりします。

出典: FANY マガジン
撮影:とものかつみ

狙うはディズニー映画の声優の仕事

――ネタ以外の仕事についても幅を広げていきたいですか。

山田 そうですね。ネタをがんばりつつ、メディアにも出られるようになったらいいですけど。

洲崎 僕、ディズニー映画が好きなので、いつか声優として出たいんです。……マユリカ・中谷がやりよったんですよ。それがうらやましくて。あと、ネタ番組にももっと出たいです。こっちに来たタイミングで『すっかり にちようチャップリン』(テレビ東京)に呼んでいただいたんですけど、もっと出られたらいいですね。

山田 僕ら、音曲漫才をやっているので、しゃべることがメインになる機会がないんです。なので、トーク番組とかにも出たいですね。

洲崎 『LIFE!~人生に捧げるコント~』(NHK)も好きなので、出られたらいいなと思ってます。『~にちようチャップリン』で、ウッチャンさんにお会いできなかったのでお会いしたいですね。

山田 会いたい人で言うと、稲川淳二さん。どっちも怪談が好きで、稲川さんのツアーも行ったことがあるんです。稲川さんと一緒に何かできたらいいですね。あと、10-FEETのTAKUMAさんとは対バンさせていただいたこともあって、打ち上げに連れて行っていただいたり、僕たちの密着にコメントいただいたりとかしたご縁もあって。

出典: FANY マガジン
撮影:とものかつみ

洲崎 “音(おん)返し”の意味も込めてね。

山田 TAKUMAさん、フェスもしてはるので、出演させていただけるように頑張れたら。

洲崎 上京して行かせていただいた競輪の仕事も楽しかったので、いろんなことをどんどんやっていきたいですね。

――では、最後に単独ライブへ向けたメッセージをお願いします。

洲崎 初めましての方がほとんどだと思いますので、こんなに楽しいんだ、こんなに面白いんだと思っていただけるようにがんばります。ダマされたつもりで観に来てください!

山田 大阪時代は夏にホラーコントばかりをする単独をやったりもしていました。1つに絞れてない好奇心旺盛なところも僕らなのかなと思います。タイトル通り、いろんな種類の新ネタをたくさんやりますので、ぜひ観に来ていただきたいですね。

出典: FANY マガジン
撮影:とものかつみ

公演概要

ラニーノーズ単独ライブ 『We are Runny Nose!!!! 』
日時:2025年8月1日(金)開場 20:30/開演 20:45/終演 22:00
会場:渋谷よしもと漫才劇場
出演者:ラニーノーズ
料金:前売 2,000円/当日 2,500円/配信 1,300円

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