吉本興業初となるコントを中心とした新劇場「YOSHIMOTO ROPPONGI THEATER」が、7月5日(土)に東京・六本木でオープンしました。この日のこけら落とし公演には、ジャルジャル(後藤淳平、福徳秀介)、コロコロチキチキペッパーズ(西野創人、ナダル)、田津原理音、ななまがり(森下直人、初瀬悠太)、ニッポンの社長(辻、ケツ)、空気階段(鈴木もぐら、水川かたまり)、ライス(関町知弘、田所仁)、サルゴリラ(児玉智洋、赤羽健壱)という錚々たるコント師たちが出演。それぞれ珠玉のコントを披露し、新たな笑いの拠点の船出を祝いました。

初日から空気階段×ジャルジャルのツーマンライブも!
「YOSHIMOTO ROPPONGI THEATER」は300席あるゆったりとした空間で、舞台も広く、コント師がさまざまなネタに挑戦できる劇場です。コントを中心にしつつも、コメディやインバウンド向け公演など、新しいコンテンツの開発にも挑戦していきます。
こけら落とし公演は、キングオブコント(KOC)歴代王者やファイナリストを中心に構成されたコント寄席「ROPPONGI CONTE THEATER-60-」。コロコロチキチキペッパーズをトップバッターに、田津原理音、ななまがり、ニッポンの社長、空気階段、ライス、サルゴリラがコントを披露しました。


2公演目は、KOC13代目王者のジャルジャルと、14代目王者の空気階段のツーマンライブ「conte × conte ~空気階段×ジャルジャル~」。オープニングで、空気階段・かたまりがこう語ります。
「普段はなかなかお呼びできないですが、『誰かツーマンやりたい人いませんか?』と聞かれたときに、コントの劇場がオープンしての初日、ツーマンだったらジャルジャルさんをお呼びしてもいいんじゃないか、ということで、勇気を出して誘わせていただきました!」
ジャルジャルと空気階段はコントを3本ずつ披露。それぞれが表現する世界観に客席はどっぷりと酔いしれました。エンディングでは、かたまりともぐらがジャルジャルと話したいトークテーマを持ち寄ってトークを繰り広げ、大盛り上がりとなりました。

「めっちゃやりやすくて、いい劇場やと思いました!」
初回公演終了後、「ROPPONGI CONTE THEATER-60-」に出演したメンバーが、囲み取材で新劇場について語りました。
ニッポンの社長・ケツは「やりやすくて気持ちよかったです」とコメント。辻も「コントの劇場というのは新しいし、(新劇場の)初日に出るのが初めてやったんで嬉しかったです」と語りました。

同公演のトリを務めたのは、サルゴリラです。児玉は「初日の公演に出られて、しかもトリで出させていただいて……そしたら大オチでこいつ(赤羽)が笑っちゃてね」と、ネタ中に赤羽が吹き出したと指摘。すると赤羽が「お前が面白いからな!」と返し、児玉が「へへっ!」と照れる、ほのぼのとしたやりとりで会場を和ませました。

ライスにとって、六本木は思い出の地とのこと。田所が「六本木でできるというのは、僕たちにとって感慨深いこと。六本木は、うちの相方が初めてバイトをした場所なんです」と話すと、関町は新劇場についてこう語りました。
「六本木という華やかな場所にコントの劇場ができたのも、間近で芸人さんの迫力を感じられたのも、とても嬉しかったです。すごく楽しい劇場になっていくと思います。伝説になると思います!」

ななまがり・森下は、「私、パラレルワールドから来ました(吉本興業の)藤原副社長です」と挨拶。「この世界線は、六本木に劇場ができていいですね~。パラレルワールドにも“蒲田theよしもと”ができたんですよ!」と独特の世界に引き込みます。
相方の初瀬は「初日ということでお偉いさんが何人もいて緊張しました。でも、めっちゃやりやすくていい劇場やと思いました!」とコメントしました

ピン芸人で唯一、こけら落とし公演に出演したR-1王者の田津原はこう振り返りました。
「コントの劇場に、ピン芸人を呼んでもらったのがすごく嬉しいです。ピン芸人は、KOCには出られないんですけど、“1人コント”をやっている人って実はめっちゃ多い。ずっと“蚊帳の外感”を感じていたので、ちゃんと見てくれていたんだと思うと、それが嬉しくて……。その嬉しい気持ちを体で表現していいですか? ジャイアントピース!」

「六本木を新たなお笑いの拠点に」
空気階段・もぐらは「喫煙所が個室になっていて、4人くらい入れるんですけど、喫煙所のためだけにエアコンがついているんですよ。あそこは“神の間”と呼ばせていただきます。神劇場です!」と“らしさ”あふれるコメント。
一方、かたまりは「吉本興業は大阪が発祥で、漫才というものが根強い文化としてある会社だと思っていました。こうやってコントの劇場ができたということで、漫才を殲滅したいです!」と宣言。このボケに、すかさずナダルが「怖いこと言うな!」とツッコミます。

コロコロチキチキペッパーズ・西野は「劇場入りする前に、ふだん“お笑いを観に来ないやろうな”という風貌の方々が『こんなのあるんだ』と驚いていたので、新たなお客さんも取り入れられるなと思いました」とコメント。さらに、演者目線でこの劇場の魅力を語ります。
「声がめっちゃ響くし、笑いの返りもよくて、いい劇場やなと思いました。コントしかしないライブなので、小道具もめちゃくちゃ多かったと思うんですけど、スタッフさんがテキパキ動いてくれて、全部よかったです。何も悪いところがない。120点です!」

ナダルは舞台裏のエピソードを披露。
「僕らがトップバッターでやるとき、スタッフさんが『コケられへん』って、めちゃめちゃ緊張していたんですよ。そこで僕が『大丈夫。オレが笑かしてくるから』と励ましていました」
さらに、「(トップバッターで)笑かして、お客さんの緊張も、袖のスタッフの緊張もとけて。六本木を新たなお笑いの拠点にしたいですね。ほんで……」と止まらず喋り続けると、周囲から総ツッコミが入りました。

「conte×conte ~空気階段×ジャルジャル~」は7月12日(土)23:59までオンラインで見逃し視聴ができます(チケット販売は同日正午まで)。その期間の好きなタイミングでFANYIDメンバーは24時間/プレミアムメンバーは72時間、見逃し視聴をお楽しみいただけます。
FANYオンラインチケット(配信)はこちらから。